【イベント】"地域の好き"は、こどもが運ぶ——26/05/17 イチゴマルシェ🍓KIDS's DAY FESTIVAL
5月のイチゴマルシェで見えたのは、こどもだった。
3月のSTRAWBERRYで「場所」が見えて、4月のSAKURAで「人」が見えた。 そして5月、KIDS's DAY FESTIVALで見えたのは、地域の"好き"を運ぶこどもの動線だった。

2026年5月17日(日) 神奈川県海老名市めぐみ町 ビナガーデンズパーチ3Fテラス&プロムナードにて開催された 「ICHIGO MARCHE KIDS's DAY FESTIVAL」に参加。
5月16日(土)・17日(日)の2日間開催、10:00-16:00。
これまでのイチゴマルシェ訪問記。
1月 NEW YEAR FESTIVAL https://note.com/gilles1974/n/n39519aea0f13
3月 STRAWBERRY FESTIVAL https://note.com/gilles1974/n/n3ee0b6a03844
4月 SAKURA FESTIVAL https://note.com/gilles1974/n/nd67907e475db
今年4回目の参加になる。
(2月は同日開催、海老名中央公園のイベントに参加 "海老名駅前が「街」になっていた日)
こどもの日、を引き伸ばす
5月5日のこどもの日を、マルシェがそのまま2週間引き伸ばしてやってきた。 「KIDS's DAY FESTIVAL」、鯉のぼりがロゴに泳いでいる。

ICHIGO MARCHEのキャッチコピーは「地域の"好き"をみつける」。 このコピーが、いままででいちばん字義通りに動いていた回だと思う。
地域の好きを、こどもが、自分の手でみつけにくる。

KIDS PARK
テラスの奥、COFFEE CHILDREN前のプロムナードが「KIDS PARK」になっていた。 「ちいきを もっと すきになる こどものためのワークショップ」と書かれている。

ワークショップの中身が、よかった。
野菜スタンプ(無料)
陶芸体験 ひばり茶寮
ふくろう撮影会 トリ番長
羊毛フェルト
カプセルアート
ジェルキャンドル
カスタムオーダークレヨン屋さん
ロゼット&シュシュ
「農」「工」「生きもの」「芸」がだいたい揃っている。 地域というものを、産業の縮図として体験させようとしている設計。

野菜スタンプには「ICHIGO MARCHE VOLUNTEER」のベストを着た若いスタッフがついていた。 学生だろうか。3人ほどで、こどもの手を取って、人参の葉っぱをインクに浸している。
これはちょっと、見入った。

地域の野菜を、地域の学生が、地域のこどもに教える。 こういう構図は、めったに見ない。 点数にも売上にもすぐには変換されない時間を、ちゃんとこどもに手渡している人たちがいた。

ひばり茶寮の陶芸体験。
HIBARI SARYOロゴのTシャツを着た主宰者が、客にこねかたを教えている。

小さな木のグランドピアノが机に置いてあり、スタッフの男性がしばしば、静かに演奏。場の雰囲気を作っていた。

ふくろう撮影会は1回500円。 メンフクロウのブリーダー、トリ番長(Kiri style)さんの出張。 こどもよりおじいちゃんが熱心だった。

テラスのマルシェ
KIDS PARKの賑わいに目が行きがちだが、テラス側の通常マルシェも好調だった。

新規ブースで気になったのがBeaver Farm。 自然栽培の野菜とサラダを売っている。 看板はビーバーと農家のイラストで、自然栽培サラダ600円、そら豆500円、グリーンピース300円。

「自然栽培」をブランドの軸に置いている農家がイチゴマルシェに加わったのは、たぶん今回が初めて。 私の Bar Uribō「県央テロワール・ヴェルデ」の新メンバー候補だと思う。次回も来てくれるなら、買いに行く。
MORE SPOONもよかった。 「33年間無農薬無肥料」の幟、自然栽培自然食品の取り扱い、五家宝、極み塩。 この手のブースは、出店してくれるだけでマルシェ全体の格が上がる。

多肉植物のSOWはずっと人だかりが絶えなかった。 セダム400円〜、ベレスデラロサエ650円、リメ缶寄せ植え1,200円帯。 店主さんが袋詰めしながら客と話している光景は、4月のSAKURAで見た「人が場をつくる」のそのままだ。

