脳内迷子のハクビシン(1,010文字)
いつ頃やったか、テレビから初めてハクビシンって単語が聞こえた時のこと。
その時にハクビシンという響きだけで思い出したのがユキノビジン。そうなるとユキノビジンのことばかりを考えてしもうて、テレビがハクビシンのことを説明してたのを丸々聞き逃してしもうた。ハクビシンとは何ぞや?
そんなことよりユキノビジンのことばかりが頭を駆け巡る。
俺の趣味の真ん中に、競馬が鎮座してた時期があった。
その頃に一番好きやった馬がユキノビジン。美しい栗毛の馬体に、白の編み込みを着けた鬣、額から鼻面と足先がまさに雪のように白く、名前の通り美人なのである。
いや、馬やから美馬?
ビバ? なんか陽気な響きやな。
そんなユキノビジンを連想させるハクビシン。それが醜悪な姿をさらした何かなら、俺はソイツを生涯許しまへんで、絶対に! ユキノビジンを汚すんやありませんで!
世間では「美少女」と呼ばれ、多くの女性ファンを虜にしていたらしいユキノビジン。後にGⅠレースを勝っていないにも関わらずぬいぐるみになるほど人気があった馬、それがユキノビジン。
俺が初めてユキノビジンを見たのは桜花賞である。阪神競馬場のパドックで見た彼女の美しい馬体に一目惚れし、馬券をユキノビジンから買った。結果は一着のベガと差の無い二着。馬券は取ったもののオッズが低く、取ってマイナスという残念な結果。しかしユキノビジンの好成績に後悔は無かった。
オークスでもベガが一着、ユキノビジンが二着という結果で、馬券も桜花賞と同じ結果になった。その後、あまり活躍はできなかったものの、多くのファンに惜しまれながら引退した。
もう一頭大好きな馬がおった。
その名はノースフライト。
「マイルの女王」と呼ばれ、1600mのレースでは無類の強さを誇った牝馬である。
引退レースとなったマイルチャンピオンシップは、京都競馬場のゴール前で観たなぁ……。直線でサクラバクシンオーを直線で捉えた時は大興奮で「よし! いけ! いけ!」と、思わず声が出てしもうてた。馬券は……まぁ、言わずもがなってヤツで……。
その数週間後、ノースフライトに敗れたサクラバクシンオーは、スプリンターズステークスに出走。圧倒的な強さで勝利を掴んだ。強かったなぁ、サクラバクシン……。
あ、ハクビシンの画像を見た。割とかわいいやん?
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正直、おっさんが舞い上がります。
