■年間250冊以上読む活字中毒者による、2025年1月のオススメ本4選
えりたです。
私は年間250冊以上の本を読む、重度の活字中毒者です。電車に乗っているときはもちろんのこと、細切れの待ち時間やエスカレーターに乗っているときでさえ、本を手放しません。
読むジャンルは雑多で、ライトノベルや新文芸も大好物ですし、新書や文庫、果ては人文系の専門書、たまに理系というか医系というか、そんな本たちも楽しく読み散らかしています。
おかげで、本を読んでいるときに「えりたさん、何読んでるの?」と問われ、読んでいる本のタイトルを告げたり、見せたりすると、大概の場合、絶句されますし、「あ……ごめん……」と逃げられることもしばしば。えぇ、人と会話する糸口にはまったく向かない本を読んでいることも多いのです。
そんな孤独な活字中毒者ワタクシこと、えりたが今回お届けするのは、2025年1月に読んだもののなかで、これはぜひにおすすめしたい!という本のご紹介です。
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2025年1月は、26冊の本と出合いました。部屋のあちこちに生えている積読タワーから引っ張り出した本や、書店で出合頭に衝突した本。どの本も今の私にずばりなタイミングで手元にやってきて、すてきに楽しい時間をくれました。


そんな本たちのなかから、珠玉の4冊をご紹介します。
■1月のオススメ本
■どんでん返しの衝撃を喰らうなら
1月のオススメ本、1冊目はコチラです。

■『何者』
■朝井リョウ
■新潮文庫
■2015年7月刊
■670円+tax
2013年第148回直木賞の受賞作です。
私は、あれこれ雑多に読んでいるようで、実は、芥川賞や直木賞の受賞作に関しては、これまであまり読んできていません。これといった理由があるのではなく、ただ何となく食指が動かなかったのです。
今回もこの作品を選んだのは、12月頃に読んだ朝井先生のエッセイがきっかけでした。そのエッセイを読んだとき、言葉や状況への解像度がえげつないほど高くて、ものっそい勢いで圧倒されたのです。この先生の作品なら読んでみたい! そう思い、まずは文庫から入ってみようと読んだのがコチラの『何者』でした。
いやぁもう……推理ものとか、サスペンスとかのジャンルではまったくないのに、最後の最後でどど~ん!っと超どんでん返しを喰らいまして。文字通り、唖然としてしまいました。
就職活動を軸として、「SNSや面接で発する言葉の奥に潜む本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて」いく様子を描いた本作。就職活動をしたことのある方も、私と同じく、したことのない方も、「言葉」の奥にあるものを炙り出され、ドキッとすること間違いなしですし、また、読後感は思いの外さわやかです。
■ぞわぞわした読後感を味わうなら
2冊目はコチラです。

■『そしてミランダを殺す』
■ピーター・スワンソン/務台夏子訳
■創元推理文庫
■2018年2月刊
■1100円+tax
こちらも、今まであまり読んでこなかった翻訳小説。たしか、書店の何かのフェアで面陳されていた本です。手に持った感触がよかったので、読んでみました。
そしたらですね……第二部に入ったところで、ヘンな声が出ました(笑)「え、そこにつながるの?」って💦 外国文学を読み慣れていないからか、私の予測力が人並み以下だからか、そのあたりは分かりませんが、計算された章立てに気持ちよく翻弄されていたのです。
本書は、タイトルから推察される通り「犯罪小説」です。その犯罪は完遂されるのか、また、どんな手順を踏むのか。ずいずいと読む手が止まりません。
そして、ラスト。
「うわぁ…」って、背中が超ぞわぞわします。また、そのぞわぞわ感は、読後何日か経ったあとも背中に残り続けていて……これこそ、読書だからこその楽しみですし、だからこそ、この本をオススメしたいと強く思うのです。
■転生ものの新たな楽しみにハマるなら
3冊目はコチラです。

■『魔王と勇者の戦いの裏で』①~⑥
■涼樹悠樹
■オーバーラップ文庫
■2024年12月(6巻)
■740円+tax(6巻)
こちらの作品は、2023年に「次にくるライトノベル大賞第2位」を受賞しているラノベで、現在6巻まで刊行されています。こういった大賞系の受賞作にはハズレが少ないので、選ぶときによく参考にしています。
今作に関しては、大当たり! めちゃくちゃおもしろくて、6巻まで一気読みしちゃいました。
内容に関しては「ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です」というサブタイトルが全部を表しています。
とあるゲーム世界の、モブ貴族として転生した主人公が、ゲームの物語のなかで生き延びるために内政や防衛戦に尽力するお話です。
RPGでは省略されがちな「生活」とか、「法則」「原理」について、とことんまで理詰めで考え、行動していきます。なので、RPGの世界が好きな方も楽しめると思いますし、『現実主義者の王国再建記』や『そうだ、売国しよう』あたりがお好きな方は、きっとこの作品もお好きだと思います。
■「楽しむ」ことの本質を知るなら
4冊目はコチラです。

■『手段からの解放 シリーズ哲学講話』
■國分功一郎
■新潮新書
■2025年1月
■880円+tax
國分先生の哲学講話シリーズです。
「楽しむ」って、私たちは日頃よく言葉にします。「こういうときこそ、楽しもう」みたいに、苦しさを越えようとするときにさえ、「楽しむ」と口にします。
では、「楽しむ」とはどういうことを指す行為なのか。
それを説明しろと言われても、言葉で説明するのは難しいです。そこで國分先生は、カントの哲学をヒントにして「楽しむ」の本質を明確にし、そこから「現代の”病理”に迫る」のです。
こう書くととても難しく、取っつきにくそうですが、國分先生の文章はとても読みやすく、分かりやすいです。また、本書は論文として発表されたものと、それをもとにした講演録とが収録されていて、内容の理解しやすい構成になっています。
私たちが便利で安楽な日常を送る中で、どういったものを失ったのか。それを自分のこととして考えるよすがとなる一冊です。
■というわけで、まとめです
今回は4冊の本をご紹介しました。
3冊は文庫ですし、1冊は新書ですから、持ち歩きやすく、また価格もお求めやすいものです。どれか一つでも、引っ掛かるものがあれば、ぜひ書店でお手に取ってみてください。
■したたかにしなやかに、思うように人生を歩んでいくこと―『いつも異国の空の下』
■物語だからこそ感じるセーシュン―『哀愁の町に霧が降るのだ』
■実践が導く思索が見ないフリしたものを炙り出す―『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』
■こちらはマガジンです
■えりたマガジン
こちらのマガジンには、わたくしこと「えりた」の書いた有料記事―たとえば、書籍紹介や大河ドラマの感想、エッセイなど―が全部収納されています。
また、ジャンルごとに記事をまとめたマガジンもあります。
■【えりた書店】
■大人ほど役立つ学び直し国語
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んじゃ、また。
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