プロポーズ大作戦
「私と結婚してください」
そう伝えても、何も変わらないけれど、
それでも節目を作りたかった。
これは今から約1年前、付き合って一年記念日の日でした。
まさか私が、プロポーズ"する側"になるとは思ってもいませんでした。
女性同士のプロポーズって、どっちがするんでしょう。
明確に「私がするね」と決めていたわけでも、「してほしい」と言われたわけでもありませんでした。
でも、なぜだか自然と「私がする側だなぁ」と思っていました。
「この人だ。」
出会った頃からその直感みたいなものがありました。
彼女と過ごすたびに、好きが増えていく毎日。
不思議なくらい、一緒にいて嫌だと思うところがありませんでした。
人と長く一緒にいると、価値観の違いや、自分とは合わない部分が見えてくるものだと思っていました。でも彼女には、それがなかった。
まっすぐで、お茶目で、おしゃべりで、純粋で、甘え上手。
ありのままの自分で生きていて、周りまで明るくしてしまうような人。
だけどその一方で、人の弱さや繊細さにもちゃんと寄り添える優しさを持っている人でした。
私が持っていないものをたくさん持っていて、だからこそ尊敬できて隣にいる時間が心地よかったです。
喧嘩をしても、何か問題にぶつかっても、逃げずに話し合おうとしてくれる。
二人でどう生きていくかを、いつも一緒に考えてくれる。
そんな彼女と過ごす時間が増えるたびに、この人と一緒に生きていきたいという気持ちは大きくなっていきました。
実際に準備を始めたのは、記念日の約3か月前。
どこで、どんなふうに伝えよう。
彼女はどんなプロポーズに憧れているんだろう。
何気ない会話の中で、それとなく理想をリサーチする日々でした。
そして私がたどり着いた答えは、
「ホテルで、たくさんのバラと、指輪を用意してプロポーズしたい。」
というものでした。
どのホテルにするかは少し悩みましたが、一度宿泊したときのホスピタリティが忘れられず、ここなら安心して大切な一日を任せられると思った、インターコンチネンタル大阪を選びました。
予約を済ませたあとは、毎日のように花屋さんを検索する日々。
何本にしよう。
どんな色にしよう。
どう飾ってもらおう。
そんなことを考える時間さえ、幸せでした。
でも、一番悩んだのは指輪。
サイズもわからないし、好みもわからない。
プロポーズに対して完全なサプライズにも憧れはありました。
でも、それ以上に彼女が心から「これが好き」と思えるものを贈りたい気持ちのほうが大きかったです。
だから思い切って、一緒に指輪を見に行くことにしました。
今思えば、この時点で彼女は「そういうことだよね?」と思っていたと思います。笑
指輪選びについては、話したいことがありすぎるのでまた指輪編で…💍
そして迎えた、付き合って一年記念日。
いよいよ、私の人生で一番緊張する日がやってきました。
ホテルに着き、ラウンジでアフタヌーンティーを楽しんだり、ショッピングをしたり。
いつもと変わらないように過ごしていたつもりでしたが、内心はずっとそわそわしていました。
そして、いよいよその時間に。
私たちが出かけている間にお花をセッティングしてもらえるよう、事前にホテルの方と打ち合わせをしていました。
部屋に戻ると、そこには想像以上に素敵な空間が広がっていました。
彼女が驚いている隙に指輪を取り出し、用意していた手紙を読みました。
今の日本では、私たちは法律上の「結婚」はできません。
それでも最後に伝えた、
「私と結婚してください。」
返ってきた言葉は、「もちろん」
その一言を聞いた瞬間、安心と嬉しさが一気に込み上げてきて、また涙が止まりませんでした。
そのあとはホテルでディナー。
お腹いっぱいコース料理を楽しみ、最後にはこちらも事前にお願いしていたケーキを運んできていただきました。

女性同士のプロポーズで、スタッフの方も驚かれたかもしれません。
それでも温かく「おめでとうございます」と声をかけてくださり、写真もたくさん撮ってくださいました。
あの日の幸せな思い出を、一緒につくってくださったホテルの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。

何も変わらないと思っていたあの日。
だけど今振り返ると、「結婚してください」と伝えたあの瞬間は、私たちにとってかけがえのない節目になっていました。
彼女は今でも、あの日の話を嬉しそうにしてくれます。
そのたびに、あの日の緊張も涙も、全部ひっくるめて大切な思い出になったんだなと感じます。
これから先も、笑い合いながら、二人らしい毎日を積み重ねていけたらいいなと思います。


