第33回 「採用って、結局、どこから手をつければいい?」
「採用がうまくいかない」
「良い人が来ない」
「母集団が集まらない」
「採用に強い会社との差が埋まらない」
どの会社でも聞く声です。
採用は、奥が深く、「正解」がないように見える分野ですが、
実は、“最初にどこを整えるか”で8割が決まります。
では、採用活動は、何から手をつけるべきなのか?
採用でつまずく会社の共通点
採用がうまくいかない会社には、はっきりしたパターンがあります。
とりあえず求人票を出す
スカウトを“量”だけで考える
とにかく面接を回す
採用基準があいまい
書類・面接で判断がブレる
採用後にミスマッチが起きる
実は、これら、すべて“順番が間違っている”だけ。
採用とは、準備8割・実行2割の世界です。
採用は「後工程」ではなく「前工程」がすべて
多くの会社は、求人広告・スカウト・面接など“後工程”に力を入れます。
しかし、本当に重要なのは、もっと前の部分。
採用の正しいスタート地点は、
「どんな人を採りたいか」よりも
「なぜ、その人が必要なのか」 を明確にすること。
役割や課題、期待値が曖昧なまま採用を始めると、
どれだけ母集団を集めてもミスマッチが起きます。
採用の出発点は、「採用要件の言語化」
採用活動の最初の一歩は、
“採用要件”を整理し言語化すること。
これがぶれると、採用は、迷走します。
採用要件に必要なのは3つ。
① ミッション(何を任せたいか)
例:
・新規事業の立ち上げ
・既存プロダクトの改善
・バックオフィスの仕組み化
② 必須条件(最低限必要な能力)
例:
・業務遂行の基礎能力
・コミュニケーション
・一定のスキルセット
③ 歓迎条件(伸びしろとなるポイント)
例:
・マネジメント経験
・業界知識
・改善の実績
この3つが整理されるだけで、
求人、面接、評価、伴走の全てがスムーズになります。
採用は、「口説く技術」ではなく「選ばれる設計」
採用に強い会社は、候補者を口説いているわけではありません。
“選ばれる仕組み”を持っています。
選ばれる会社の特徴
会社の目的・戦略が分かりやすい
役割と期待が明確
面接官が一貫したメッセージを伝える
入社後の成長イメージが描ける
不安や疑問に丁寧に向き合う
候補者は、企業を“総合的な体験”で判断します。
だから、採用とは、会社全体の体験設計そのもの。
採用とは、“未来の組織をつくる行為”
採用を急ぐと、
「今の穴を埋める」ことばかりに目が行きます。
しかし、本質は、逆で、
採用とは、“未来の組織をデザインすること”です。
今の課題ではなく、
1年後・3年後・5年後の役割を想像するだけで、
採用の精度は、驚くほど上がります。
あなたへの問いかけ
あなたの採用は、「前工程」から整えられていますか?
採用要件は、明確に言語化されていますか?
候補者から“選ばれる会社の体験設計”ができていますか?
採用は、会社の未来を決める最も重要な意思決定です。
採用の質が変われば、組織の成長カーブも、必ず変わります。
次回は、採用の隣にあるテーマ
「オンボーディングって、どう設計すれば成功する?」
を深掘りしていきます。
