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新幹線が受験地図を書き換えた街ーー北海道の高校入試マップ②

北海道は併設型の受験地図。
都市型(公立優勢)+地方型(エリア分散)。
札幌市周辺は都市型で、それ以外は地方型です。
人口補正後の東大合格者数は全国27位。
学区制が残りますが、他学区用枠があるのであまり問題視されません。
そもそも面積が膨大なので、隣接学区に通学するパターンは稀です。

地方型の受験地図が広がる北海道ですが、札幌市以外に受験地図が書き換えられた場所があります。

函館市です。

北海道は旧帝大でいうと北大エリア。
北大合格者数ランキングで進学校が競ってきました。
ところが、函館市から北大を受験する場合、多くは飛行機で札幌市へ向かいます。(一部学部を除く)JRだと3時間半くらいです。
函館市から見ると大きなハンディです。

2016年3月26日
北海道新幹線が新青森駅から新函館北斗駅まで伸びました。
函館→仙台が3時間半を切りました。東北大へのアクセスが劇的に向上します。

そこで、新函館北斗駅開業前後10年間で起きた変化を見てみました。
10年間平均で北大と東北大の合格者数を比べます。

函館市のトップ校は、公立の函館中部高校です。
北大  前17.8人→後13.5人
東北大 前3.5人→後4.9人
北大が減って東北大が増えました
年々この傾向が強まっていて、2026年は北大11人・東北大9人です。

函館市の2番手は、私立の函館ラ・サール高校
北大  前13.4人→後6.8人
東北大 前2.7人→後1.5人
どちらも半減です。
新幹線開業前10年は、函館市トップの座を奪われた時期と重なります。
かつて北海道の私立でトップを守っていた函館ラ・サール高校も、この時期を境に旧帝大以上を目指す生徒が半減しました。

3番手は、市立函館高校です。
北大  前7.4人→後2.0人
東北大 前0.8人→後0.4人
北大は3分の1以下に激減、東北大は半分になりました。

観光で有名な函館市ですが、人口減少に歯止めがかかっておらず、市内全域が過疎地域に指定されていたほど。
魅力度ランキング1位幸福度ランキング最下位となった年もあり、
華やかなイメージと裏腹に、陸の孤島に近い地理関係でした。


地理と教育の交差点?
青函トンネル開通に続く北海道新幹線開通、函館にとっては観光客増加とストロー現象による人口減少がセットだったのです。
全体的に合格者数が落ちているのは、人口減少が主要因です。

函館ラ・サール高校は函館以外の出身者が寮生活をしている割合が高く、新幹線の影響よりも札幌市の私立高校の影響を受け、近年偏差値が低下しています。

そんな時トップに立ったのが函館中部高校。
実は、北海道の公立高校で最も長い歴史を誇る名門校です。
旧帝大レベル以上の生徒が志望先を北大から東北大に変え始めました。

北海道の公立では初めて、北大以外の旧帝大ランキングが必要になりました。
これから函館市の受験事情を見るときは東北大・弘前大といった東北地方の有力校も要チェックです。


参考記事
受験地図のグループ分け→こちら

学区制について    →こちら

東大に強い県     →こちら

東大・京大エリア分け →こちら

旧帝大の主戦場    →こちら

北海道の受験地図① →こちら

『受験戦線地政学』を書いた理由

kindle 47都道府県の受験地図~受験は地形で決まる


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