見出し画像

ノシャップ岬はバス停の先|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#12(2025年12月)

今回の旅の目的地、宗谷岬から稚内駅へ戻った後、駅前で昼ご飯を食べました。
稚内駅を出発するまではまだ、時間が残っています。

<前回の旅行記はこちら👇>
凍てつく岬で言葉がほどける|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#11(2025年12月)|げじげじくん

せっかく稚内まで来たのだから、近辺を観光しようということで、ノシャップ岬へ行くことにしました。

稚内駅前から、バスに乗りました。
行き先表示は「ノシャップ」。
当然のように、岬まで連れて行ってくれるものだと思っていました。

ノシャップ方面は1時間に数本運行しているようです

けれど、降ろされたのは、岬が見えない場所でした。
「ノシャップ」という名前のバス停。
そこから先は、歩きです。

ノシャップのバス停からは徒歩で0.3Km

距離にすれば、300mほど。
数字だけ見れば、どうということはありません。


⛄向かい風の中で

外に出た瞬間、向かい風が身体にぶつかってきました。
凍てつく風です。地面は凍結していて、足を置く場所を選ばないと、簡単に滑りそうになります。

宗谷岬ほどではない。
頭のどこかで、そう比べていました。

それでも、歩き続けても身体は温まらず、逆に冷えが染み込んでくる感じがありました。
風は、遠慮なく正面から来ます。

途中で、岬の近くにあるお店に入り、いったん暖を取ることにしました。
このまま進むより、一度、立て直した方がよさそうだと思ったからです。

あきかわ屋さんに立ち寄り
300m歩いたら心底冷え切ってました

⛄見えないもの

お店の外に出ると、ノシャップ岬はすぐそこでした。
晴れていれば、利尻島が見えると聞いています。

利尻島は…雲のかなた…
南の方は少し晴れ間が…
陽が射してくれましたが、寒さは変わらず…

今日は曇り空でした。
利尻島は、見えません。

けれど、「見えない」ということ自体が、はっきり分かる景色でした。
あの雲の向こうに、あるのだろう、という位置関係だけが残ります。

岬の周りは静かで、営業しているお店は1軒だけでした。
夏場は賑わう、と聞きましたが、今はその気配はありません。

稚内市青少年科学館 本日は休館
右側のお店も休業
夏はライダーやチャリダーでにぎわうんだろう…と思われるお店も本日は休業
チャリダーって自転車ライダーのこと?

立ち止まっていると、身体の芯から冷えていくのが分かりました。
長居はできません。


⛄帰り道の感触

戻るときは、追い風になりました。
それだけで、歩きやすさが変わります。

ただ、油断して早足になると、足元が不安定になります。
一歩一歩、踏みしめるように、バス停へ戻りました。

バス停には、小さな待合所がありました。
暖房はありませんが、建物が風を遮ってくれます。

助かった、という言葉では足りないくらいでした。
強風の中に、ずっと立っていなくていい。
それだけで、身体が少し戻ってきます。

ノシャップバス停の待合室から

⛄もうひとつの岬

ノシャップ岬は、宗谷岬の影に隠れがちです。
距離も近く、派手さもありません。

けれど、バス停の先を歩いて、風に向かい、引き返してくる、その一連の時間は、確かに残りました。
行きやすい場所ほど、簡単ではないこともある。

岬から戻るバスを待ちながら、そんなことを考えていました。
風は相変わらず強く、待合所の外では、雪が舞っていました。

稚内の半島の先で、静かな時間を、ひとつ重ねました。
帰りのバスから、もう1つの観光スポットに向かいます。

(つづく)

<次の記事はこちら👇>
稚内から旭川までの、静かな戻り道|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#13(2025年12月)|げじげじくん

いいなと思ったら応援しよう!

げじげじくん|旅好きのアラフィフ 記事への応援としてチップをいただけたら励みになります。 あわせて、気になる路線や行き先があれば、コメントで教えてもらえると嬉しいです。