★3rdFireTravel(11)|フンザ宿、毎日の景色 〜ディラン・ラカポシ・ウルタル・Bubulimuting・ゴールデンピーク〜
こんにちは。FireTravellerです。
パキスタン・フンザのカリマバードに到着して、まもなく約一か月が経とうとしています。この記事を書いている今日は7月11日。この約一か月、一緒に旅をした仲間たちは、それぞれ次の目的地へ旅立っていきました。
・マレーシア人夫婦
・中国人のカフェオーナー
・中国人バックパッカー
・台湾在住のアメリカ人
・日本人バックパッカー
少し前までは宿が満室で、オーナーが宿泊を断るほど賑やかだったTourist Cottage。毎晩のように誰かと食事をし、山へ出掛け、夜遅くまで旅の話をする。そんな日々も、一人、また一人と旅立ち、今は日本人二人とパキスタン南部から来た旅行者だけになりました。
宿には久しぶりに静かな時間が流れています。
旅人は同じ場所にいても、少しずつ入れ替わっていく。
まるで波のようですね。今回はこの一か月、毎日眺めていた景色を紹介したいと思います。
Tourist Cottage
メインストリートから少し坂を下ると、私が3週間暮らしたTourist Cottageがあります。家族経営の宿で、オーナーのMusaさんは日本語がとても上手で、日本人旅行者にも人気の宿です。昔はHider Innと同じグループだったそうで、今でもスタッフ同士が行き来している姿をよく見かけます。
派手な宿ではありませんが、「暮らすように滞在する」にはぴったりの場所でした。

オーナーMUSAさんは日本語ペラペラ
元々Hider Innから分かれた(Old Hunzaも)みたいで、Hider Innとは人も往来が多い

「Come As a Guest」
「Live As a Family」
宿のおっちゃんからあなたの家だからゆっくりしていいんだよって言われて少しウルウルしました。部屋にはこの猫がよく遊びに来ます
朝起きると7000m級の山々
Tourist Cottageでの朝は、とても静かです。
部屋のドアを開けてレストランに行くと、まず目に飛び込んでくるのが7000m級の山々。毎日同じ景色のはずなのに、不思議と一度も飽きませんでした。


チャイとプラタ

シンプルですが、この景色と一緒に食べる朝食は格別です。
毎日違う表情を見せるディラン
宿の真正面に見えるのがディラン(Diran Peak・7,266m)。晴れの日。雲がかかる日。夕日に染まる日。
月明かりに照らされる夜。
同じ山でも、一日として同じ表情はありません。
気付けば毎朝、「今日はどんな顔をしているかな。」
そんな気持ちで朝食へ向かうようになっていました。













仲良くなったパキスタン人サルモン君、彼とイスラマバードへ一緒に行くことに、旅は道連れ
ラカポシはいつも静かにそこにいる
少し視線を移すと、そこにはラカポシ(Rakaposhi・7,788m)。フンザを代表する名峰です。巨大なのに、どこか優しい山。宿の庭でチャイを飲みながら眺める時間が、毎日の楽しみでした。
この山の麓にあるMiacharでは、後日テントを担いで一泊しました。その話はまた別の記事で紹介したいと思います。






後ろはラカポシ
パキスタン人はイケメンが多い(そういう趣味ではないです)
ウルタルは街に一番近い7000m級
カリマバードのすぐ裏にそびえるウルタル(Ultar Sar)。
登山家・長谷川恒男さんゆかりの山としても知られています。街のすぐ後ろに7000m級の山がある。日本ではなかなか想像できない景色です。バルティットフォートの後ろには堂々とウルタルがそびえています。
このバルティットフォートはチベットの建築家によって建てられたと言われており、どこかポタラ宮を思わせる雰囲気があります。フンザでチベット文化の名残を感じられたことも印象的でした。



Bubulimuting(Lady Finger Peak)
そして、Bubulimuting(Lady Finger Peak)。
まるで一本の指が空へ伸びているような独特な形。
見る角度によって表情がまったく変わる、とてもユニークな山です。「Lady Finger」と呼ばれることが多いですが、正式名称はBubulimuting。この名前は、宿に置かれていた言語研究者・吉岡乾さんの著書で知りました。



ゴールデンピーク
宿のベランダからはゴールデンピークも見えます。
特に夕暮れ時。山肌が黄金色に染まる数分間は、本当に息をのむ美しさでした。Eagle's Nestから眺めるゴールデンアワーは、ぜひ一度見てほしい景色です。

庭にも季節がある
宿の庭にはチェリーやアプリコットの木があります。
朝になると鳥が遊びに来て、猫が庭を歩き回る。

チェリー🍒を貪る私のライバル

鳥類などが持つ**「瞬膜(しゅんまく)」**と呼ばれる第3のまぶたを閉じている、あるいは目を閉じてうとうと眠っている状態
完全にリラックスして、宿の環境を100%信頼しきっている証拠のよう


先々週までは毎日のようにチェリーを採って食べていました。最近はアプリコットが熟し始め、今朝も宿のおじさんが木から採って、
「食べな。」と渡してくれました。
採れたてをその場で食べる。そんな何気ない時間が、とても贅沢です。

「何もしない」が一番贅沢だった
観光にも行ってましたが、ほとんど観光へ出掛けていたわけではなく、
宿でぼーっとしたり。
noteを書いたり。
写真を整理したり。
宿のスタッフと話したり。
旅人とチャイを飲んだり。
フンザウォーターを飲んだり(笑)。
宿の本を読んだり。
何もしない時間が、一番心地良かった気がします。
フンザに到着した当初は毎日していた腕時計もいつの間にかしなくなり、スマホの残りバッテリーも気にしなくなりました。
FIREを目指した理由の一つは、こういう時間を持つことでした。急がず、焦らず。
山を眺めながら一日を過ごす。
そんな暮らしを、この一か月味わうことができました。
知らず知らずに憧れていた景色の場所にいた
私が今宿泊しているゲストハウスですが、実は憧れていた景色でした。Tourist cottageのMUSAオーナーと話をしていてわかったのですが、雑誌と同じ場所にいたのです。

でも暑かったかも、26年前の写真。
今は木々のおかげで部屋は暑くないです。

昔と同じ場所。柱は塗り替えられ柵も。色が下地に残っている
MUSAさんから昔は宿も少なく、日本人もたくさんいた。今は200-300件の宿がカリマバードにあって、パキスタン🇵🇰南部の観光客が多いと、昔を懐かしむ声をもらって、雑誌の一部を渡してあげました。
次回予告
この一か月で訪れた場所。出会った人たち。
偶然誘われて始まった旅。振り返ってみると、それはまるで流れに身を任せるような一か月でした。
次回は、
「Travel as Flow ~フンザで過ごした、流れるような一か月~」
として、この一か月を振り返ってみたいと思います。
Hunza Travellerより
