見出し画像

人から頼られると嬉しいけど、頼るのは苦手なのは何故なのか

BASE株式会社執行役員の柳川です。金融事業の事業責任者をしています。私はエンジニア→PdM→事業責任者というキャリアを歩んできました。現在は事業戦略、プロダクト戦略、組織戦略全ての責任を持ちながら、事業責任者を務めさせていただいています。

今回は、人に頼ることについて書いてみようと思います。人に頼るのって難しいけど、頼られるのは嬉しいのはなぜなんだろうを掘り下げてみます。

みなさん人をうまく頼れますか?

みなさん、人をうまく頼れますか?僕自身、人に頼るのは結構難しいと思っています。特に仕事の場面では、「これは自分でやらないといけない」とか、「人に頼むのは甘えだ」とか、「頼ったらできないやつだと思われる」とか思ってしまいがちです。特にマネージャーとか、頼りにくいのではと思います。弱さを見せてはいけない気がして。プライドが邪魔をするんだよ。

「頼ることもスキルだよ!」
なんてこともよく言われます。そりゃスキルなんでしょう。でもどうやって身につけるよ?と思いませんか。
今回、銀の弾丸は見つかりませんでしたが、僕なりに言葉にしてみます。

人に頼るのが難しい理由

なぜ人に頼ることが難しいのか。いくつかの理由があると考えます。

頼ることによって「負けた感じ」がする

まず、頼ることによって「負けた感じ」がするという感情があります。「自分でできなかった」という認識が、自己肯定感を下げてしまうのかもしれません。特にプライドが高い人。僕はプライドが高い人大好きですし、僕自身プライドが高いのでこの気持ちは分かる。

めんどくさいなーと思われたくない

逆の視点もあります。「頼られてめんどくさいなー」と思われたくないという心理です。

「また忙しくなるじゃん」とか「頼まれたら断りにくいよ」とか「自分の仕事が進まなくなるよ」などを思われるのではないのかという感情、湧きますよね。だってさー、めんどくさいなーと思われたらショックじゃないですか!

何を頼ったらいいかがわからない

何をなすべきで、何が足りなくて、ゆえに何を頼ればいいかがわからない。これもあるよね。これは正直プロジェクトマネジメントに近いスキルだと思っています。報連相にも近い。気持ちというよりもっとスキル的な問題ではあるので、別で記事書く予定。
タイトル(案) :  個性の前に職業人としての最低限がある(仮)

頼るのがめんどい

シンプルにこれはあるよね。頼んで本当にやり遂げてくれるかとかもわからないしね。
ここから先、どのように頼むのか的な話を書いていくんだけど、それを知れば知るほどめんどいなとなりそう。
でも頼るのもスキルだとすると、頼らないと頼れるようにならないってことだと思いませんか?つまりここでめんどくさがっていると、一生頼るというカードを封印することになりますよね。

でも頼られたら嬉しいよね?

ところで頼られたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?嬉しいんじゃないですか?人によるかもしれませんが、真剣にあなたにしか頼めない感のあるテンションで頼まれて、嫌な気分になる人はいないのではないでしょうか。どうしてもタスクの関係で断ることはあるかもしれませんが、自己肯定感は上がるのではないでしょうか。

なぜ嬉しいのか。それは、自分が価値ある存在として認められたと感じるからです。「この人に頼もう」と選ばれたということは、あなたの能力や人柄やその他諸々全てが評価されているということです。
こう考えると、頼られることって、実は褒められることに近いのかもしれませんね。

そうなんです、褒めなんです!
頼まれたいことを頼むスキルを身に着けましょう!褒めだと思えば頼れるでしょ!

どういう頼られ方が嬉しい?

では、どういう頼られ方が嬉しいでしょうか。いくつか切り口はあると思いますが、考えてみました。

頭の中のイメージ

できるけどやりたくないことを頼まれるのは嬉しくない

できるけどやりたくないことを頼まれたら、どう感じるでしょうか。
あーなんかこの人私のことわかってないんだなーとか思いませんか。
そんなこと思わない?仕事だから頼まれたらやって当たり前?超傲慢に考えてみて!

