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#258_内容項目図解で道徳授業を構想する

道徳科における内容項目の中には複数の道徳的価値が存在しています。
そして、その価値は層構造的になっています。

例えば、相互理解、寛容は「相互理解」が「寛容」の土台になっています。
なぜなら、相手を理解すればするほど自分の足りなさが見えてきて、相手から学ぼうという姿勢が生まれるからです。
自分の至らなさを自覚するからこそ、「寛容」、つまり相手の足りなさも受け入れ人を多面的にみられるようになるのです。

これを言葉で説明しようとしてもなかなかうまくいかず、授業づくりへの生かし方もうまく説明できませんでした。

学習指導要領解説はその構造が文で示されています。
でも、文だと構造がよく見えません。道徳は他教科にはない特殊な文脈があるようで、わたしも読み解けるまでに少々時間がかかりました。

今回、その構造の図式化を試みました。
それが、この図です。

B-(9) 相互理解、寛容の構造図

青:道徳的行為
ピンク:道徳的行為のもととなる心
黒:道徳的行為の意義
赤:道徳的行為により実現できる理念

これを、実際の教材に当てはめて考えると、こんな感じになる。
(光村・中2・相互理解寛容の教材「見えない誰かと」「北川さんの悩み」/「北川さんの悩み」は前半と後半にわかれている)

点線内は教材に描かれている世界
黄色内は具体的な発問
グレーで消えている部分は、該当教材には描かれていない部分

比較すると、2本の教材の目指したいゴールはそれぞれ異なる(赤字の部分)ことがわかる。
また、学習内容と呼ばれる内容項目に関する記述はほぼない。(これが、最近の光村の特徴でもある)
よって、この構造がみえていない教師は「なるほど、全部大切だね」で終わってしまう恐れがある。

道徳的行為と心の関係、心が経る段階を把握していれば、子どもの意見に合わせて段階を追いながら板書して整理できる。

点線内の「教材に描かれている世界」を指導要領解説に位置づけると、足りないことやねらいに関する部分が見えてくる。
これを発問にして、考えを促せば良い。

これ、解説の言葉を基にしているから、実は本来の内容項目の捉えよりも若干狭いと思っている。
実践を経て、もとの図の内容もブラッシュアップしていこう。

もし「これを基に実践しました!」という方がいたら、教えていただきたい。

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