#229_道徳授業の特殊性

道徳の授業は構造が他教科とは異なると言われます。
沢田慶輔(1965)は、「道徳の授業は道徳的価値の教授も指導も行うものであるという二重構造のものであること」であるとし、道徳的価値の重要性について教え、なぜそれらの価値が重要であるかの根拠についても理解することが必要であると述べています。

よって、道徳の授業研究は以下の研究が必要であると述べます。
①教授=学習過程の研究
②生徒の本音の意識化 → 道徳的価値との間のギャップの認知の研究
③道徳的価値の方向に向かっての自主的変化の援助についての研究

①②は授業で実現できる内容ですが、③については日常生活の中で継続的に観察する必要があると考えます。

また、道徳の授業における内面化については
(1)道徳的価値の重要性がわかる
(2)道徳的価値を自分の中に取り入れていこうとする
(3)取り入れていこうとする道徳的価値と自分の欲望や感情の現実の姿についての意識化
(4)(1)と(3)のギャップを埋めていくため、またはその他の価値葛藤の解決のためにどうしたらよいかを考える
という4ステップ(分け方は筆者)を取り上げている。

中学生の場合、(1)道徳的価値の重要性がわかる の段階でつまずく生徒がいます。
この過程の中に「道徳的価値と自分との関係が見え、自分の生活に取り入れる価値があるものだとわかる」という、価値と日常との橋渡しが必要であると考えています。

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