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【地方創生Phase0】AI格闘記㊳・「Claude君、お疲れ様」最強のAIを配置転換し、NotebookLMで絶対忘却しない司令部を作る


「お前、やればできるじゃないか」

先日、たった30分で完璧な指導用プロンプトと活動計画シートを作り上げたAI「Claude」を、私は手放しで絶賛した。

しかし今日、私は彼に非情な辞令を言い渡さなければならない。

「Claude君。素晴らしい仕事だった。ありがとう。だが、明日からの本番の現場指揮は『NotebookLM』に任せる」

天才には、致命的な弱点がある

今年の「地域活性化塾」では、8つの班が半年間かけて地域活性化プランを作り上げる。

私はそのすべてにハンズオンで伴走する。

Claudeは一瞬の切れ味(アイデア出しや構成)は天才的だ。

しかし、致命的な弱点がある。

それは「記憶喪失」だ。

昨年の連載でも書いた通り、数ヶ月にわたる議事録や膨大なやり取りを一つのチャットに詰め込むと、「トークン上限」という名のシステムエラーを起こし、過去の文脈を綺麗さっぱり忘れてしまう。

半年間、途切れることなく1つの部屋で8つの班を最後まで見届ける。

この絶対条件をクリアできるのは、Googleが誇る長文特化のAI「NotebookLM」しかいないのだ。

8班同時の司令部を構築する

私は早速、NotebookLMを立ち上げ、8つの班それぞれの専用ノートブック(仮想会議室)を作成した。

NotebookLM内に構築された8班同時の司令部。

次に、各班のノートに「バックグラウンドナレッジ(前提知識)」を装備させる。

読み込ませる資料は、過去の優秀な地域活性化プランの事例や採点評価表、そして昨日Claudeが作ってくれた「フェイズ別のフィードバックプロンプト集」など、合計20個のPDFファイルだ。

これを8班分、手作業で一つひとつアップロードしていくのは非現実的であり、現場の時間を浪費する。

そこで活躍するのが「Googleドライブ連携」だ。

ドライブ上に「バックグラウンドナレッジ」というフォルダを作り、そこに20個の資料をまとめて放り込む。

あとはNotebookLM側からそのフォルダを指定して一括インポートするだけ。

現場の知恵をGoogleドライブに集約し、一括で連携させる。)
現場の知恵をGoogleドライブ内に4つのフォルダを作成
Claudeで作成したフェイズ別フィードバックプロンプト

ものの数分で、8つすべてのノートに「過去の成功事例」と「完璧な指導マニュアル」が叩き込まれた。

選ばれたソースだけを根拠に、AIは動く

これで準備は完了だ。

今後、塾生から活動報告の議事録が届いたら、私は該当する班のノートを開く。

そして、現在のフェイズに合わせたプロンプトと関連資料のチェックボックスをオンにして、「この状況に対し、プロンプトの設計通りにフィードバック案を出せ」と指示を出すだけだ。

選ばれたソースだけを根拠に、AIが的を外さない

NotebookLMは、余計な「知ったかぶり(嘘)」をしない。

私が与えた20個の一次情報だけを根拠に、半年間絶対に記憶を失うことなく、ブレない伴走を続けてくれる。

適材適所の配置転換、それが現場知だ

天才的なアイデアマンであるClaudeに「仕組み」を作らせ、実直で記憶力抜群のNotebookLMに「長期運用」を任せる。

AIも人間の組織と同じだ。

それぞれのツールの強みと弱みを把握し、適材適所で配置転換を行う。

これこそが、AI時代に求められる「現場知(マネジメント力)」なのである。

完璧な司令部が完成し、いよいよ今年の塾が開幕する。

…と、完璧にAIを統制した気分でいた私だが、明日はこの数日後に起きた「あの事件」についてお話ししなければならない。

私が設定した『絶対の掟』をすり抜け、カロリー計算アプリでまたしてもAIに騙された「ずっこけ後日談」だ。

完璧なシステムなど、現場には存在しないのである(笑)。

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