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HANAファンがHIPHOPの「BEEF」を観て学んだこと|にわか目線で感じたリスペクトと文化

HANAファン、突然のディス曲に動揺

こんなニュースがありました。

2025年6月20日、女性ラッパーNENEが新曲「OWARI」をリリース。この楽曲でNENEは「電話しろよ ちゃんみな」「クレジット入ってないじゃん?自分でリリック書いてないのに?」など、ちゃんみなやSKY-HI、プロデュースグループHANAを名指しでディスするリリックを披露し、SNSを中心に大きな話題となった。

私は、40代のオーディション番組好きのおばちゃん。
そして、HANAのデビューの瞬間を会場で観たHANA大好き人間です。

そのため、はじめてNENEの「OWARI」を聞いたときは、正直、嫌な気分になってしまいました。いったい何が起きているのか気になり、YouTubeで関連動画をみているうちに、HIPHOPには「BEEF(ビーフ)」という文化があることを知りました。

ヒップホップにおける「BEEF(ビーフ)」とは、ラッパー同士の対立や口論、挑発の応酬を表現した文化的な要素のひとつです。単なる喧嘩ではなく、言葉(ラップ)を通じたバトルであり、ヒップホップの核心的な要素とも言えます。

今回の「BEEF(ビーフ)」のHIPHOP系YouTuberさんのリアクション動画が面白く、

「BEEF(ビーフ)」の楽しみ方(ファンの振る舞い)
成熟した言葉の文化としてのHIPHOP

など様々な学びがあったのでちょっと書かせてください。


【芸術点という視点】MOHA JP【モハブログ】

今回、私がみたリアクション動画の方達は、

✅HANAのリアクション動画は撮っていて、詳しくは知らないけど好意的に思っている。
✅日本のHIPHOPシーンではNENEの方が有名人。

こんなスタンスの方が多い印象です。

楽しみ方として参考になったのがMOHA JP【モハブログ】のお二人のリアクション動画。

「我々はどちらの味方でもない。ただこの動画が伸びそうだからやる(笑)」

  • NENEはHIPHOPのパイオニア。

  • NENEやちゃんみなの配信での振る舞いを「芸術点が高いです(笑)」と表現。

  • 「怖いという感情を持っている皆さんと楽しみという感情を持っている私たち」

・・・

「芸術点が高いです(笑)」という表現が秀逸だなと思いました。
リリックや言動の内容をジャッジする行為を避けつつ、そこに込められた皮肉表現を「わかってますよ」とアピールすることができます。

なにより終始笑顔で心から楽しんでいるのが伝わります。
どちらの味方でもないからできることなのかもしれませんが、
にわかの知識で参戦しようとするファンに対して、

「参戦せずに観客として楽しもうよ」

という気づきを与えてくれています。

【技術点という視点】HipHop翻訳家 - ShotGunDandy

NENEのディス曲公開からわずか5日後の6月25日、SKY-HIが「0623FreeStyle」と題したアンサーソングをYouTubeで公開した。この迅速な対応は「爆速アンサー」として大きな話題となった。

「ビーフは格闘技と同じようなスポーツだ」と言います。

スキル面の解説で参考になったのがHipHop翻訳家 - ShotGunDandyさんのリアクション動画です。

  • リリックの内容と同じぐらい大切なのがスキル。(ライムの定義、時事ネタを扱うフレッシュ等の解説付き)

  • ディスはスポーツ。30%のライミングに対して100%で返したら100%の方が勝ち(アメリカの考えではある)

  • 今回の「BEEF(ビーフ)」は日本のHIPHOPシーンとエンタメシーンに貢献している。仕掛けたNENEにもリスペクトを。

・・・

ShotGunDandyさんは、アメリカのHIPHOP文化に造詣が深い方です。「あくまでアメリカでは……」という立場から解説してくれました。その中で「30%のライミングに対して100%で返したら100%の方が勝ち」という価値基準があることが印象的でした。

HIPHOP界隈のみなさんは、好みはNENEさんの曲の方と言いながらも、SKY-HIのアンサーのスキルに素直に感嘆し「SKY-HIが勝っているようにみえる」と語っていました。

ShotGunDandyさんほど詳しく解説できないまでも、教養としてラップが身についているからこそできる反応なのではないかと思います。

売名上等!スキルさえあれば……

それは、次のようなニュースに対する声でも言えます。

2025年6月27日、歌代ニーナがNENEの「OWARI」に「アイデア盗用では?」と皮肉混じりにツッコミを入れ、反応を呼びました 。 その後、歌代ニーナは自身の新曲『Mood Board』を急きょ発表しました。

「OWARI」の歌詞の中にある”Mood Board”という言葉は、NENEさんが歌代ニーナさんがライブで歌っていた『Mood Board』から着想を得たのでは?という指摘です。

「NENEがHANAやちゃんみなに対して真似していると指摘しているけど、あなたも同じこと言われちゃうよ」という皮肉を言った上で、もともと用意していたMVを急いで公開しました。(急ごしらえでは作れないレベル)

一部では「売名行為では?」と受け取られることもありましたが、MVの世界観やリリックの強度によって、むしろ「この才能に出会えてよかった」という声が多く見られました。

【主観と客観という視点】リスペクトとは

個人的には、NENEさんの曲やスタイリングは好みではありません。

そういう理由もあり、当初はリリックの内容に対する反論(「そんな真似とは言えないよね」という検証など)で納得したくて、動画を見始めました。

しかし、HIPHOP系YouTuberさんから学んだ

「批評家ではなく観客として楽しもう」
「スポーツ観戦のようにスキルで判断しよう」

という視点から、ファンとしての振る舞いを考えさせられました。

自分の好きなものを批判されたら、それに反応したくなってしまいます。ただ、「BEEF(ビーフ)」という文化においては、批判で返すことは本人たちに許された行為であって、ファンは、その物語(試合)をみさせてもらっている観客として、敵側もリスペクトするべきなのだと感じました。

とはいえ、好きでもないものにリスペクトをすることは難しいです。

そのときに出てくるのが客観的な視点(芸術点、技術点)。そのため、リリックのスキルがないディスに対しては「もっと勉強してこい!」と批判してもいいと思います。

リスペクトとは、主観では好ましくない相手であっても、教養、知識から客観的に評価して尊重する行為だと思いました。

HIPHOPは思った以上に文化的に成熟していた

ヒップホップ系のYouTuberの解説やリアクションを通して感じたのは、これはただの罵り合いではなく、“言葉による表現合戦”だということ。

和歌の「返歌」のように、ルールある型の中で、言葉で応答し合う文化です。

何十年後か先、ボブ ディランのようにノーベル文学賞をとるのは
ラッパーなのかもしれないな……

と感じました。

語られている内容に眉をひそめるだけでなく
リスペクトしないとですね。


と言いつつファンの気持ちを書きたくなった↓


今回のBEEF(ビーフ)の参考曲集


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