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JR加古川線は新たな局面へー「次の段階、議論を」が意味するものー

2026年7月7日の神戸新聞朝刊に、「JR加古川線の維持・利用促進など会合 JR西日本兵庫支社長『次の段階、議論を』」という記事が掲載されました。
この記事は、JR加古川線、とりわけ西脇市駅~谷川駅間の将来を考える上で、大きな転換点を示す内容でした。

今回は、その記事を基に、「次の段階」とは何を意味するのか、そして今後の加古川線がどのような方向へ進もうとしているのかを考えてみたいと思います。


1.利用促進だけでは解決できない現実

Δ写真1.JR加古川線

JR加古川線西脇市駅~谷川駅間は、人口減少や自家用車の普及などの影響により、利用者数が減少しています。
そのため、兵庫県や沿線自治体、JR西日本はこれまで、
 ・臨時列車の運行
 ・特急「こうのとり」との接続改善
 ・観光イベント
 ・利用促進キャンペーン
など、さまざまな取り組みを行ってきました。

大阪・関西万博や加古川線全線開業100周年なども追い風となり、多くの利用促進策が実施されました。
しかし、その成果は一定の効果はあったものの、路線の将来を大きく変えるほどの利用増には至らなかったようです。

2.「次の段階」とは何か

Δ写真2.JR加古川線

今回の記事で最も印象的だったのが、「次の段階、議論を」というJR西日本兵庫支社長の発言です。
これは決して「廃線を議論する」という意味ではありません。
むしろ、「利用促進だけを続ける段階から、地域全体の交通をどう維持していくのかを考える段階へ移ろう」というメッセージだと受け止めることができます。
鉄道だけで地域交通を支える時代から、
 ・バス
 ・デマンド交通
 ・自家用車との共存
 ・観光交通
などを含めた総合的な交通政策を考える必要があるということなのでしょう。

3.地域全体で考える時代へ

Δ写真3.JR加古川線

これからは、
 ・JR西日本
 ・兵庫県
 ・西脇市
 ・丹波市
 ・地域住民
が一体となり、「地域交通をどう守るか」という視点で議論が進められることになります。
つまり、「鉄道を残すか、なくすか」という二者択一ではなく、「鉄道を地域の中でどのような役割として位置付けるのか」という発想が重要になってきます。

4.観光資源としての加古川線

私は以前から、JR加古川線には「移動手段」だけではない価値があると考えています。
例えば、
 ・加古川流域の歴史
 ・杉原紙
 ・播州織
 ・山田錦(酒米)
 ・加古川の水運
 ・三木城
 ・北播磨地域の文化
など、多くの地域資源があります。
これらを鉄道と結び付けることで、「乗ること自体が観光になる鉄道」へ発展させる可能性があります。

5.粟生駅ローカル鉄道資料館構想にも追い風

私が以前から提案している「粟生駅ローカル鉄道資料館構想」も、今回の記事と深く関係しています。
粟生駅は、
 ・JR加古川線
 ・神戸電鉄粟生線
 ・北条鉄道
の3路線が接続する県内でも珍しい駅です。
ここを鉄道文化の発信拠点として整備し、
 ・加古川線の歴史
 ・北条鉄道の歩み
 ・地域観光情報
などを紹介する施設ができれば、鉄道ファンだけでなく観光客にも魅力ある場所になるでしょう。

鉄道の価値を「輸送」だけで測るのではなく、「地域資源」として活用する視点が、これからますます重要になると感じています。

6.おわりに

今回の神戸新聞の記事は、一見すると「利用促進会議」の報道ですが、その本質はもっと大きな意味を持っています。
それは、「利用促進の時代から、地域交通の未来を考える時代へ」という転換点を示す記事だったのではないでしょうか。

JR加古川線は、単なるローカル線ではありません。
加古川流域の歴史や文化、人々の暮らしをつないできた大切な地域の財産です。
これからの議論では、「利用者数」という数字だけではなく、地域づくりや観光振興、文化継承といった幅広い視点から、その価値が評価されることを期待したいと思います。

そして私自身も、「粟生駅ローカル鉄道資料館構想」をはじめとした地域活性化の提案を通じて、加古川線の未来に少しでも貢献できればと考えています。

7.参考記事

7-1.加古川線ご利用状況説明資料

https://web.pref.hyogo.lg.jp/nhk02/kakogawasen_wt/documents/siryouiti.pdf?utm_source=chatgpt.com

7-2.「利用の低迷 議論不可欠」 JR西・支社長 加古川線促進会議で /兵庫

7-3.兵庫のJR赤字ローカル線 加古川線は利用分析の「勉強会」設置へ、県が4月に準備会

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9.筆者プロフィール

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