『「もう二度と下がらない」それでも市場は誰にも読めなかった。』|資産10億円を目指す投資日記
2年前、投資を始めたときだった。
ある奇妙な銘柄に目を奪われた。
前日に200ドル下がって、翌日に300ドル上がる
とんでもない乱高下を繰り返す企業だった。
なぜ、これほどまでに激しく揺れ動くのか。
調べてみて、すぐに理由がわかった。
その株価は、ビットコインの相場と完全に連動していたのだ。
その企業こそが、マイクロストラテジー社
(現:ストラテジー社)だ。
創業者はマイケル・セイラー。
MIT(マサチューセッツ工科大学)で学び、1989年にマイクロストラテジー社を創業した経営者だ。
同社の本業は、企業向けのビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェアの開発・販売。
本来なら、データを分析し、企業の意思決定を支える会社だった。
しかし彼の名を世界に轟かせたのは、その事業ではなかった。
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2020年。
セイラーは「現金はインフレによって価値が溶けていく」と考え、自社資金を次々とビットコインへ変えていく。
それだけではない。
社債を発行し、借り入れまで行いながら買い増しを続けた。
2024年4月。
ビットコインは4年に一度の半減期を迎えた。
多くの投資家が期待した。
しかし市場は思うようには動かない。
横ばいが続き、調整も入った。
それでも彼は買った。
価格が下がれば、多くの人は不安になる。
だが彼は「安くなった」と考えた。
そして2024年11月、
トランプ大統領の当選が確実となった瞬間、
ビットコインはそれまでの停滞を吹き飛ばして史上最高値を一気に更新。
その後、初の「1枚=10万ドル」の大台を突破する歴史的な大暴騰を記録した。
この時、マイクロストラテジー(MSTR)の株価は
1日で13%以上も急騰。
さらに、ビットコインの現物をそのまま持つよりも「レバレッジがかかったような派手な値動き」をするため、
2024年の年間上昇率は500%(6倍)を超える驚異的なパフォーマンスを見せた。
彼は語る。
「2045年には1枚1300万ドルになる」
そしてさらに、
「ビットコインが6万ドルまで下がることはもうない」
それは予測というより宣言だった。
ここまで信じる人がいるのなら。
ここまで賭ける人がいるのなら。
未来は決まっているのではないか。
少なくとも、その瞬間だけはそう見えた。
だが、潮目が変わる。
市場は、人間の確信に従わない。
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そして今年(2026年)はパーフェクト・ストーム(複合大嵐)でビットコインは大暴落。
2025年後半、ビットコインは12万8,000ドル超の最高値をつけた。
しかし2026年に入ると、価格は6万ドル台まで急落した。
ストラテジー社にも、その波は容赦なく押し寄せる。
税負担を軽減するための「損出し」と、
迫り来る配当金の支払い。
現実という数字を前に、
彼は保有するビットコインを売却した。
「絶対に売らない」「永遠にホールド」という神話を掲げていたセイラー氏が、ついにその一線を越えた。
数量は問題ではなかった。
人々が驚いたのは、
その行為が意味するものだった。
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市場は読めない。
MITの天才でも。
世界最大のビットコイン保有企業でも。
読めなかった。
それでも人は予測する。
それでも人は信じる。
もしかすると投資とは、
未来を当てるゲームではなく、
不確実な未来と折り合いをつけ、
付き合っていく「技術」なのかもしれない。
そして、セイラーの一世一代の賭けが
吉と出るか、凶と出るか。
その答えを知るのは、
未来だけなのだろう。
私が選んだ道についての記録です。
ぜひ読んでください。
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