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【回顧録】朝ドラ「ばけばけ」で漫画「レディーミツコ」を思い出す

朝ドラ「ばけばけ」がどんどん面白くなってきた。
最初のうちは録画を週末に一気見していたのだが、近頃は週末まで待ちきれずほぼその日のうちに見てしまう。

主人公トキとヘブン先生の絡みはこれからのお楽しみとして、北川景子さんのまさかの物乞い姿や、映画「国宝」で一層磨きがかかった吉沢亮さんの熱演、実家と養父母の間で揺れるトキの心情などなど、朝ドラというより近代物の大河ドラマのようで少しも目が離せない。

トキとヘブン先生はオープニング画像の通り国籍の違いを乗り越えておしどり夫婦になるのだが、明治の国際結婚と言えば、子供の頃に大好きだった少女漫画があった。
歴史物少女漫画の巨匠、大和和紀さんの「レディーミツコ」である。

この漫画は「ばけばけ」と同時代の明治初期、オーストリア伯爵家に嫁いだ青山光子(クーデンホーフ光子)の波瀾万丈な生涯を描いた伝記物。
私は大和和紀さんの大ファンで、作品を片っ端から読んでいくうちにこの漫画と出会ったのだが、後年にはNHK特集や小説、ミュージカルにもなった。


光子は外交官だった夫に見初められ、渡欧後は貴族社会に馴染むべく血の滲むような努力を重ね、夫亡き後は7人の子供を育てながらボヘミア地方の領主になったという逞しい女性。
国籍や身分は違うものの、後年の半生はミュージカル「エリザベート」の女帝エリザベートとどこかイメージがかぶる。

この漫画の虜になった私(当時小学生)は、作品の元となった伝記「クーデンホーフ光子伝」も読んだ。
たしか近所の小さな本屋で注文をして取り寄せたのだが、届くまでに1年近く待たされた挙句、受け取りに行ったところ「こんな難しそうな本をあんたが読むの?」と店主に鼻で笑われた記憶がある。

◆NHK特集を元にしたこちらの歴史小説は大人になってから読んだ。

ところで一説によると、ゲランの香水「ミツコ」は、このクーデンホーフ光子をイメージしたものだと言われている。
もう一つ、小説「ラ・バタイユ」のヒロインであるミツコに由来するという説もあるらしいが、ずっと前者を信じてきた私の香水デビューはもちろんゲランのミツコだった。
たしか就職したての頃、香港の免税店でミニボトルを買ったのが最初だったと思う。

この香水で海外ブランドに目覚めた私は、巷のバブル景気も手伝ってたちまちデパコスフリークに。
ゲランがマダム御用達ブランドだということもアメ横のディスカウント店の存在も知らず、デパートや海外の免税店でひたすら高級コスメを買い漁っていた。(そりゃあ貯金できないわ😓)

◆こちらは爆発的にヒットしたメテオリット。近ごろは何ちゃって商品を100均でも見かけるが、当時はかなりラグジュアリー感のある商品で、"映え"コスメの草分け的存在だった。


ちなみにクーデンホーフ光子の次男リヒャルトは、EU理念の基礎となる汎ヨーロッパ主義を提唱し「EUの父」と呼ばれている。(光子は「EUの母」)
また彼の恋の逃避行は、"君の瞳に乾杯"の名台詞で有名な映画「カサブランカ」の登場人物のモデルとなったそうで、こちらもロマンを感じる。

そんなわけで、「ばけばけ」では主人公トキがヘブン先生宅の女中になり…というところだが、先の光子も女中から西洋人の妻になったという共通点があり、古き良き日本女性の魅力が感じられる展開になるのではと期待をしている。
ストーリーはまだ序盤、今からでも決して遅くはないのでご興味がある方はぜひ一度ご覧あれ。


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