できるしやりたいことを頼まれるのは嬉しい

一方で、できるしやりたいことを頼まれたら、どう感じるでしょうか。これはもう単純で、「わかってんじゃん」という感情になりますよね。ならない?これも超傲慢に考えてみて!「できるし、やりたい!」と思えることを頼まれたとき、それは自分の価値が正しく理解されているという感じがします。「この人にしかできない」と選ばれたということは、あなたの能力や人柄、そしてあなた自身がどういうことをやりたいのかが理解されているということです。なので肯定ですよね。

上記に加えて自分にしかできないことを頼まれるのは最高の肯定

自分にしかできないことを頼まれること。これは最高の肯定です。最高に気持ちいいでしょう。人がどう自分にしかできないと認知するかはこれはこれで結構むずいんですけどね。

できること・やりたいこと・自分にしかできないことを頼まれるのが嬉しい

まとめるとこういうことになります。
できること・やりたいこと・自分にしかできないことを頼めれば、それはむしろ相手を喜ばせることになるのです。それができれば苦労しないって?

頼まれたくないことを頼むときは、それなりの態度で

頼られたくないことを頼るときは、「頼まれくないことを頼んでるのわかっているよ、ごめんね。でも今はこれやってもらわないと困るんだ!」とか「これを頼まれたくないのはわかっているんだけど、今後あなたがやりたいこれにつながっているんだよ」とか、とにかく何かしら気にした上で頼る方がいいのではないかなと考えています。

結構あるんだよね、頼まれたくないのわかってるけど頼まないといけない時。仕事だからって思のよ。頼む方も頼まれる方も割り切れよと思うわけよ。でもそんなに割り切れないもんなんだよね。お互いに。

どうやって頼り合える組織にする?

チームで仕事をするのであれば、頼り合える関係性を目指したくありませんか?頼り頼られるのは個々人のスキルの面もありつつ、チームに蓄積するものでもあると思います。どうやって頼り合える組織にしていくのか。
今リアルタイムで、僕のチームのマネージャーたちでシステムコーチングを受けています。参考までにそこで得た知見や、そこから発展して考えて実感したことシェアします。

(システムコーチングの話は全行程終わったら別途noteにする予定です。というか今年一年の振り返りの話を書く予定なんですが、そのテーマとモロ被りするのでそのときに触れます。)

個人のスキルの話はこの辺りの記事を。

とにかくどのように自己開示をしていくか

つまらない話ですが相互的な自己開示です。シンプルですがこれしかないです。でも何もない中でいきなり自己開示城は無理です。世の中にいる人は僕みたいに自己開示したがる狂人ばかりではないので。自己開示をする意味の定義や、地道な信頼の積み重ねがあって初めて自己開示がなるのです。ワークやったら自己開示がされるわけじゃないのよ。
とはいえワークの話を少々。チームで何個かやってみた手法を紹介します。

ランズワーク
自己申告形式の性格分類をもとに、それぞれ国に分かれて、それぞれの国を観光しながら違いを体感してくワークです。国のメタファーを使うのがわりかし使いやすいのです。所属国を決めて→所属国の紹介をして→各国を観光し→観光された感想を交換し→最後に色々な国から人が集まった俺たちの国の話をする。これがねエモいのよ。
言葉で言っても意味わからんかもなー。ファシリが超大事。

国の分け方はいろいろあるんだけど、僕たちはこういう分け方をしました

関係性マップ
これも説明がむずいんだけど、参加者がそれぞれにそれぞれ同士の関係性を書いて発表するワーク。普通、強い、弱い、反発みたいなことを書くんだけど、反発が書けるかがポイントですね。普通書けないよ。でも書けるとすごく次に繋がる感。かなりハードなワークです。相当心理的安全性や、チームへのコミットがなければできなくて、そこまでの関係性を作る方がむしろポイントですね。
自分と誰かの関係だけじゃなくて、誰かと誰かの関係も書くのがポイントで、「あーそう見えてるのね」、みたいなのが大事。

関係性マップエクストラ
関係性マップの拡張で、参加者以外も含めた関係性を書くワーク。あくまで自分からの目線を書く。自分の世界の見方の紹介でもありつつ、この人に頼ると、こういう人にも頼れるんだ的なことを知るためでもあります。

