ショートショート:不思議な窓たち
こんにちは。不屈の屈葬です。
今回は「なんのはなしです家」への応募作です。
・・・今日〆切ですね。あっぶねー。
ちょっと前に家のエッセイを書いたので、家関係はネタ切れ気味でしたが、突貫工事的にギリギリ仕上げました。
前回⇧は「変な家」について書きましたが、
今回は「不思議な窓」について書きました。
(例に「ドアのはなし」あったから「窓のはなし」もOKですよね?)
なお、前回はエッセイでしたが、今回は完全なる創作です。
よろしければおつきあいください。
(本文:345字)
* * *
私の家には不思議な窓がある。
——いや、正確には窓たちだ。
その窓たちは、覗き込んでも外の景色が見えることはない。
代わりに、そのときに私が見たい景色が見られるのだ。
訪れたこともない異国の風景。光り輝く青い海。あの日の思い出——。
窓たちが切り取る景色は、いつも私の日常を彩ってくれた。
ところが、最近我が家の窓たちの様子がおかしい。
真っ暗な景色だけが広がっているのだ。
大きなジャングルジムがあったあの公園も、泥だらけになって掘った大きなサツマイモも、私の好きなハンバーガーも、もう我が家の窓たちは映してはくれなかった。
その晩、父は私を慰めようとマックを買って来た。
父の優しさはちょっとズレていたが、私にはちょうどよかった。
以上が、我が家の「Windows」が壊れて「Mac」に乗り換えた経緯である。
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