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140字小説|三十路前の失恋


「ごめん、重いんだ」

その一言で、29歳の私の未来図は音を立てて崩れた。

仕事は一人前になったのに、
心はいつも余裕がなくて。

夜勤明けの駐輪場、見上げた空が残酷なほど青い。遠くで笑う親子の姿に胸が疼く。

「選ばれるのを待つのは、もうやめよう」
震える指で、私は新しい扉を叩いた。




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