PaperspaceにおけるComfyUIに関する近況とか@2025/3
私自身、すでにPaperspaceを使い始めて一年半くらい経ちました。2023/8月頃からA1111から始まり、2024/2月頃からForgeに移行して、ConfyUIは上の2024/5月頃から試している感じですね。
何となく振り返ってみると、スクリプト関係の技術についてはPaperspaceで色々と試したおかげでだいぶ進歩してきたように思います。カスタムノード関連とかPaperspaceでスクリプトの調整とかするととても便利です。
当時、というか今もクラウドGPUというとGoogle Colaboらしいのですが、Paperspaceは月額固定なのがありがたいので使用してます。
さて、今回はサムネにある感じの、最近あった残念な話題について取り上げてみます。
ついにTheLastBenさんがPaperspaceのサポートを辞めたようです

これだけの内容では、分からない方が多いかと思いますが、Paperspace界隈ではそこそこ大きいインパクトのある出来事だと思ってます。
この記事は、表題にあるように、PaperspaceとComfyUIに関する内容ですが、TheLastBenさん無しに語れません。
その辺り、やや分かりにくいところがありますので、私の経験みたいな話を交えて説明しておきます。
元々、PaperspaceのブログにComfyUIのインストールと使用方法として、このTheLastBenさんの公開されていたipynbファイル使用する例を挙げていました。
私はComfyUIは遅れて参入していますので、以下のneneさんの記事を参考にインストールした記憶があり、そこでこの記載を見つけました。
公式の記事は以下です。

現時点でも公式のブログのアップデートは見当たらない気がします。
この適当さがPaperspaceらしいというか。。
さて、私自身は2024/5月末くらいにComfyUIに参入して、ここで公開されていたipynbファイルで、問題なく使えていたのですが、とある日にいきなり使えなくなる事件が発生しました。
issueを見ると2024/7/4とあります。
この内容を読み解くと、PaperspaceとTheLastBenさんとの間で上手く連携が取れず、TheLastBenさんが、Paperspaceの対応が良くないからもう辞めようかなーという感じのコメントをし、このトラブルに見舞われたPaperspaceユーザーたちとのやり取りが行われていました。
ちなみに、この時のトラブルの原因は、インスタンスを立ち上げた後に追加される、ComfyUI用の環境のインストール先のURLに相当する所が上のHuggingfaceサイトのTheLastBenさんのリポジトリにあり、それが削除されてインストール出来なくなっていました。
そのため、環境構築が出来ずComfyUIが使えなくなりました。
これは、TheLastBenさんのリポジトリのファイルですので、意図して起こしたものだと思われます。
個人でやってるからそういう事するのは個人の自由ということですが、利用していた人への影響は大きかったかと思います。
Issue内で、TheLastBenのリポジトリを公式で紹介されているのにPaperspaceとやり取り出来ないみたいなコメントがあり、ボランティアでやるモチベーションが続かなかったのかも知れません。(推定したこと)
さて、トラブルが起きてから3日目に、このissueの中で、解決策を他の方が提案されています。この辺りはGithubらしい感じ?で良いですよね。

そうすると、対応策を試して上手くいかなかった方からの質問がたくさん出てきて、解決策を提示された方が疲弊してくるというちょっと残念な流れも出てきたりしてなかなか読み応えのあるissueになってます。
結局は、トラブル発生から5日目にTheLastBenさんが、Huggingfaceの所にファイルをアップロードして、既存の方法でも出来るよう修正して解決されました。
この出来事があって、半年くらいした所で、今回の完全サポート廃止という流れになります。
具体的には、元々あったPPS用のレポジトリが削除されました。
また、以下のレポジトリでPaperspaceのサポートをしないと言及しています。
TheLastBen/fast-stable-diffusion: fast-stable-diffusion + DreamBooth

どういった経緯かは分かりませんが、少なくとも半年前はPaperspaceとの関係の改善が見られているとは思えませんでしたので、前回の経緯を経験した人間としては「とうとうかー」という感じでした。
という事で、Paperspaceでは、ComfyUIにおいては、TheLastBenさんの存在は大きかった事、その撤退の意味がお分かりになったかと思います。
私自身は、これ受けて、まずは上の記事を追記しました。
これは環境構築をTheLastBenさんのHuggingfaceURLに依存しない形にしているものです。インストールと起動コマンドは使用していました。
環境構築とかインフラ的な所をボランティアの他人に依存してしまうのは危険だなと思い、自前のものを用意する重要さをこの事件を通じて感じました。
ConfyUIのインストール記事は更新していなかったのですが、dockerfileを作成しているのは、この事件が契機になっています。
現時点では、私が作成したdockerfileのコンテナを使用した場合は、環境構築はいらないので、ComfyUIのインストールと起動コマンドのみになっています。
PaperspaceのComfyUIに関した問題がもう一点あります。
Paperspaceのトンネリング問題です。
neneさんも言及されていますが、ComfyUIが提案しているトンネリング方法は、Paperspaceだと対応しておらず、垢BANの可能性もあったりします。
ComfyUIの起動に関しては、tensorboardを利用したトンネリングにする必要があります。
ここの部分もTheLastBenさんのスクリプト内にありました。
ここまで辛抱強く読まれた方に一応、現時点でのComfyUIのインストール・起動のコマンドのアップデート版を記載しておきます。
<ComfyUIのインストールと起動のアップデート版>
①コンテナをComfyUI用のにする
shibashiba2/paperspace-gradient-base-pytorch260:v1.4詳細は以下を参照
Paperspace用の自作Dockerイメージまとめ@2025/01|shiba*2
<追記>2025/3/3にComfyUIの内容が更新され起動時に追加で以下のパッケージを追加でインストールする必要があるようです。
!pip install comfyui-frontend-package==1.10.17 soundfile==0.13.1ただ、comfyui-frontend-packageというのがかなりの頻度で更新される場合は、このバージョン指定だと合わなくなる可能性もあります。
!pip install comfyui-frontend-package soundfile上記だと最新のものがインストールされる仕様です。
②以下のipynbファイルをNotebookにアップロードする
③ipynbファイル内のインストール、起動コマンドを実行するだけ!!

※理由は分かりませんが、以前のPPSのスクリプトだとsedコマンドで適切にURLが出せなくなっています。
現在のComfyUIの起動コマンドの手法についてはComfyUIのsever.pyがアップデートされた場合にうまく発動しなくなるリスクがありますので、ここも自前で出来れば自前でComfyUIをPaperspaceで立ち上げられるということになります。これが達成出来れば、脱TheLastBenの完成となります。
<sedコマンド関連や一時ディレクトリでの使用についてはご自身で調整してください>
Paperspaceでこの手の記事が少ない理由は、GPU争奪戦がある点も見逃せません。
大体、公式がメンテナンスとかいってる後はトラブルが起きやすく、改善までの時間差も様々でした。大体は数日単位で改善しますが、去年の5月前後は一月はかかった気がします。
そういった事もあり、参入者が増えすぎると使いにくくなるのではと思わせる所もありますので、TIPs的なのは公開しにくくなっているのかと思います。
