声と物語をあなたの傍に 22~「影を探して」~タイトルって大事!
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さて。
note初めてひと月ほどなのですが
基本毎日書いてます
うっかり日をまたいでしまい 連続投稿が
途切れたときは 泣き崩れましたが
「寝るまでが今日」
というスタンスで 無理なく毎日投稿
していきたいと思います
そしていつか
『かくことない』
っていう一言の投稿をするのが
夢です(というか目標?到達点?)
さてさて
今回のタイトルでもある『タイトルって大事』
なのですが
私 無意識に手癖的にタイトルつけると
『〇〇のはなし』になります
まぁ 全てのものは なにかしらの話であり
間違いではない
だがしかし
もうすこし捻ってもいいよね?
声劇の場合 共演して下さる方に
「タイトルどうでしょう」と
仮タイトルは「〇〇のはなし」ですと
お伝えすると
「(とても素敵なタイトル)」はどうですか?」
的に考えて下さったり。
だがしかし
私の基本の活動が 1人ボイスドラマ
(なぜ1人なの?ということは後日明かすことにして)
タイトルを付ける大事な作業も基本一人で担っています(まあ、普通そうですよね)
タイトル大事
いかにタイトル大事かということを
実証した?自作『影を探して』
サブタイトルにも是非ご注目ください。
今回は『死神』
このように制作にまつわる話をしつつ
続きを毎週1話ずつ
ご紹介していきたいと思います
第一話は先週ご紹介済です
↓↓↓
全8話 お付き合い頂けたら(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)

影をさがして 第二話 死神
「え?なに?どういうこと??」
私は混乱のあまり、単純な質問を連発する。
「混乱するよね。いいよ。知りたいことは何でも教えてあげる」
少女は、私の目を覗き込むようにしながら言った。
「ねーえ、ふらふらしない?めまいみたいな」
言われてみれば、座り込みたいくらいの目眩をかんじた。
「とりあえず座ろっ?」
少女は私の左手を握り、手を繋いできた。
小さく、冷たい手だった。
お寺の隣に、小さな公園があった。
遊具は滑り台とブランコだけ。2人がけのベンチは、街灯に照らされ、ぼんやりと光っている。
私は少女に手を引かれるまま、ベンチに腰掛けた。
「何から聞きたい?」
「あれは、何だったの?」
正体を知れば、この身体の底から感じる怖さがなくなる、とでもいうように、回答を求める。
「あー。あれはね。牛鬼」
「うしおに?」
「知らないかー。あれはね、人の影を食べるの」
先程のぞわりとした感覚。あれは影を食べられてしまったからなのか。
いつもなら、こんな荒唐無稽なことを突然いわれても信じることはない。
けれど先程の体験で既に昏い世界に取り込まれていた私は、子供が母親の話を鵜呑みにするような素直な心持ちで、少女の話を聞いた。
「影を食べられるとね、少しずつ体が衰弱する。そうね、だいたい1週間くらいで動けなくなるくらいに」
そしてまた少女は、私の目を覗き込む。
「動けなくなったところに、また牛鬼がきて、ぱくって、食べられちゃうの」
少女の目に同情はなかった。
冷ややかな、事実だけを伝える声。
「え…」
言葉が出なかった。
食べられちゃう。なにそれ。
「逢魔が時に、こんな場所を歩くなんて、無用心もいいとこだよ。ばかなの?」
なにか言い返したいけれど、その言葉を持たなかった。
そしてなにより、めまいで座っているのもつらい。
「牛鬼に食べられちゃうと、輪廻の輪から外れるの。だから、食べられたら、終わり」
「おわり?」
「そう。終わり。なーにもなくなっちゃう。無になる」
無になる。
背筋がぞっとする。
死、よりも、昏い闇を感じる。
「やだっ!!」
思わず立ち上がる。めまいがするのもかまわず、走り出そうとするが、よろけて座り込んでしまった。
「ばかだなあ。ここで逃げてもなんもなんないよ」
少女は私を助け起こして、またベンチに座らせてくれる。
「あのね。私、死神なんだ」
死神。牛鬼に影を食べられたから、死神が来た…?
「ああ、違うよ?私はあなたの魂をとりにきたんじゃないよ。まぁ、今は」
「え?」
「私ね、あなた……川崎栞の魂の担当の死神なの。寿命が来たところでお迎えに来るはずだったんだけど」
少女は立ち上がり、私の前に仁王立ちになり、そして私の頭をばんっ!と叩いた。
「こんな危ないところをのこのこ歩いて!牛鬼に魂を横取りされるなんてっ!許せないっ!」
ぺしぺし、頭を叩かれる。
地味に痛いし、目が回るからやめて欲しい。
でも、そんなこと言ったら、怒りがヒートアップしそうで黙っている。
「私ね、今、死神見習いから本採用の、試用期間中なのっ!魂横取りされたら評価が下がるのっ!」
はぁ。なんて言っていいのやら。
「いつもなら、人間に関わることはしないんだかど、今回は緊急事態だからっ!特別に助けてあげるっ!」
「助けてくれるの??」
「うんっ。影を取り戻す手伝いをしてあげるっ」
つづく
※フリー台本ではありません
ここまでお付き合い頂き
ありがとうございました🍀
