透明感と美術館と可処分所得
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— 彩りあるnote🫧 (@ere_st_support) September 29, 2025
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『ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧』展開催中
A.美術館のコンセプト
簡単に展覧会サイトの説明を要約しました。

「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」は、ローマのハイジュエラー、ブルガリの 色彩表現と技術 に光を当てる展覧会で、2025年9月17日〜12月15日に国立新美術館で開催されます。日本でブルガリ展としては10年ぶりかつ最大規模の展覧会です。展覧タイトルの「カレイドス」は、ギリシャ語で「美しい(カロス)」や「形(エイドス)」を起源とし、変化し続ける色彩世界を意味しています。
本展では、ブルガリ・ヘリテージ・コレクションや個人所蔵の作品から選ばれた 約350点のジュエリー作品 を通じて、ブランド創業以来の色彩の軌跡を辿ります。さらに、現代の女性アーティスト(ララ・ファヴァレット、森万里子、中山晃子)の制作による「色彩の考察」をテーマとした現代アート作品も交え、ジュエリーとアートの対話を構成しています。
展示構成は主に3章からなり、それぞれが異なる視点から色彩を探ります:
色彩の革命:戦後以降、ブルガリが伝統的な高級宝飾の色調に挑戦し、黄金地金と多彩な宝石(サファイア、ルビー、ターコイズ、アメシストなど)を大胆に組み合わせる新たな表現を開拓した過程をたどります。
色彩の文化/象徴性:色選びがもつ意味や感情、文化的背景に焦点をあて、例えば「セルペンティ」ネックレスや「セブン・ワンダーズ」ネックレスなど象徴的な作品を紹介します。
光のパワー:色を感知させる光の作用や反射素材(ゴールド、シルバー、パールなど)を通じた表現を探求。展示のクライマックスとして、複数の色石を配した《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》(1969年製)など、変化性と豪華さを兼ね備えた傑作が登場します。
また、展示空間自体も注目点で、建築家ユニット SANAA(妹島和世、西沢立衛)とイタリアのデザインユニット Forma Fantasma の協働による空間設計がなされ、古代ローマのモザイク文様から着想を得た曲線と半透明素材を用いた演出が、ブルガリのブランド性と日本美意識との融合を目指しています。
展覧会の冒頭には、イタリアと日本の橋渡し的な2点の作品、《「テンプル」ペーパーウェイト》(1977年頃)と《「富士山」ブローチ》(1972年頃)を据え、両国文化の共鳴と職人技を象徴的に示します。
観覧料や開館時間、休館日、チケットの取り扱い(日時指定制)などの詳細も公式サイトにて案内されています。
B.ブルガリの色彩表現の独自性
綺麗で惚れ惚れしてしまうジュエリーを鑑賞することができたのはとても幸せな時間でした。「洗練されたものを現実でみる」という経験は、後々、大きな差になっていくもの。
さらに具体的に、何が独自性といえるのか、3点に纏めてみました。
1. 宝石の「色」を大胆に組み合わせる発想
伝統的なハイジュエリーは、ダイヤモンドを中心に「色を抑えた調和」を重視する傾向が強かったのに対し、ブルガリは1950年代以降、サファイア、ルビー、エメラルドに加え、ターコイズやアメシストといった半貴石も積極的に取り入れました。
しかも、それらを“色の強さそのもの”で組み合わせることで、従来の宝飾界にない鮮やかなカラーパレットを打ち出しました。
2. ローマの美学に基づく「色彩の自由さ」
ブルガリはローマにルーツを持つブランドで、古代ローマのモザイクや建築装飾のように、鮮烈な色のコントラストやリズムを好みます。つまり、自然界の模倣よりも「色そのものが生むエネルギーや快楽性」を表現するのが特徴です。
3. 文化的・象徴的意味を色に込める
単なる装飾ではなく、色彩を「力」や「幸福」「再生」といった象徴的な意味と結びつけ、作品ごとに物語性を帯びさせています。代表的なのが「セルペンティ」シリーズで、蛇の形に鮮やかな色石をあしらうことで、再生や永遠性のシンボルを色彩に投影しています。
つまりブルガリの独自性は、色彩を脇役でなく“主役”に据えたことにあり、鮮やかな石の対比や文化的意味づけによって、まるでカレイドスコープのように見る人を魅了する点にあります。
C.「引き算」について考える
"シンプルに見せたい"と思うときに、ついつい「引き算」してしまっていませんか?この展覧会のコンセプトとか、ブルガリの色彩に対する美学に触れると、「掛け合わせることで、調和をとる」という概念を身をもって体験できると思います。
※あと、カタチをみるとシンメトリーが多いことも分かります。
色同士で喧嘩せず、逆に相殺されていって、さっぱりとする感じです。で、そこにあった本来の価値だけが残っているということ。
『組み合わせによる価値』はこちらの記事も参考に。
D.チケット購入体験に辟易としてしまった構造
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」は、国立新美術館@六本木に開催されています。この他にも、企画展、常設展がやっていて、カフェやミュージアムショップがあって、ここだけで楽しみ尽くせる建物にはなっているものの、チケット販売の仕組みがとても難しかった。
入口に販売コーナーがあって、そこで選んで購入できるのだけれど、そこを通り過ぎると博物館の内部はおよそ迷路になっていて、「チケット購入場所もありますよ」とご教授いただいたが巡り合えなく断念。
地上4階建、地下1階建、収蔵されている芸術品数でいうと、数千~数万点ほどになるんだろうか。時価総額にすると1億は超過しているはずだ。
ブルガリ展に数時間滞在した後、チラ見して帰ってきてしまった「常設展」だけれど、雄大に展示されている芸術品は、こちらを手招きしている風にも思えてきた。
また機会を見つけて尋ねたいと思います。(あ、でも来年くらいで。)
E.可処分所得に比例するもの
こういった個人消費の感想を発信するリスク&メリットのアンバランスにとても気が散ってしまう最近。可処分所得が2倍になったとして、体験価値はどれだけ変わっていくんだろうか…?
たとえば。
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