『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』感想「続編も面白いなんて反則じゃん!」
『インファナル・アフェア』を久しぶりに鑑賞したら止まらなくなり、立て続けに続編の『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』を鑑賞してしまった。
「インファナル・アフェアのエッセイをまだ読んでない!」という人は、先にこちらを読んだ方がいいであろう。
ちなみに『インファナル・アフェアⅡ』には『無間序曲』というタイトルもある。
『インファナル・アフェア』は元々『無間道』というタイトルで、続編のⅡが『無間序曲』になっている。
これはⅡで描かれている内容がⅠから遡った過去の話しであるため、「始まり」という意味なのであろう。
ちなみに最終章となる『インファナル・アフェアⅢ』のタイトルは、『終極無間』である。
この映画は内容以外もいちいちカッコいい。
勘のいい読者の方々はすでにお気づきかもしれないが、仏教に関連する言葉がタイトルになっている。
映画のオープニングとエンディングには仏教の言葉の解説が流れる。
カッチンはその道に詳しいわけではないので用語については解説しない。
無理してドヤらないのがカッチンのいいところである。
「いや調べて書けよ!」なんて思った不届き者は無間地獄に陥るであろう。
永遠の地獄である。怖い…。
今回のエッセイのテーマは三部作の真ん中にあたる『インファナル・アフェアⅡ無間序曲』である。
1作目の『インファナル・アフェア』を鑑賞したら自然に観たくなるので要らぬ心配だと思うが、ハッキリ言ってⅠを観たらⅡを観ないともったいない。
もっと言うと三部作すべてを観ないともったいないのである。
とは言っても自然と観たくなるので、きっとほとんどの人が「観るな!」と言われても観ることになるであろう。
『インファナル・アフェアⅡ』あらすじ【ネタバレなし】
最初に『インファナル・アフェアⅡ無間序曲』のあらすじをネタバレなしでざっくりと紹介しておこう。
『黒社会に入っているラウは、ボスであるサムの提案で警察学校に入ることになる。
目的はサムの組織が警察の目を盗んで動きやすくなるために内通者になることだった。
同じ時期に警察学校に通っていたヤンは、疎遠になっている自分の父親が大物マフィアであることが警察にバレてしまい、警察学校を退学させられてしまう。
しかし警察学校でもトップの成績だったヤンは、上司にあたるウォン警部から「潜入捜査に協力するなら警察官にならせてやる」と提案される。
ヤンは潜入捜査官としてマフィア組織に入り込むが…』
といった感じのあらすじである。
『インファナル・アフェアⅡ』感想【ネタバレなし】
トニー・レオン演じるヤンとアンディ・ラウ演じるラウの若い時の話しなので、メインで演じるのはエディソン・チャンとショーン・ユーという俳優である。
1作目のトニー・レオンとアンディ・ラウがとにかく素敵だったため「大丈夫なのか?」と少々心配になる気持ちもわかるが…
安心して大丈夫である。
さすがこの大役に大抜擢されているだけあり、粗さと純粋さの入り混じった若者特有の感情を見事に表現していた。
『インファナル・アフェアⅡ無間序曲』では、1作目では描かれていなかった過去がどんどん出てくる。
「ええ?そういうことだったの!?」とストーリーにまず驚くのだが、ヤンとラウの過去がなかなかに壮絶なので、見事に演じ切っている俳優に心から賛辞を贈りたくなる。
『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』感想【ネタバレあり】
ヤンに関しては疎遠になっているとはいえ、大物マフィアの実の子供という秘密を抱えていた。
マフィアの父親が亡くなったことをきっかけに、警察学校にバレて退学処分になってしまう。
母親の違う兄が後を継いでマフィアのボスになるのだが、このあたりから1作目でも活躍していたサムが絡んでくる。
あのちょっと坊主で太っててユーモアのあるマフィアのボスである。
キョンはすでにサムの手下として組織に存在している。
1作目でキョンの虜になっているカッチンが、キョンの登場に手を叩いて喜んだことは言うまでもない。
ヤンは警察官を続けるために裏社会への潜入捜査を開始するが、なんと潜入先は兄の組織である。
つまり実の兄を逮捕するために潜入を開始するのだ。
