丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)『コロンブスの卵』筑摩書房 1979年6月刊 363ページ 「徴兵忌避者としての夏目漱石」『展望』1969年6月号

丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『コロンブスの卵』
装幀 奥野玲子
筑摩書房 1979年6月刊
363ページ
2017年7月11日購入
ブックオフ 108円
https://www.amazon.co.jp/dp/4480811141
「『こころ』を手がかりに漱石とその時代に分け入り(「徴兵忌避者としての夏目漱石」)、ハムレットの中に出てくる小唄と彼の悲劇とのかかわりを論じ(「ハムレットの小唄」)、また「四畳半襖の下貼裁判」の特別弁護人として、古今東西の文学を論じ来たり論じ去る。博識とユーモアの織りなす、批評の楽しみを味わえる本。」
目次 [初出]
1 歴史
「徴兵忌避者としての夏目漱石」
『展望』1969年6月号
「歴史といふ悪夢」
『文藝』1968年10月号
2 詩
「ハムレットの小唄」
『ルネサンスの文学と思想
平井正穂教授還暦記念論文集』
筑摩書房 1977年10月
3 批評
「退屈を教へよう」
佐藤春夫『退屈読本 上
(冨山房百科文庫)』
冨山房 1978年7月 解説
「黒い鞄」
『林達夫著作集 四
批評の弁証法』
平凡社 1971年3月 付録
「詩学秘伝」
石川淳『文学大概(中公文庫)』
中央公論社 1976年12月 解説
4 小説
「夜半の狭衣」
『日本の古典 五 王朝物語集一』
河出書房新社 1971年6月
四畳半襖の下張裁判
「起訴状に対する意見」
『文藝』1974年3月号
『四畳半襖の下張裁判・全記録 上』
朝日新聞社 1976年11月
「弁論要旨」
『文藝』1976年3月号
『四畳半襖の下張裁判・全記録 下』
朝日新聞社 1976年11月
「通夜へゆく道」
『季刊世界文学』1967年春(6月)
『世界の新しい文学の展望』
白水社 1967年6月
「一双の屏風のやうに」
『グリーン版日本文学全集 九
谷崎潤一郎集』
河出書房新社 1971年8月 解説
「女の小説」
『世界文学全集 十五
ボウエン・マードック集』
集英社 1967年6月 解説
「問はず語り」
『日本の文学 四十六
宇野千代・岡本かの子集』
中央公論社 1969年3月 解説
「維子の兄」
舟橋聖一『ある女の遠景
(講談社文庫)』
講談社 1971年7月 解説
「『コロンブスの卵』1979.6 は
『梨のつぶて』1966.10
につづく、わたしの第二評論集です。と言へば、
『梨のつぶて』のあとずいぶんいろいろ
批評の本を出してゐるではないかと、
けげんに思ふ向きもあるかもしれません。
しかしわたしとしては、たとへば
『後鳥羽院』1973.6 と
『文章読本』1977.9 は長篇評論だし、
『日本文学史早わかり』1978.4 は
短めの長篇評論にいくつか附録のついたものだし、
『日本語のために』1974.8 は政策論的なパンフレットだし、
『星めがね』1975.10 は解説ばかり集めたものだし、
『雁のたより』1975.4 は文藝時評だし、
『遊び時間』1976.12 は
短い文章のスクラップ・ブックみたいなものだし……
だから結局この本が第二評論集になる、
といふ気持ちなのです。
全集その他の解説として書いたものでも、
ここにはわりあひ出来のいいもの、
自信のあるものだけ集めることになりました。
批評家としてのわたしの仕事は、さしあたり、
『梨のつぶて』と
『コロンブスの卵』で
見ていただくのがいちばん好都合だ、
と思つてゐます。
扱ふ対象の幅の広さから言つても、それから、
主題の切り取り方や差し出し方といふ点でも。」
p361「あとがき」
1925年8月27日生まれ53歳な著者の
自著を列記する自信たっぷりな様子の
「あとがき」に圧倒されるような気分で
読んだことを憶えています。
聖心女子大学図書館に勤めて二年目の
1979-80年頃(二十四歳!?)で、
東急東横線通勤途中駅下車、
東京都目黒区立中目黒駅前図書館蔵書でした。
Ars longa, vita brevis.
「ハムレットの小唄」p.77-124
だけは、勤務先、
聖心女子大学図書館の蔵書、
『ルネサンスの文学と思想
平井正穂教授還暦記念論文集』
筑摩書房 1977年10月
を借りて、本書を手にする前に、
読んでいたことも記憶に残っています。
『梨のつぶて』1966.10 と
https://note.com/fe1955/n/n49dc2860af81
と
『後鳥羽院』1973.6
https://note.com/fe1955/n/n3c66be4eafe5
を読んで、夢中になり、
当時、「丸谷才一」の名前を目にすると、
手当たり次第に手に取っていたことを、
もう四十年以上前ですけど、
今でも憶えています。
それ以来、『コロンブスの卵』を
手に取ったことがありませんでしたが、
先週(2017年7月11日)、
糸島市前原東のブックオフにて
きれいな初版本を108円で購入できました。
カバーを外してみると、今ではたぶん珍しい布表紙です。
ちくま文庫版を手にしたことがありませんけど、
装幀は和田誠さんなのかなぁ?
