線香花火|詩
暗闇の中、線香花火の和紙の少し撚れた点火する薄紙に火を放つ
君に出会った時のような危うさを
火がまわり、牡丹が咲く
君に心が奪われた時のような熱量で
そして、火団の蕾が膨らんでいく
君と過ごした熱い時の訪れを想い
火団から松葉が放たれる
君が全てだったあの時のように心が爆ぜ
やがて柳が弧を成して落ち始め
君の小さな変化に気づき始めた時のように心が揺らぎ
火団が痩せて散り菊が最後の光を放ち
君の心はゆらゆらと薄くなり 時の形に気づく
ぽとりと火団が地に落ちる
君と過ごした夏が終わりを告げた
この作品は、風まかせ文芸部 ・第66回お題企画(線香花火)に 詩 で お邪魔させていただきました。
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