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Cinderellaで数学:いろいろな曲線:デカルトの三叉曲線

「曲線の事典」(礒田正美他・共立出版2009)に掲載されているデカルトの三叉曲線です。

「曲線の事典」(礒田正美他・共立出版2009)p98

Web上では次のページに作図器の写真と説明があります。タイトル画面はこの作図器を模したものです。

本の方の定義は次のようになっています。

 放物線 $${p}$$ は放物線の軸 $${a}$$ に沿って平行に動かすことができる。定点Cを軸 $${a}$$ 上にない点,点Aを放物線の頂点Vと連動して動く点(VA=$${h}$$)とし,2点A,Cを通る直線を $${r}$$ とする。放物線 $${p}$$ が動くとき,直線 $${r}$$ と放物線の交点P,Qは三叉曲線をかく。

曲線の事典」(礒田正美他・共立出版2009)

 これをCinderellaで描きます。
 Cinderellaには,準線と焦点を指定して放物線を描くツールがあります。放物線 $${p}$$ はこれを使いますが,軸に沿って平行に動かすためにちょっと工夫が必要です。
 まず,軸はそのままy軸に取りましょう。背景のy軸に重ねて直線を引き,直線上(y軸上)に点を1つとります。これが動点Aです。ただし,作図順の関係で名前はCになっています。この点を動かすと放物線が平行移動するように,焦点と準線をとります。焦点を取るために円を描き,y軸との交点を取り(焦点:D),その点を中心とする円を描きます。その円とy軸との交点Eを通る垂線を描きます。これが準線です。

「焦点と準線で決まる放物線」ツールを使って放物線を描き,平面上の適当なところに点を取ります(F)。これが説明文の定点Cです。始めに取った点Cとこの点を通る直線を引き,放物線との交点を2つ作図します(G,H)。

 動点Cをドラッグして,放物線が平行移動することを確かめ,2つの交点G,Hの動きをみましょう。軌跡ツールを選んで,動かす点として動点C,軌跡を描く点として2つの交点のうち一方(H)を選択すると軌跡が表示されます。

 これでよさそうですが,動かしてみると点Fより右側の軌跡が途中で切れたり直線状になったりします。そこで,方程式を使ってグラフを表示してみます。
 次のように解説が書かれています。

 軸 $${a}$$ を y 軸,点Cを通り軸 $${a}$$ に直交する直線を x 軸とする直交座標系を考える。原点 O,C$${(d,0)}$$,OV=$${k}$$,VA=$${h}$$とし,放物線 p を$${y=ax^2+k}$$とするとき、直線 r の方程式は$${y=-\dfrac{h+k}{d}(x-d)}$$と表される($${d}$$ ≠ 0)。ここで、直線 r と放物線 p の交点P,Qを求めて、交点からパラメータ $${k}$$を消去することにより。三叉曲線 $${xy=(ax^2-h)(x-d)}$$すなわち,$${xy=ax^3-adx^2-hx+dh}$$を得る。

 図の点の名前などを本の図に合うように,また補助円を非表示にするなど体裁を整えて,この方程式でグラフを表示してみましょう。
 いま,焦点は作図した名称では D,準線はEを通る直線です。Dのy座標はD.y,Eのy座標はE.y で得られるので,放物線の頂点はその中点で,頂点が原点になるように平行移動して考えると,b = (D.y - E.y)/2 ,c = (D.y + E.y)/2 として,放物線の方程式は $${y=\dfrac{1}{4b}x^2+c}$$となります。次のようなスクリプトを書いて実行します。

b = (D.y - E.y)/2;
c = (D.y + E.y)/2;
//plot(x^2/(4b)+c);
a = 1/(4b);
k = c;
h = A.y - c;
d = C.x;
plot(ax^2-adx-h+dh/x, color -> [0,1,0]);

緑の線が,Cinderellaが描いた軌跡と異なるところです。ですから,Cinderellaの軌跡ツールではなく,CindyScript で描いた方がいいでしょう。そうすれば,HTMLに書き出してWeb 上でも動かせます。

 Web上で青の放物線の位置を変えたり,Cの位置を水平方向に動かしたりできるものを作りました。


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