解説は誰?

『コロンブスの卵(ちくま文庫)」
筑摩書房 1988.12
https://www.amazon.co.jp/dp/4480022732
https://bookmeter.com/reviews/109185633
「徴兵忌避者としての夏目漱石」p.9-53
について触れている新聞記事
中国新聞デジタル 2022.9.24 天風録 徴兵逃れ
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/218623
「文豪夏目漱石立籍地。
北海道岩内町にそう刻む石碑が立つ。
東京生まれながら130年前、ここに本籍を移した。
町には謄本も残る。
縁もゆかりもないだろう地に、なぜか。
作家丸谷才一さんは「徴兵逃れ」を指摘した」
漱石=送籍?
この記事を書いた方は、
『コロンブスの卵』を、
いつ頃、読まれたんだろうなぁ。
読書メーター
丸谷才一の本棚
登録冊数179冊 刊行年月順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091201
高校生の頃(1970-72)に読んだ
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『深夜の散歩 ミステリの愉しみ』
早川書房 1963.8
https://note.com/fe1955/n/n26e000989c48
https://note.com/fe1955/n/n49dc2860af81
https://note.com/fe1955/n/nf236daad7399
以来五十年以上読み続けてきました。
読書メーター開始以前に読んだ本が多いため
メモを記入していない本も多いですけど、
ご笑覧いただけましたら幸甚と存じます。

"発表年月日順・丸谷才一作品目録.xls"
エクセルファイル(約三千行)
単行本・文庫本90数冊分の
目次・初出・書評対象書を、
発表年月日順に並べ変えて
編成、作成中。
完全編年体・丸谷才一全集
(の目次・内容一覧)
1925年8月27日誕生
2012年10月13日逝去
「ゆがんだ太陽」
『秩序』第1号(1952年1月発行)
~
「わが青春の一ページ
桐朋学園音楽科60周年記念
コンサート・祝賀会での挨拶
2012年10月8日」
『別れの挨拶』集英社 2013年10月刊
を夢想(妄想)してます。
https://note.com/fe1955/n/n49dc2860af81
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『梨のつぶて 文芸評論集』
晶文社 1966.10
https://note.com/fe1955/n/n3c66be4eafe5
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『日本詩人選 10 後鳥羽院』
筑摩書房 1973.6
https://note.com/fe1955/n/n39b0bac5071d
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『星めがね』
集英社 1975年10月刊
320ページ
[写真]
「新聞や週刊朝日などで多くの書評を書き続けた
丸谷才一氏 1968年」
https://note.com/fe1955/n/n026b8f7779a3
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『男のポケット』
新潮社 1976年4月刊
新潮文庫 1979年5月刊
272ページ
解説 粕谷一希(1930.2.4-2014.5.30)
https://note.com/fe1955/n/n6458c3ec5b1e
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『遊び時間』
装釘 山藤章二(1937.2.20- )
大和書房 1976年12月刊
285ページ
中公文庫
カバー 山藤章二
解説 金関寿夫
中央公論社 1981年10月刊
310ページ
https://note.com/fe1955/n/nd6424820220b
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『低空飛行』
装幀 池田満寿夫
新潮社 1977.5
https://note.com/fe1955/n/ncecbb5720ade
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『日本文学史早わかり』講談社 1978.4
『無地のネクタイ』岩波書店 2013.2
池澤夏樹(1945.7.7- )
「メイキング・オブ・文学全集」
『池澤夏樹、文学全集を編む』河出書房新社 2017.9
https://note.com/fe1955/n/n6affaef46310
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『古典それから現代 丸谷才一対談集』
構想社 1978年5月刊
堀口大學(1892.1.8-1981.3.15)
平野謙(1907.10.30-1978.4.3)
司馬遼太郎(1923.8.7-1996.2.12)
岡野弘彦(1924.7.7.- )
谷沢永一(1929.6.27-2011.3.8)
大岡信(1931.2.16-2017.4.5)
久保田淳(1933.6.13- )
岩松研吉郎(1943.10.31-2019.8.24)
関容子(1935.5.24-)
「丸谷才一さんのスーツ」
『銀座で逢ったひと』
中央公論新社 2021.9
https://note.com/fe1955/n/n766d60240b79
『オール讀物』
1982年5月特別号
文藝春秋
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「好きな背広 2
ちよつと政治的?
