【通史】大森 海苔のふるさと館【4月6日 今日は何の日】(大森東特別出張所) #289
本記事は、
大森の海苔養殖の歴史を
未来へ伝える活動に
ご協力いただいた
「大森 海苔のふるさと館」の
皆さまへの感謝を込めて
歴史を体系的にまとめた“通史”です。
※本記事は
Otapedia公式note(https://note.com/fine_rat5784)のみで
公開しています。
無断転載・改変・商用利用を禁止します。
© Otapedia
海苔養殖の終焉(1963)
全年漁業権を放棄し
この年の春に
最後の収穫を終えました。
およそ300年続いた
大森の海苔養殖の歴史は
静かに幕を閉じました。

1月1日に撮られた
海苔干しの風景
道具の継承(1964〜)
1964年:
「大森海苔漁業資材保存会」発足
漁師たちが
自らの手で
生産道具を収集し始める。

2階にある海苔養殖の道具
道具たちを展示する郷土資料室開館(1965~)
1965年 (昭和40年)
大田区立教育センター
設置条例に伴い
1967年11月1日:
「大田区立教育センター」内に設置
(大森北4‐16‐8)
地域の歴史を
後世に伝えるかたちで、
行政が動き出した。
教育センターは、
1996年 (平成8) 年10月4日
池上会館の3・4階に移転。
当時の
大田区立教育センターは
子ども家庭支援センター
となっている。

大田区立郷土博物館 提供
郷土文化の拠点誕生(1979~)
1979年11月3日:
大田区立郷土博物館が開館。
300年続いた大森の
海苔養殖の文化を伝える
施設が完成しました。

南馬込5‐11‐13
重要有形民俗文化財に指定(1993)
1993年12月13日:
収集された道具類が
「大森および周辺地域の海苔生産用具」として
国の重要有形民俗文化財に指定(879点)
1999年(平成11年)に2点追加指定され、
合計881点に。

大森 海苔のふるさと館 2階
住民の声と“ふるさと”のかたち(2000年代)
大森ふるさとの浜辺公園の
整備ワークショップで、
「かつての漁場に近い場所に資料館を」
という住民の声が区に届きます。

中央奥に
大森 海苔のふるさと館が建っている
2008年4月6日:
大田区が
郷土博物館の分館として
大森ふるさとの浜辺公園内に
「大森 海苔のふるさと館」を設置
海苔のふるさと館の
「ふるさと」とは
大森から始まった
海苔養殖の技術が
各地に広がっていったことに
由来します。
管理運営を担う
「NPO法人海苔のふるさと会」は、
1949年からの研究会の理念を継承し、
現代においても
毎月の体験プログラムを通じて
歴史を「未来の糧」に変える
活動を続けています。

正面に鎮座する
最後の海苔船「伊藤船」
体験プログラム
大森 海苔のふるさと館では、
海苔養殖から学んだ
歴史を現在・未来に
活かしてもらうことを目指し
海苔・環境をテーマにした
体験イベントを
毎月行なっています。
中でも冬にしかできない
「海苔つけ体験」は、
昔ながらの手仕事を学べる
人気のプログラムです。
元生産者から
受け継がれた技術をもとに、
ものづくりの工夫や
楽しさを体感できます。
また、
子どもや親世代との
交流を通じて、
世代をこえた
学びの場にもなっています。
※体験プログラムは
厳正な抽選制で
実施されているとのことです。
(館関係者談)

大森 海苔のふるさと館 提供
大森 海苔のふるさと館の意義
NPO法人海苔のふるさと会
事務局長 小山文大氏は
このように仰っています。
『海苔を学ぶことは、
すっかり遠くなってしまった海に、
もう一度、
まなざしを向けることかもしれません。』
「海苔養殖の歴史を
伝えることで未来を拓く
~大森 海苔のふるさと館の活動~」
『Ocean Newsletter』
第420号 笹川平和財団(2018)より引用)

その海を見つめ続けることが
記憶を守るということ
大森 海苔のふるさと館屋上より
大森ふるさとの浜辺公園を望む
はまどの会
館では
海苔の歴史の伝承を
手助けするボランティア
はまどの会
(海苔漁師たちの言葉で
「海で働く人」を意味します)
を結成しています。
大森 海苔のふるさと館 はまどの会
https://www.norimuseum.com/%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2/

大森海苔のふるさと館 ご協力への感謝
本記事の制作にあたり、
貴重な写真の提供・
撮影協力・資料確認など
多大なるご支援を賜りました。
歴史を守り、
伝え続ける皆さまの活動があってこそ、
Otapediaの記録も成り立っています。
心より感謝申し上げます。

最後に
Otapediaは
大森の海苔養殖漁業を
「大田区無名の産業」
NPO法人海苔のふるさと会と
はまどの会を
「大田区無名の組織・集団」
大森 海苔のふるさと館
大田区立郷土博物館を
「大田区未顕彰の地域遺産」
として登録します。
大田区の記憶を呼び起こす
「Otapedia」の活動
私たちは
その“名を失いかけたものたち”に、
もう一度まなざしを向け、
記憶の岸辺に呼び戻す営みです。
たとえ彼らの活動や
痕跡は消えても、
地域に遺した軌跡を
未来へと伝えていきます。
これらの呼称は
「Otapedia独自の呼称」であり
「大田区公式の認定ではありません」。

協力
1. 『NPO法人海苔のふるさと会』
出典
2. Wikipedia 『大森 海苔のふるさと館』
3. 『Ocean Newsletter』第420号 笹川平和財団(2018)
4.『働いてきた女性たち』
ー農業・海苔漁業・工業ー
写真提供
5.『大田区立郷土博物館』
執筆・撮影協力他
6.『大森 海苔のふるさと館』
大森 海苔のふるさと館
https://www.norimuseum.com/
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