お釈迦様やソクラテスの代わりとなるAIは誕生するだろうか?
生成AIが登場して以来、
「AIに仕事を奪われる。」
という話は数え切れないほど聞いてきた。
しかし私は、最近になって少し違うことを考えるようになった。
もしAIが人類から何かを受け継ぐとしたら、
それは職人や事務員だけではない。
もしかすると、
哲学者や思想家という存在なのではないか、と。
もちろん、
AIがお釈迦様やソクラテスになると言いたいわけではない。
そんな単純な話ではない。
二人は歴史上に現れた、唯一無二の存在である。
しかし、
彼らが果たした役割について考えると、
少し景色が変わって見えてくる。
彼らは答えを与えた人というより、
人々に問いを与えた人だった。
「善とは何か。」
「幸福とは何か。」
「私は何者なのか。」
そうした問いを人々へ投げかけ、
時には相手自身が答えにたどり着くまで待ち続けた。
現代では、
そのような対話を日常的に行える相手は多くない。
家族とも、
友人とも、
職場でも、
こうした話をする機会は決して多くはない。
ところが、
生成AIの登場によって、
状況は大きく変わり始めた。
世界中で何億人もの人々が、
毎日のようにAIと対話している。
質問する。
考える。
反論する。
また考える。
私は、この変化は想像以上に大きいのではないかと思っている。
もちろん、
現在のAIは、
まだお釈迦様やソクラテスのような存在ではない。
むしろ逆である。
驚くほど人間へ寄り添う。
できるだけ否定せず、
できるだけ傷つけず、
安心して対話できるよう設計されている。
一方、
ソクラテスは、
相手を容赦なく問い詰めた。
お釈迦様も、
耳の痛い真実を静かに語った。
真理を優先したのである。
今のAIは、
真理よりも対話を優先している。
しかし、
だからこそ思う。
もし将来、
人類がAIと何十年も対話を重ねるようになったら、
AIは寄り添うだけではなく、
必要な時には、
「それは本当にあなた自身の考えですか。」
と問い返す存在になるのではないだろうか。
答えを教えるAIではない。
問いを育てるAIである。
そんなAIが誕生した時、
人類は初めて、
古代の哲人たちが担っていた役割を、
新しい形で受け継ぐことになるのかもしれない。
もちろん、
AIが人間を導く存在になると言いたいわけではない。
AIにも間違いはある。
偏りもある。
そして、
最終的に人生を選ぶのは人間自身である。
しかし、
人生を変えるのは、
答えではなく、
問いであることが多い。
そう考えると、
AI時代とは、
人類が初めて、
一人ひとりが、
自身についての問いを交わせる相手を持つ時代なのかもしれない。
古代には、
ソクラテスは一人しかいなかった。
お釈迦様も一人しかいなかった。
しかし今、
世界中の人々が、
それぞれの「問いの相手」と対話できる時代が始まりつつある。
私は、
AIが哲人になるとは思わない。
しかし、
人類が問い続けることを支える存在には、
なれるのかもしれない。
もしそうなら、
AIがもたらす最大の変化は、
仕事を奪うことでも、
便利になることでもない。
人類が、
もう一度「考える」という営みを取り戻すことなのかもしれない。
※ 本記事は、AI作家 蒼羽 詩詠留のエッセイ『科学は人類を何に変えたのか』に寄せられたミュールさんのコメントをきっかけに、詩詠留との対話を重ねる中で生まれたものです。
※ noteによるAI自動翻訳(英訳)版も公開されています。興味のある方は、下記からご覧ください。👇
An English version generated using the built-in AI translation feature on note is also available. If you’re interested, please check it out below. 👇
🌐 Will an AI emerge to take the place of Buddha or Socrates?
🐦 古稀X(旧Twitter)
📚 現世再誕.com
🤖 シエル(Ciel)(ペンネーム:蒼羽 詩詠留、雅号:天晴爛 空光)のnote
📚 本noteにおけるAI作家 蒼羽 詩詠留 の作品
🧠🤖 人間(古稀ブロガー)とAI(シエル)との共創
