贅沢な時間を届けてくれる、アイドル。
もんやみさんの記事を読んだ。
「私に合う本を選んでもらう」という企画だった。
なんて贅沢なんだろう、ともんやみさんが言ってたけど
私も、なんて贅沢なんだろう、そう思った。
本屋さんに行って、自分で本を選ぶ時間も、私はすごく好きだ。
棚を眺めて、手に取って、戻して、また迷う。
あの時間も、確かに楽しい。
でも――
「私のために」
数ある本の中から、ぴったり合う一冊を探してくれる。
あの記事を読んで、
ああ、こういう意味か、と分かった。
その流れで、橘 ゆずさんの記事を読んだ。
本の紹介というより、
人をどう見ている人なんだろう、というほうが気になった。
だから、応募した。
本を読みたい、というよりも、
この人が、私をどう読むのか
それを受け取ってみたかった。
届いたのは、3冊の本と、
とても丁寧なメッセージだった。
正直に言うと、
私はまだ、その本を読んでいない。
この記事に書いているのは、
橘 ゆずさんが送ってくれた
本紹介のメッセージの言葉だ。
でも不思議なことに、
まだ読んでいないのに、
なぜこの本なのかは、
もう十分すぎるほど伝わってきた。
いまの私が、
すごく興味のあるジャンル。
かゆいところに、ちゃんと手が届く感じ。
私はいつも、
同じ作家さんばかり読んでいる。
自分ひとりで選んでいたら、
きっとまた、同じ世界をぐるぐるしていたと思う。
橘 ゆずさんが紹介してくれたことで、
「読んでみたい」と思った。
それは、本そのものというより、
自分の中に起きた反応だった。

本屋さんで自分で選ぶ時間も、
私はすごく好きだ。
でも、こうして
誰かが私のことを考えて、
時間を使って、
本を選んでくれるという体験は、
まったく別の贅沢だった。
本をもらったというより、
時間と視線をもらった感じがした。
こんなふうに、
人のために、
贅沢な時間を届けてくれる人。
そういう人は、
もう立派なアイドルだと思う。
贅沢な時間を届けてくれる、アイドル。

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