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【中学受験小5】塾面談、両親の意識を合わせたかった母

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塾の面談は、小3の騒動以来だった。
なんとなく気後れして、「両親の意識を合わせるため」と、夫も巻き込んで2人で赴くことにした。
事前にSNSで質問事項を調べ、いくつかメモした。
夫にもその内容を共有し、「時間内に終わるよう、質問があれば先に教えてほしい」とLINEを送った。
予想はしていたが、返信はなかった。
質問があるのは私だけなのだろう、と思うことにした。
いざ面談が始まると、真っ先に口を開いたのは夫だった。
「志望校のことなんですが、実はA校とB校も候補に入れていて」
ほう…。
初耳だった。
「あ、そうなんですね」と応じる先生の隣で、私はメモを取るふりをしながら、頭の中で「聞いてない」を繰り返していた。
しかし、塾の先生の手前、顔には出さなかった。
夫の話は続いた。
私の知らない考え、私の知らない基準。
まるで私だけが、この受験について何も知らないかのようだった。
そうしているうちに、私にも質問の順番が回ってきた。
用意していた質問のひとつを口にすると、隣で夫が「えっ」と声を上げた。
初耳だとでも言いたげな顔で。
…共有したはずなのに。
そう思いかけて、気づいた。
それは、今この場で思いついた質問だった。
意識を合わせるために2人で来たはずが、どうやら最初から、意識が合っていなかったらしい。

そのあと、塾側から息子の思考の癖や弱点について率直な話が続いた。
夫も私も気づいていなかった部分もあり、たくさんメモを取った。
予定時間を大幅に超え、面談が終わる頃にはすっかり消耗していた。
へとへとで塾を出ると、夫は「じゃ、散髪行ってくるわ」と涼しい顔で去っていった。

そもそも、私たちの意識が合わないのは、面談の中身だけではなかった。
当日、スケジュールが違う夫と、塾の前で待ち合わせることにしていた。
入り口は一つ、そう広くもない場所だ。
先に着いた私は、夫にその旨を送り、夫が来るであろう方角を向いてしばらく待った。
しかし、一向に現れない。
約束の時間が迫り、先に中へ入ろうと振り返った。
するとそこには、塾のドアをじっと見つめて立つ夫がいた。

もういたんかい。

こんなにもピンポイントで待ち合わせても出会えない夫婦。
それが、私たちだった…。


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