健康情報発信者のモチベーションは「過去の自分を救いたい」
SNSで目にする「〇〇の不調にはこの食材」といった数々の養生情報。その発信者たちの背景には、ある一つの共通点があるように思う。私が仕事で漢方に関わり、さらにこの場所で自身のリアルを見せている理由も、実はその共通点と深く結びついている。
健康情報を発信する人たちの切実な共通点
世の中のSNSを見渡せば、薬膳、東洋医学、日々の養生法を発信している人がたくさんいる。彼ら、彼女らの発信のルーツを辿ってみると、ある一つの共通点に気づく。
それは、発信者の多くには、自分自身が不調に悩み、心身のバランスを崩して苦しんだ経験があるということだ。そこから抜け出すための杖となったのが「養生」であり、だからこそ「過去の自分を救いたい」という強い思いが、発信の根底にあるのではないだろうか。
私の原動力も「過去の自分を救いたい」から
私も現在、仕事として漢方や養生に関わる情報発信を行っている。 なぜその仕事を選び、日々言葉を紡いでいるのかと問われれば、やはり根本には「過去の自分を救いたい」という思いが少なからずある。
かつての私は、原因不明の不調に悩まされたり、「時間がありすぎる」という残酷なストレスに気を消耗させたりと、自分の心身のコントロールを見失っていた暗黒時代がある。
「この東洋医学の知恵をあの時に知っていれば、あんなに苦しまずに済んだのに」。そんな切実な思いが私を突き動かしている。SNSの向こう側に向かって書いている「こんな不調にはこの養生を」というアドバイスは、実は「かつてボロボロだった頃の自分」に向けた手紙でもあるのだ。
記名記事では見せない、養生ライターの「裏の顔」
現在、私は本名を出して記事を執筆している。そこでは漢方や養生のプロとして、正しい知識に基づいた「整った情報」を読者へ提供するのが私の役割だ。
しかし、発信者である私自身も、毎日完璧な養生ができているわけではない。仕事のストレスで胃腸が動かず食事が進まない日もあるし、疲弊して何もできない日もある。
だからこそ、このnoteという場所では、表のコラムでは見せることのない「養生発信者のリアルな裏側」をそのまま書き残しておきたいのだ。
リアルな葛藤ごと発信することが、誰かの処方箋になる
理想通りにいかない日々の中で、どうやって自分を整え、心身を守っていくのか。
養生へのリアルな向き合い方を発信することこそが、このnoteの存在意義なのだと思う。 過去の自分を救うために書き始めたこの文章が、回り回って、今どこかで「なんだかすっきりしない不調」に悩む誰かの心を、少しでも軽くする処方箋になれば嬉しい。