天然石アクセサリー紫縁と手刺繍&畳縁小物くにはらたたみてんが同じブースで出店していた。 畳縁を素材にした小物というのは初めて見た。

2343 DEPARTMENT
カフェ側の壁には「STRAWBERRY MOUNTAIN(山盛りいちごのクレープ)」のサイネージ。 3月のSTRAWBERRY FESTIVALからの定番メニューが、夏のあたまでも残っている。

テラス側に出ていたのは、サブレカヌレno.1 RANKING。 カヌレに焼き菓子の生地を被せた、サブレとカヌレの中間のような菓子。 これは買って帰った。

抽選会
ICHIGO MARCHEシリーズの定番、スタンプラリー&抽選会。 スタンプ5個+クイズで、本部で景品をGET。ハズレなし。

景品はアボカドチップス、たい焼き、チョコレートなど。 3月のSTRAWBERRY、4月のSAKURAでも同じ仕組みだったが、 今回はKIDS's DAYに合わせて完全にこども向けに最適化されていた。
何度か参加して気づいたが、この仕組みは抜群によくできている。 こどもにスタンプを集めさせることで、親が引きずられて全ブースを見る。 一店舗あたりの滞在時間は短くても、回遊率は最大化される。 結果、こどもが地域の作り手と複数回接触する。
「地域の好きを、こどもが運ぶ」というのは、こういうことだ。
コーヒーブレイク
2343 DEPARTMENTで腰を下ろし、サブレカヌレと珈琲。

外の喧騒と店内の静けさのコントラストがいい。 窓の向こうで、抽選会のガラポンがまわっている。
お昼どきでなければ予約なしでも入れるとのことだった。
本日の報酬

題して「県央テロワール・ヴェルデ」。
ほっこり農園さん(綾瀬)
ケール
サニーレタス
スナップえんどう
スイスチャード
山田農園さん(愛川町)
エンダイブ

5月の朝どれは、葉の色がちがう。 ケールの青、スイスチャードの赤、エンダイブの白。 県央の土がつくる発色だ。
夜の食卓、Bar Uribō
そこに、秦野の寺山さんの玉ねぎ、厚木の石田さんのプリンセスアイコ、うりぼー農園のバジル、厚木産ブロッコリー、そして海鮮を合わせて、今夜の Bar Uribō は「県央テロワール・マーレ&ヴェルデ」に拡張した。
本日もおつかれ。
常陸野NEST BEERのペールエールで乾杯。

メニュー:
海鮮チリソース炒め — 2時間かけて作ったチリソースに、ブラックタイガー、イカ、アサリ、厚木産ブロッコリーをからめた
バジルカプレーゼ — うりぼー農園のバジル+厚木の石田さんのプリンセスアイコ+モッツァレラ
野菜の味が濃いので、サニーレタスもケールも生でバリバリいける。 チリソースに厚木産ブロッコリーを絡めたのは、われながら良い判断。 ペールエールがよく合う。
はい優勝。
マルシェに行くと食卓が整うの法則
マルシェに行くと食卓が整う。これはうりぼー教の真理である。
3月、4月、5月と通って分かったのは、これが偶然ではないということだ。 朝どれ野菜を買って帰ると、その日の夜の献立が自動的に決まる。 ケールがあるからサラダになる、スナップえんどうがあるから副菜になる、玉ねぎがあるからチリソースが立ち上がる。 食材の側が、料理を引っ張っていく。
これが、地産地消の本当の効能だと思う。 レシピを考える時間がいらない。素材が献立を呼ぶ。
そして、この法則を発動させる場所のひとつとして、こどもがスタンプを集めて回るマルシェがある。
締め
3月、4月、そして5月。 3か月続けて通ってみて、ICHIGO MARCHEというイベントの構造が少しずつ見えてきた。
場所があって、人が立って、こどもが走り回って、また人が立つ。 そして買って帰った野菜が、その日の食卓を整える。
ちいきの好きをみつけるのは、結局のところ、こどもの仕事なのかもしれない。 おとなの仕事は、それを邪魔しないことだ。 いい野菜を置き、いい焼き菓子を焼き、いいワークショップを用意して、こどもが勝手に見つけられる場を整えておく。それだけで、地域の“好き”は勝手に運ばれていく。
次回は6月。 そのころにはBeaver Farmの夏野菜が並んでいるはずだ。
また、行く。
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