『金は武器ではない。盾である。』|資産10億円を目指す投資日記
「現金はゴミだ。」
『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者、ロバート・キヨサキ氏はそう語る。
かなり過激な言葉だ。
銀行口座にお金があると安心する人からすれば、違和感を覚えるかもしれない。
だが、彼が嫌っているのは現金そのものではない。
現金の価値が少しずつ薄まっていくことだ。
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例えば、100万円を預金や債券で運用し、4%増えたとする。
1年後には104万円になる。
数字だけ見れば増えている。
しかし、その間に金価格が65%上昇していたらどうだろう。
それは、世の中のモノに対して、
現金の購買力が弱まっているサインかもしれない。
増えた4万円よりも、失った購買力の方が大きい。
キヨサキ氏が言いたいのは、そんなことだろう。
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最近、世界の中央銀行は金を買い続けている。
一方で、米国債の保有を減らす国もある。
これを見て、
「ドルの終わりだ」
と言う人もいる。
だが、私はそこまで単純な話ではないと思う。
ドルは今も世界最大の基軸通貨だ。
米国債も世界最大級の金融市場であり続けている。
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それでも気になることがある。
なぜ中央銀行は、
わざわざ金を買うのだろう。
実はその理由は、
私たち個人の投資家が金を持つ理由と、
本質的には同じだ。
お金を増やすためではなく、
国家レベルで『資産を守るため』である。
金は配当を生まない。
利息もつかない。
100グラムの金を10年持っていても、
10年後も100グラムのままだ。
それでも中央銀行は金を買う。
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理由はシンプルだ。
物価が上がれば、現金の価値は下がる。
100万円持っていても、買えるものが減れば実質的には目減りしている。
一方で、金は長い歴史の中で価値の保存手段として使われてきた。
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さらに、戦争や金融危機、通貨不安のような大きな混乱が起きると、人々は紙の資産よりも実物資産を求める傾向がある。
そんなとき、金は世界中で価値が認められている。
だから安全資産と呼ばれるのだろう。
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株を買う人は未来の成長を信じる。
企業が利益を増やし、経済が発展することに賭ける。
一方で、金を買う人は未来に備える。
想定外の出来事から資産を守ろうとする。
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不思議な話だ。
最新のAIや半導体が世界を変えている時代に、
各国の中央銀行は、
何千年も前から価値を認められてきた金を集めている。
未来をつくる技術と、
過去から信頼されてきた金。
人は案外、新しいものだけでは安心できないのかもしれない。
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もちろん、どちらが正しいという話ではない。
未来は誰にも分からない。
だから多くの投資家は、成長のための資産と、防御のための資産を組み合わせている。
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投資というと、私たちはつい
「何を買えば増えるか」
を考えてしまう。
だが本当に大切なのは、
「何が起きても生き残れるか」
なのかもしれない。
金は何も生み出さない。
それでも人々が何千年も金を持ち続けてきた理由は、お金を増やすためではなく、お金を守るためだったのだろう。
金は、攻めてお金を増やす武器ではない。
最悪の事態から財産を守る盾なのである。
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