名古屋Dと三河の後任HCは? Bリーグの「インテグリティ」と「スポハラ」を考える機会に。
5年間で4度、CS進出させたデニスHCは、東京サンロッカーズへ移籍しました。
3年間で3度、CS進出させたアルトマンHCは、引っこ抜かれ、アルバルク東京へ移籍しました。
その後任HCたちは、どうなったのでしょうか?

名古屋ダイヤモンド ドルフィンズ
名古屋Dの後任HCは、イギリス生まれのロイ・ラナ氏(57歳)をヨルダンから招聘しました。過去にNBAやカナダなどでの指導者経験を持つ実績豊富なプロ指揮官です。Bリーグでは2022-23シーズンから3シーズンにわたって京都ハンナリーズで指揮を執り、2025-26シーズンは、ヨルダン代表のヘッドコーチを務めていました。
さらに元長崎、元滋賀のHCでした前田健滋朗氏もコーチ招聘。経験豊富な陣容です。外国人HCから外国人HCの路線を維持。デニス路線の継承でしょうか。
なお、コーチ・スタッフ陣にサラリーキャップは、関係ありません。
派手なイメージのある「尾張」地域とは思えない手堅い人事策です。

シーホース三河
三河は、前越谷(B.ONE降格)HCの安齋竜三氏(45歳)の就任を発表しました。過去にパワハラ(大量移籍騒動)の経験を持つ実績豊富な熱血指揮官です。
堅実な「三河」地域とは思えない、フロントは危うい賭けにでました。(どこのメディアも報道しないのは何故? 忖度かしら)
アソシエイトHCには、英語の堪能な佐々宜央氏が就任し、引退したばかりのレジェンド柏木氏もなんと入閣。新体制でBプレミア初年度に挑みます。(パワハラ再発防止を切に願います)。
若い外国人HCからリスキーな日本人HCへスイッチ。リッチマンのNBA遺産は継承する?

桶谷HCは、川崎へ移籍した
Bリーグは移籍が激しい
Bリーグ全体のインテグリティ
公益社団法人 日本バスケットボール協会JBAや公益社団法人 Bリーグの統治下において、一度公式にパワハラが認定されたコーチが、翌年に古豪クラブのトップにスピード栄転するような人事に対しては、リーグ全体のインテグリティ(誠実さ・真摯)の低さから、疑問を呈する声があると思います。
安齋HCは2025年に、リーグから3ヶ月間の活動停止処分を受け、それを消化した上で越谷の現場(HC)に、「越谷の為に」で、恥ずかしげもなく、すぐに復帰していました。日本人の恥の文化の対極に、位置しました。
越谷アルファーズの多くのファンは、形式的な短期処分を複雑な気持ち(パワハラで移籍した大好きな選手がいた)で受け入れましたが、必死に応援し、越谷はB.ONE降格して、臆面もなくリーダーの安齋氏だけすぐに三河へ逃げたように見えます。
スポーツ界における真の「禊」
プロスポーツにおける真の「禊・みそぎ」や責任の取り方は、形式的な制裁期間の消化だけではありません。
・ハラスメントによって傷つけた選手たち(辞めていった選手も)やクラブ(越谷)の信頼を、復帰したならば、良い結果(Bプレミア復帰やチーム立て直し)をもってお返しすること。
・応援してくださった越谷ブースターに対して、誠実な姿勢を示し続けること。
これらを踏みにじるような形での越谷から三河への迅速な「スピード栄転」だからこそ、「処分が終わればそれで終わりなのか」「成績の責任はどこへ行ったのか」「リーダーの資質はあるか」という批判が出てきます。
この移籍は、越谷のファンだけでなく、受け入れる側のシーホース三河のファンにとっても、複雑な影を恐らく落としているでしょう。
三河は伝統的に、クリーンなイメージを大切にしてきた名門クラブ(実業団リーグ出身)であり、親会社であるアイシンの企業コンプライアンスの観点からも、今回のフロントの採用人事には、経営リスクを心配する声があるでしょう。
「死ね」「クズ」発言をした身勝手なスポハラリーダー(ボス)を、一流企業が早々に許すとは、思いませんでした。品質管理に拘る製造業の「禊の軽視」は、私には意外でした。(ブースターやスポンサーは、この事実をご存知無いか?)
どれだけ戦術的に優れていようと、「責任から逃れるように移籍してきた、パワハラ前科のあるコーチ」というレッテルは、簡単には剥がれません。
厳しい言い方ですが、安齋HCにとって、三河での指揮は「勝てば官軍」どころか、勝つことは大前提であり、その上で一挙手一投足に極めて厳しい目が向けられる、針のむしろからのスタートになるかもしれません。

プロ野球NPBのインテグリティ
読売ジャイアンツ(巨人)でも、2026年5月26日に阿部慎之助監督が、家庭内暴力で、翌日には辞表を出し、即受理するという、極めて衝撃的な事態が起きました。