アメリカ橋
小説作法」
和田誠(1936.4.10-2019.10.7)
東海林さだお(1937.1.30- )
椎名誠(1944.6.14- )
https://note.com/fe1955/n/na23a2eb002ed
『オール讀物』
1982年7月特別号
文藝春秋
392ページ
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「好きな背広 4
扇の風
馬芝居
タイム・マシーン的方法」
いしいひさいち
椎名誠
東海林さだお(1937.1.30- )
「男の分別学
「のぞき部屋」について
急に痴漢になったような気がして」
椎名誠(1944.6.14- )
「全日本賛否両論型録 国鉄問答」
いしいひさいち(1951.9.2- )
「忍者無芸帖」
https://note.com/fe1955/n/n8d39fb24356a
『オール讀物』
1982年8月特大号
「第28回 文藝春秋漫画賞
植田まさし(1947.5.27- )
戸板康二(1915.12.14-1993.1.23)
「泣きどころ人物誌 永井荷風の勲章」
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「好きな背広 5
佐々木邦の糞尿譚
麻雀必勝法
二日酔ひの研究」他
https://note.com/fe1955/n/nf7b96d51f990
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「好きな背広 6
パロディ白秋詩集
顔について
画家の来訪
雑誌づくし」
『オール讀物』
1982年9月特別号
文藝春秋 1982年8月刊
https://note.com/fe1955/n/ne7c88687dcfd
『オール讀物』
1982年11月特別号
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「好きな背広 8
甲子園の土
料理雑誌の編集長
孫の手考」
田辺聖子(1928.3.27-2019.6.6)絵と文
「絵入り随筆
まことより嘘がたのしや……」
他
https://note.com/fe1955/n/n6884d26dc428
『オール讀物』
1983年1月新年特別号
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「好きな背広 10
犬の名前
コルク考
偏読」
黒岩重吾(1924.2.25-2003.3.7)
森浩一(1928.7.17-2013.8.6)
「蘇我氏と卑弥呼」
https://note.com/fe1955/n/na04841444a88
『オール讀物』
1983年3月特大号
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「好きな背広 12
赤と白
理屈学入門
恐怖」
戸板康二(1915.12.14-1993.1.23)
「泣きどころ人物誌
松井須磨子の香水」
https://note.com/fe1955/n/n534af899ac1a
『オール讀物』
1983年5月号
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「好きな背広 14
ほととぎす
影響について」
山藤章二(1937.2.20- )
「山藤章二のオール曲者
立川談志
東海林さだお
百目鬼恭三郎」
https://note.com/fe1955/n/n755f00287f6f
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『好きな背広』
文藝春秋 1983.8
文春文庫 1986.11
『オール讀物』
連載エッセイ集
第一冊(全十一冊)
https://note.com/fe1955/n/n1998cbebf2ac
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『挨拶はむづかしい』朝日新聞社 1985.9
https://note.com/fe1955/n/n17b237a668df
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『世紀末そして忠臣蔵 丸谷才一対談集』
立風書房 1987年9月刊
https://note.com/fe1955/n/n0d04f004682c
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『新々百人一首』新潮社 1999.6
丸谷才一・大岡信(1931.2.16-2017.4.5)
「詞華集と日本文学の伝統」『新潮』 1999年8月号
https://note.com/fe1955/n/n8df1c95b5881
大岡信(1931.2.16-2017.4.5)
『おもひ草』
世界文化社 2000.2
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
由良君美(1929.2.13-1990.8.9)
大岡信「日本の「中世」の特色」
『國文学 解釈と教材の研究』1973年9月号
丸谷才一・大岡信
「詞華集と日本文学の伝統」
『新潮』 1999年8月号
https://note.com/fe1955/n/n56fdad7f55bb
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『樹液そして果実』集英社 2011.7
『後鳥羽院 第二版』筑摩書房 2004.9
『恋と女の日本文学』講談社 1996.8
https://note.com/fe1955/n/na3ae02ec7a01
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「昭和が発見したもの」
『一千年目の源氏物語(シリーズ古典再生)』
伊井春樹編 思文閣出版 2008.6
「むらさきの色こき時」
『樹液そして果実』集英社 2011.7
https://note.com/fe1955/n/n2b8658079955
林望『源氏物語の楽しみかた(祥伝社新書)』祥伝社 2020.12
『謹訳 源氏物語 私抄 味わいつくす十三の視点』祥伝社 2014.4
『謹訳 源氏物語 四』祥伝社 2010.11
『謹訳 源氏物語 五』祥伝社 2011.2
丸谷才一「舟のかよひ路」
『梨のつぶて 文芸評論集』晶文社 1966.10
https://note.com/fe1955/n/nfa05714e8ec4
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『袖のボタン』
朝日新聞社 2007年7月刊
192ページ
https://note.com/fe1955/n/na6c90e3b93cc
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『人形のBWH』
文藝春秋 2009年11月刊
320ページ
https://note.com/fe1955/n/nd41726da27bb
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『快楽としてのミステリー(ちくま文庫)』
筑摩書房 2012.11
https://note.com/fe1955/n/nf236daad7399
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『決定版 深夜の散歩 ミステリの愉しみ』
講談社 1978.6
https://note.com/fe1955/n/n26e000989c48
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『深夜の散歩
ミステリの愉しみ(創元推理文庫)』
東京創元社 2019.10
