Thisコミュニケーションという天才が描く歳の差軍人ラブコメ
12巻完結の漫画はおもしろ揃いですよね。
DEATH NOTE(番外編入れると13巻ですが)を筆頭に、夏目アラタの結婚、動物のお医者さん、ラフ、そしてこのThisコミュニケーション……。
ジャンプスクエア自体は連載している時から読んでいたんですが、デカい変な男がなんかずっと斧持ってんな……とサラッと飛ばしており大いに後悔でした。確かに変な男だったけど、好きになっちまう。
先日改めて一気に読み返したところの行きどころがない感情が沸いたので描きます。ネタバレはゴリゴリあります。
軍人と少女の歳の差ラブコメ
この漫画は一言で言うと、
3食絶対食べたい合理軍人と、少女達の歳の差ラブコメだったなと。
※ただし、胸キュンはなく、ホラー的なドキドキがあるものとする
読んだ人からすると、いやいやーと言う感じかもしれませんが、まごうことなきラブコメだと思います。事実、最後の世界を救うくだりはあまりにもあっさり。
1話で早速ヒロインを後ろから殺しますが、ラブコメです。

研究所員を皆殺しにしますが、ラブコメです。
最後にヒロインに金玉を潰されますが、ラブコメです
ヒロインが時間と空間の概念を自分達で作り出せますがラブコメだと思います。
ラブコメと言っても頬を染めて「へへ……」と言う感じのラブじゃないですね。頬染めてヒロインが部屋に誘うシーンはあれど、「(殺人を)…誘っているのか?」とか言い出す始末。

ただ、ラブが恋愛のラブだけじゃないように、コミュニケーションもいろいろあるな、と言うのが感想でした。
タイトル「Thisコミュニケーション」の意味
コミュニケーションと聞くと、言葉と言葉のやり取りが最初に浮かびますが、身振り手振りもそうですし、究極なことを言うと、全く伝わらなかったり、勘違いもコミュニケーションと言えるでしょう。
最初はデルウハとハントレスの一生通じ合えない感じの意味から「Disコミュニケーションちゃうの?」と言うふうに思っていたんですが、やはり「Thisコミュニケーション」なんですよ。
例えばデルウハが正直に面と向かって飯さえ食えたらいいとプロポーズする47話。

作者の方もこの47話のコンセプトが完璧な和解と言っていますので、Disコミュニケーションだったら、「通じたね!」で話は終わってるんですが、Thisコミュニケーションだからこそのさらにもう2話。
もちろん日本語としてはどちらも「ディスコミュニケーション」で発音は同じなのでそう言う意図はあったと思うんですが、
「いろんなコミュニケーションってあるじゃん?究極勘違いもそうじゃん?勘違いであっても他者から感情を受け取ったんなら、これこそコミュニケーションじゃない?そっちのがいい場合もあるしね」
というのがこのラブコメのコンセプトだったんだと思います。

もしこの最後の手を握り返すところをいちこあたりが「これはただの反射ですね」言っていたら世界は救われていないはず。
そう言う知識がなかったという偶然も含めてコミュニケーションというふうに私は受け取りました。
言葉を尽くしても伝わらないことは多いし、雑に言ってもすごくわかってくれる時もある。
上手く伝わった結果、良くないことが起きてしまうこともあるかと思えば、勘違いで世界を救ってしまうことも。
大人の真剣な会議でも結構みんなわかったフリしてノリで話聞いてるな〜と思うこともあるので、些細なちょっと日常会話は言わずもがなです。
なので、あんまり人に伝わらないことにビビったり、しなくても良いんだな、という勇気ももらえるラブコメでした。勘違いの方が面白く伝わることも往々としてしてあるもんですしね。
その他もっちりした感想
2027年とかにアニメ化しそう(されて欲しい)
デルウハをなぜ探さなかったのかはわかる気がする。あんな強い人が死ぬわけないってことで生きててくれたらって思ったんだろうな…
話の展開とか賢すぎる。賢すぎてよくわからんのに「かしこくてすごい!」と思いながら読んでしまった
イペリットの造形がめちゃめちゃ気持ち悪い。全キャラ嫌悪感あったし、手紙を書くやつとか特にゾクっとした
デルウハ末っ子なの!?という新鮮な驚き(だからむつもデルウハとちょっと似てたりなのかな)
合理を極めてるなら、所長に色々話すのってリスクしかなくない?とか思ったいたが、上司と認めてたからこその報連相とかだったのかなと思うと、グッとくる
タイトルの十字架とか、話タイトルのアスタリスクが雪を模してる?ところとかも細かくて好きだった

同作者六内円栄さんの読み切りを2つ載せます!
どちらも無料かつ、またこう…私たちに刺さる感じです。2作目が特に好き。
古代文明の人々が宇宙人の下請けだった話 1/11 pic.twitter.com/GCm35dJ8sv
— 六内円栄 (@rokudaimaruei) June 6, 2020
その他こんなの書いてます。