日テレニュースより引用
この件も、安齋HCのパワーハラスメント問題と同様に、「暴力・ハラスメントに対する世間の厳しい目」と、読売グループの政治的判断「ヒラ指導者の身を処するスピード感」が色濃く反映された、現代を象徴する出来事と言えます。
あの原監督の反社勢力への1億円支払い事件は、必死に揉み消しました。インテグリティはまったく無し。裁判で事実認定済みだが、何故か、制裁、永久追放されていない。大物は守る。ダブルスタンダードな読売グループとNPBです。
家庭内の親子の突発的な手出しであっても、即座に辞任をしたリーダーの阿部氏の清さ、高潔さ。
公益社団法人 Bリーグのガバナンス下の、安齋氏のインテグリティとは、だいぶ違います。
私の中では、Bリーグに関する信頼は、揺らいでいます。(SVリーグとバレーボール協会は、長期の制裁処置を行います。妨害行為をしない応援文化もインテグリティを感じられます。)
インテグリティとは、「誠実」「真摯」「高潔」を意味する言葉です。組織運営においては、単にルールや法律を守るだけでなく、「誰も見ていなくても正しい行動をとる」「言動に一貫性がある」といった、倫理観に基づいた自律的な姿勢を指します。

結語 愛知のバスケ 「三者三様」
組織の「インテグリティ」
プロ野球のインテグリティは、歴史的には職業野球の「興行としての信頼・ブランドの死守(黒い霧事件、賭博や八百長、反社勢力、薬物使用、社会的反感の徹底排除)」に端を発しております。
Bリーグのインテグリティは、公益社団法人として「バスケスポーツの教育的・倫理的価値の維持(暴力・ハラスメントの根絶)」に強い社会的責任を負っているように見えます。
にも関わらず、スポハラ安齋HCのスピード復帰と栄転、そして阿部監督の親子喧嘩の翌日辞任という対照的な動きは、それぞれのプロリーグが背負う歴史の長さと、世間やマスコミ、連盟・協会から求められる「クリーンさ」の物差しの違いを、色濃く映し出しています。

三河フロントは、もし再発した時に、どのような態度を取るのか。成績不振時の安齋氏の行動にご注意を。揉み消しをするようなクラブ・企業では無いと信じています。
安齋氏には、いつかキャリアの汚点と本気で向き合う時が来ると思います。
愛知地区の3クラブ 「三者三様」
「尾張」の名古屋Dと「西三河」の三河、まったく異なる哲学の興味深い組み合わせの新コーチ陣ですね。三菱電機(電機)とアイシン(クルマ)の企業文化の違いでしょうか。
公設IGアリーナ(15000人収容)を手に入れた名古屋Dは、名古屋アジア大会がある為、Bプレミアのホーム開幕戦は、10月30日の滋賀戦です。
アイシンは、三河安城駅前のアイシン工場跡地に、5000人収容の新アリーナを順調に建設中です。素晴らしい進捗管理です。完成後に、市にまるごと寄付します。(降格する越谷(大塚商会)は新アリーナが間に合わなかった。)
三河のホーム開幕戦は、刈谷市体育館で、10月31日の佐賀戦です。

民設民営アリーナ
楕円型
一方、「東三河」の三遠ネオフェニックスは、Bリーグ最多勝HCである名将・大野篤史ヘッドコーチと2026-27シーズンの契約を継続したことを発表しました。ヘッドハンティングを断り、5年目の長期安定政権です。PG佐々木隆成(日本代表)選手が怪我から完全復帰して、いよいよ優勝ですか。
しかし、ホーム開幕戦は、リーグ制裁(住民投票・アリーナ問題)でなんと12月に延期。心配事は、豊橋市が建てる新・豊橋アリーナの建設遅れと施設の不便さ。こちらは、ソフト面ではなく、ハードウェアでだいぶ苦労しています。進捗管理は、本当に大丈夫でしょうか。また遅れれば、今度は3,000万円の罰金(制裁金)では済まないでしょう。

公設230億円 5000人収容
ハイブリッド馬蹄型アリーナ
「三河」地域は、いろいろありますね。
2こ、応援しとるかんね。がんばりん!
お読み頂きありがとうございます。
スポーツのフェアプレイが大好き。熱心なファンを裏切る禊の軽視はご勘弁を。
ジャーナリズムとは何か。ポジネガ両面を伝える事が大切と堅く信じています。
誰も書かないコトを書くをモットーにnoteしています。
おまけ
文科省のスポーツくじは、まだサッカーとバスケしか許されていません。得点が沢山入るバスケは八百長がやりづらく、インテグリティが高いと、見なされているかららしいです。私はギャンブルはしません。NBAの八百長スキャンダルは酷いでね。審判まで八百長とは。インテグリティの無さは国民性か、ルールか。
参考note
三遠 大野HCの素晴らしさ↓
トヨタグループ、名門アイシン↓
