【伴走記 08】「もう口出ししないで」──5年後期、「自走したい」と言った日から
前回は、塾のクラスを変えて環境が大きく変わったこと、
そして先生の力を借りながら家庭でのサポートも工夫してきたことを書きました。
今回はその続き、5年後期「自分でやるから、もう口出ししないで」と子どもが言い出したときのことです。
少しずつ偏差値が上がり、自信も出てきた頃
環境づくり・スケジュール管理・○×チェック・口答での確認…。
家庭でもできることを試行錯誤しながら、徐々に偏差値は上がっていきました。
5年中頃には、偏差値65〜68の間をいったりきたり。
そんな中で、子ども自身も「自分でできる」という自信が出てきたのか、
それとも、私の関与が鬱陶しかったのか──
「もう自分でできるから、口出ししないで」
そう言われたのです。
「信頼しても、信用しない」という言葉
この子は塾に入った頃からずっと、やる気はあるけど、行動がともなわない。
ゲームやテレビなどの誘惑に負けてしまう場面も多く、
正直、心の中では「それは無理でしょ…」と思っていました。
そのときふと、子どもが小さい頃に通っていた子育て支援センターで聞いた
先生の言葉を思い出しました。
「子どもは信頼しても、信用はしないこと」
→ 子どもの存在・可能性は信じる。
→ でも「言ったこと」「やるといったこと」は鵜呑みにせず、慎重に対応する。
あのときはピンと来なかったこの言葉、今まさにその状況だと感じました。
信用はしていない。でも、信頼して「任せてみる」ことにした
心の中では「絶対ムリやろー」と思っていたけれど、
本人が自分でやりたいというなら、その意思は尊重しよう。
「いずれ気づくだろう」という気持ちで、一歩引いて見守ることにしました。
でも正直、不安で仕方なかったです。
この大事な時期に学習が雑になれば、受験への影響は避けられない。
それでも、信頼するという選択をしてみました。
そして、結果は…
最初の数ヶ月は、大きな変化はありませんでした。
でも、じわじわと成績は下がっていきました。
5年の2月、初めて志望校判定が出る模試で偏差値62。
第一志望校はC判定の「努力圏」。
しかも、苦手テーマがまったくできておらず、学習の抜けが明らかになっていました。
「やっぱり、ママ手伝って」
模試の結果をもとに、子どもと話し合いました。
冷静に事実だけを伝えました。
「この半年間に習ったこと、できてないところが多いよ。
このまま放置したら、合格できない。
一人でやっていけそう?」
5年2月からは6年カリキュラムがスタートし、
オンライン授業も増えて生活も一気に忙しくなっていました。
本人も戸惑いながら、こう言いました。
「やっぱり、ママ手伝って」
覚悟を決めて、再び伴走スタート
そこからまた、親子での伴走が再スタートしました。
この状態から合格まで持っていけるのか?
……不安しかありませんでした。
でも、子どもが諦めていないなら、親も立ち止まるわけにはいかない。
「もう走るしかない」と、気持ちを固めました。
もし、みなさんなら──?
「自分でやるから、もう口出ししないで」
そう言われたとき、みなさんならどうしますか?
私は正直、今思い返してもあのときの判断が正しかったかどうか分かりません。
尊重しすぎたかもしれないし、
もっと並走する形で寄り添えた方法もあったのかもしれない。
でも、事実として言えるのは──
その後の6年生前半、苦手テーマの山に直面して、親子で必死だったということです💦
次回
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