ライフラインチャート
人生のグラフです。
人生の分岐点になった出来事と、そのタイミングの良さ悪さを高さで表す。人となりを知るのに役にたつ。

興味あれば私のライフラインチャートです

WILL CAN宣言
4象限それぞれに属することを自己申告的に書く。人に知ってもらうのも大事だし、自分の中で整理するのにも役にたつ。これは一応僕のオリジナルだけど、探したら似たようなものありそう。

サンプルで僕のです

「頼ってもいい」という文化を作る

「頼ってもいい」という文化を作ることが重要です。
「一人でやらなければならない」ではなく、「困ったら頼っていい」というメッセージを組織全体で発信する。リーダーが率先して「これ、誰か助けてほしい」と頼んでみる。頼ることをいいことだと言い続けること。頼ることを「当たり前」にするのです。
これも抽象的だけど、日々の積み重ねですね。

感謝を伝える仕組みを作る

頼られて嬉しいということを伝える仕組みを作れたらいいと思っているんだけど、ここは試行錯誤中。振り返りでもいいんだけど、他にもいい方法があるような気がするんよね。

素直に聞いちゃう
これやってほしんだけど、と打診してみる。わからんからさ。ただ本音言ってくれるとは限らないから、よく観察してね。

相互的に頼り合う

頼るだけじゃなくて頼り合うのが大事。あのとき頼られたから、次はこっちから頼ってもいいかもみたいなのあるじゃないですか。頼り合った回数が、信頼関係ですよ。相互的なことが大切ですし、社会的な活動です。
誰から始めるか、どっちから始めるかというのがあると思います。やっぱり僕は優越的な立場がある人から頼るのが大事だと思います。もちろん命令じゃなくて丁寧に頼むんですよ。命令は貸し借りじゃないですからね。搾取なんで。

頼ると頼られるだと、頼られるの方が受け身ですよね。それを考えると、頼ることってすごいことだと思います。

そもそも頼り合うためのチームだよね

考えてみてください。なぜチームで仕事をするのでしょうか。

一人で完結できる仕事なら、一人でやればいい。でも、複雑な仕事、大きな仕事は、一人ではできない。だからチームを作るのです。
つまり、チームは頼り合うために存在するのです。
「自分でやるべき」と思い込むのではなく、「みんなでやるからできる」と考える。頼り合うことが、チームの価値なのです。

まぁなんか普通なこと言ってますけど、そうなんですよ!!!

そして、「頼り合ってください」と口で言ってるいるだけで頼り合えたら誰も苦労はしないので、「頼り合って欲しいなー」と思っているリーダーが頼り合える組織作りにコミットしないとダメ。つまり俺がコミットしないとダメ。

いやー自己開示とか人権侵害では

わかるよ。自己開示を強要することは明確にハラスメントだと思うし、「仕事なのになんでそこまでしないといけないのよ」というのもわかる。これは難しい問題だと思う。
ただ僕の考えとしては、自己開示したほうが仕事の質も上がるし、アウトプットの質も上がるし、気持ちも楽になると思う。でもこれは強制できない。
そもそも強制したところで、ちゃんとした自己開示出てこないしね。それにあくまで紹介した手法は、相互理解を加速させるツールに過ぎないと思う。

実際のところ一緒に何かやる中で、非言語情報も含めて出てくる情報が大事だと思う。
まぁでも一番もったいないのは一緒に何かやる前から仲違いしてしまうことなんだよね。
何か自己開示をきっかけに動き出すといいよね。どうしても第一印象だけだと勘違いとか起きるからね。バイアスを無くすのは無理だからね。

まとめ

頼り合う組織を作りたいなと思いながらも、頼るのって結構大変だよなーという試行錯誤の話を書いてみました。頼るより頼られる方が楽。
正直まだわからんどうすればいいのかわからん。正解は。
そんなに簡単じゃないし、そんなにすぐできるもんでもない。頼りなっていうだけで、頼れるようにならないのは確か。

頼るっていうのは報連相の相に近いので、社会人としての基礎スキルなわけですが、基礎が一番難しいってことよね。

宣伝

まだ空いてますよ!


いいなと思ったら応援しよう!