「む」の3周目 2026/03/06
「む」という事で「夢中」の話題を。
それに心を奪われ、ほかの事を考えない状態になることのようです。
明治維新の立役者・坂本龍馬は
「夢中で日を過ごしておれば、いつかはわかる時が来る」
という言葉を残しています。
目の前の事をかなぐり捨てて行動を起こすと、いつか途方もない場所に辿り着けることが出来ると示唆してくれています。
「東洋のディズニーになる」の号令のもと作られた、日本最初のカラー長編漫画映画である「白蛇伝」を見たことにより触発されたある少年はアニメーターになることを志しました。
アニメの世界では知らない人はいない宮崎駿監督です。
当初漫画家になることをぼんやりと思い浮かべていましたが、「白蛇伝」を見たことにより、純粋に楽しめる作品を作りたいんだと理解します。
絵だけでは食べていけないという親の反対もあったことから、兄と同じ学習院大学に進学します。
自由な時間が持てたことにより、その頃から本格的に絵の勉強をし始めるのです。
絵は子供の頃から得意ではあったようですが、宮崎監督は誰にも負けない量をこなしました。
のちに東映動画(白蛇伝を作った会社)に入社します。
その頃の同期は皆一様に宮崎監督のその突出した才能を認めていることからも、彼のアニメーションにかける情熱と技量は当時の枠には収まらない規模だったのでしょう。
宮崎監督は航空機や軍事に関しての造詣が深い方です。
「風立ちぬ」は零戦を作った堀越二郎を題材にした作品ですが、宮崎監督が自己投影したもの(父親世代ですが)と言われています。
主人公の飛行機の製図をしているシーンは、ご本人のアニメ作品を描くところとリンクさせていたかもしれません。
実は私自身ジブリ作品でこの作品が1番好きです。
他の作品とは違った大人の枯れた感じがして、妙に引き込まれるのです。
また戦争作品でもあるにも関わらず、戦闘シーンを全く描かずに悲惨さを伝え、焦土と化した日本を物凄く短い描写で描いたのです。
初見の際。その逆説的な説得力に言葉が出なくなりました。
夢中になったものをただ単純に楽しんでいただけの人物が、時代に翻弄される様は胸を締め付けられる想いになります。
誰しも必ず抱える矛盾と、向き合うことを提示した名作となっています。
夢中になれるものを探し出せることは人生にとって最高の出来事の1つです。
自身の心に正直な行動は、いつか花開きます。
運はワクワクした瞬間に開放されてくるものです。