この父の後を継いでマフィアのボスになった兄はハウという名前なのだが、見た目がまったくマフィアっぽくなく、ビジネスマンのような風貌をしている。
眼鏡をしているのだが、荒々しくない感じが逆に異様に怖い。
『アウトレイジ』の加瀬亮の怖いバージョンといった感じである。
ちなみに『アウトレイジ』よりも『インファナル・アフェア』の方が全然先に作られている。
1作目では強大な力を手に入れているサムだが、時が遡っている2作目では自分の組織は持っているものの、この時はまだハウの手下という立ち位置である。
そんな立場を見事に表現していて1作目とは違ったサムが見られる。
2作目ではサムの過去もふんだんに描かれているので、自然と大活躍することになる。
1作目でそこまで描かれていなかったサムとウォン警部の関係が、2作目ではガッツリ描かれているのだ。
ガッツリ描かれているという…実は2作目はサムとウォン警部の物語なのだ。
この2人を描くことによって、自然とラウとヤンの若かりし日が関わって来るという感じである。
1作目ではサムの命令により、ウォン警部は屋上から落とされて亡き者にされてしまう。
その記憶が新しいままⅡを観たカッチンは「元々は続編を作る予定じゃなかったのでは?」と邪推してしまった。
Ⅱで描かれているサムとウェン警部の関係は、とてもじゃないが屋上から突き落として命を奪うような関係には見えないのだ。
部下たちが勝手にやったことならば疑問は浮かばないのだが、ラウが「殺すことはないだろう!やりすぎだ!」とキレた時に、サムは「やらなきゃこっちがやられる」と答えていたのだ。
ところがⅡのサムとウォン警部は、ハッキリ言ってめちゃくちゃ良い関係なのである。
もちろん警察とマフィアなので、見た目的に良く見せているだけで腹の中はお互い黒々としていたのかもしれない。
ウォン警部はかなりエグイやり方で捜査を進めていたし…。
しかしカッチンにはとても演技には見えなかった。
1作目のエッセイでも書いたのだが、やはり時の流れと立場が性格を変えてしまったのだろうか…。
2作目を鑑賞してから1作目のウォン警部の死を思い出すと、悲しさよりも切なさが胸に広がってくる。
「あんなに素敵な関係だった2人が…どうして!」と思わずにいられないのだ。
Ⅱのクライマックスでもサムとウォン警部は素敵な関係を見せてくれている。
それなのになぜ…。
まぁお互いに仕事だから仕方ないのであろう。
カッチンだったら絶対に情に流されているだろうな。
最終的にハウが死んだことでサムが街を牛耳ることになり、ハウの部下だったヤンはサムの手下になる。
ハウが死に際にヤンの盗聴器を見つけるシーンは、観ていて胸をエグられる思いであった。
ハウの断末魔の中での盗聴器を見つけた時の表情も見事で、思わず口に手を当てながら見入ってしまったほどである。
サムの手下になったヤンはキョンと同僚になるが、この時はキョンが先輩風を吹かせている。
Ⅰでは完全にヤンが兄貴分になって立場が逆転しているので、このあたりは Ⅰを思い出してクスリとしてしまった。
※Amazonのアソシエイトとして[カッチンの映画で喋らないと。]は適格販売により収入を得ています。
「2作目の『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』だけ観てみようかな」なんてトチ狂ったことを思う猛者は現れないと思うが、一応釘を刺しておく。
『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』は、あくまで1作目があっての映画である。
単体で観てもハッキリ言ってもったいないだけなので、興味を持った人はぜひ1作目から観るように!
ただ実のところ、2作目だけ観る鑑賞方法はカッチンは未経験である。
1作目を観てしまっているカッチンは経験したくてもできない。
果たしてどうなのだろうか?
2作目だけ観ても面白いのだろうか?
「逆に乙だった」なんてことになるのだろうか?
ちょっと気になってしまった。
ただ1作目を観てから2作目を観ると「そういうことだったの!?」というシーンがたくさんあるので、やはり順番通りに観ないともったいないのである。
そして次は『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』が待っているのである。
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