🤔【もしもシリーズ】!野原しんのすけが「海の向こうの約束」を聞いたら?〜オラと欲張りおじさんの反省〜
場所: 幼稚園のバス停近く。お迎えを待つしんのすけが、ベンチで休むウメばあちゃんを見つける。
しんのすけ 「ほほーい! そこの味わい深いシワシワの美女! オラと『ピーマンの苦味』と『人生の甘味』について語り合わない?」
ウメばあちゃん 「あらあら、マセた5歳児じゃねぇ。ばあちゃんはウメばあちゃんって言うとよ。人生の甘味もいいけど、今日は**『海の向こうの約束』**っちゅう、ちょっとしょっぱい海の話をしようかねぇ。」
しんのすけ 「海!? オラ、海大好きだゾ! 綺麗なおねいさんが水着でキャッキャしてるからね! で、その話にはナイスバディなおねいさんは出てくるの?」
ウメばあちゃん 「残念ながら、出てくるのは**与吉(よきち)と勝次郎(かつじろう)**っちゅう、むさ苦しい漁師たちじゃ(笑)。 与吉は『必要な分だけ魚を獲る』謙虚な男だったけど、勝次郎は『獲れるだけ獲って儲けまくる!』っていう、豪快で欲張りな男じゃった。」
しんのすけ 「ふーん。勝次郎おじさん、詰め放題セールのみさえみたいだゾ。袋が破れるまで野菜を詰め込む執念に似てる。」
ウメばあちゃん 「あはは、母ちゃんも逞しいねぇ(笑)。 ある日、与吉は傷ついた龍神様を助けたお礼に、『村のみんなが困らんよう、魚がなくならんようにしてくれ』って願ったんじゃ。龍神様は**『決して欲をかいて獲りすぎるな』**と約束させて、願いを叶えたとよ。」
しんのすけ 「えー! もったいない! オラなら『チョコビ一生分』か『アクション仮面の秘密基地』をお願いするのに! 与吉おじさん、欲がなさすぎて逆に心配になるゾ。」
ウメばあちゃん 「無欲の勝利ってやつさ。おかげで村は豊かになった。でもな、あの欲張りな勝次郎が黙ってなかった。『もっとデカい網で一網打尽にすれば、大儲けじゃ!』って約束を破ってしまったんじゃ。」
しんのすけ 「あーあ。『正義の反対は、悪じゃない。また別の正義だ』……って父ちゃんが言ってたような気がするけど、これは単なるワガママだゾ! 悪い大人の見本だね。」
ウメばあちゃん 「鋭いねぇ。そしたら龍神様が怒って、海から魚が一匹もいなくなってしまったんじゃ。村は大ピンチよ。 龍神様は『心から反省して、全員でお参りすれば許してやる』と言ったんじゃが、勝次郎だけは『そんなもん知らん!』って意地を張ってな。」
しんのすけ 「頑固ジジイだ! 風間くんが『僕はエリートだから!』って意地張ってるときみたいだゾ。」
ウメばあちゃん 「ところが、勝次郎の娘・お千代ちゃんが重い病気にかかってしまった。困り果てた勝次郎が見たのは、誰よりも必死に『あの子を助けてくれ』って祈る、与吉の姿じゃった。」
しんのすけ 「およよ……。与吉おじさん、いい人すぎるゾ。オラ、ちょっと感動して鼻水が出てきた。」
ウメばあちゃん 「自分のせいだと気づいた勝次郎は、ついに『すまんかった!』と膝をついて謝った。そして村人みんなでお参りをして、ようやく海に魚が戻ってきたんじゃ。」
しんのすけ 「なるほど〜。**『素直にごめんなさいが言えるのが、カッコいい大人』**なんだよね。オラもみさえに高いドライヤーを壊した時は、すぐ謝るようにしてるゾ! ……バレる前に隠すこともあるけど。」
ウメばあちゃん 「隠しちゃダメだよ(笑)。でも、そうさね。間違いを認める勇気が、一番大事なんじゃよ。」
しんのすけ 「よし! オラも今日のおやつ、シロの分まで食べちゃったこと、ちゃんと謝るゾ! ……あ、バスが来た! ばあちゃん、またね〜! 今度は水着のおねいさんの話、頼むゾ〜!」
ウメばあちゃん 「はいはい、気をつけて帰るんだよ。……ふふ、あの子もいつか、広い海みたいな男になるかねぇ。」
【編集後記】「足るを知る」と「謝る勇気」
今回の物語には、二つの教訓が隠されていました。
一つは、勝次郎の姿から学ぶ**「足るを知る」**こと。 「もっともっと」という終わりのない欲望は、時として大切なものを失う原因になります。昔話は、そんな人間の業(ごう)と、自然への畏敬の念をシンプルに伝えてくれているのかもしれません。
もう一つは、しんのすけ君が反応した**「素直に謝る強さ」**。 自分の過ちで状況が悪化した時、プライドを捨てて「すまなかった」と言えるかどうか。勝次郎が改心できたのは、与吉の献身的な祈り(他者を想う心)を目の当たりにしたからでした。
「ごめんなさい」の一言が、冷え切った海(人間関係)に再び温かい命を吹き込む。 そんなシンプルな魔法を、私たちは大人になるにつれて忘れてしまっているのかもしれません。
海の向こうの約束の原文はこちら
▼今回アレンジした原作のお話はこちら。しんちゃんが混ざる前の、本来の感動ストーリーもぜひ併せてお楽しみください!
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