日本のノーベル賞報道〜現状と課題
ノーベルウィークが続いている。
昨日大学広報のことを書いたが、今日は報道について触れたい。
よく言われるが、日本の報道機関は、日本人が受賞すると熱を入れて報道するが、日本人が受賞しなければ、非常に淡々と事実のみ報道するだけだ。多少は日本人や日本の研究機関とのつながりにふれるが…。
こうした報道姿勢は、研究者(科学者)からは評判が悪い。
科学に国境はないのだから、誰が受賞してもその科学的成果を純粋に評価しようではないか、というわけだ。
とはいえ、一般の人(日本人)たちにとって、日本人がノーベル賞を取った、というのは、ある種のナショナリズムを刺激する関心事なわけだ。いわゆる「日本凄い」コンテンツの一つとして。
それに対して嫌悪感を抱く人もいるが、一方で「科学者には国境がある」ので(ルイ・パスツールの言葉とされる)、日本凄い、だから国家として支援する、というナショナリズムは、基礎科学研究にとっては重要だ。
昨日大学のアルムナイ(同窓生)の受賞を強調して寄付を募るプリンストン大学などについて触れたが、愛校心もある種の同族意識なわけで、こうした共通項を強調して支援、寄付をあおぐ手は決して全て批判されるべきものではないとは思う。
日本人がノーベル賞取ったら「日本人すごい」「日本すごい」と、応援していきましょう https://t.co/Pr4tJptfPR
— dirG (@Dirg_rocketdyne) October 6, 2025
「ノーベル賞を取れた。日本はすごい」
— マクシム (@thksngy) September 6, 2025
に対して
「その人の功績であって、日本はすごくない」とする言説が一時期あったが、
その考えが浸透すればすぐに「国費を出す必要はないだろう」という話になるよね。
学術研究に国費を投じる以上、ナショナリズムに訴えることは必要不可欠だと考える。 https://t.co/aHA0cdSTFz
ナショナリズムを軽視する人達がノーベル賞などで「受賞した個人が凄いのであって日本人(お前)が凄いのではない」と言ってしまうの、人間は出自や環境による恩恵を受けていても「自分は努力によってこの立場を得たのだ」と思ってしまうからだよな。サンデルが「実力も運のうち」で言っていたように。
— すずもと (@aruto250) September 7, 2025
オリンピックのときも、ノーベル賞のときも、大谷翔平のときも、世界の大舞台で記録を打ち立てた人びとに、大衆が素朴な同胞意識によって誇らしげな歓声をあげると「その個人が凄いだけであって日本人(おまえ)がすごいわけではないのだから勘違いするな。偏狭なナショナリズムの道具にするな」といち…
— 白饅頭(御田寺圭/光属性Vtuber/バーチャルツイッタラー) (@terrakei07) September 23, 2025
とはいえ取り扱いが難しいのも事実ではある。日本凄いだけ吸い取られ、研究支援に繋がらない可能性はある。過去ノーベル賞受賞者の提言が聞き入れられたことはあまりない。
基礎科学研究費増額の重要性はノーベル賞受賞者が繰り返し述べてきたことだが、これまでは完全スルーされている。官僚がインタビューに答えて、喫緊の重要問題ではないので国民の理解が得られないと寝言を言っていた。
— モト (@29silicon) October 7, 2025
高市政権下ではどうか? 少しは期待していいのか?https://t.co/hGDpAIGbsR https://t.co/UREA5vVDxQ
政府は、ノーベル賞を受賞した時には、都合良くナショナリズムに利用するが、彼らの提言には決して真摯に耳を傾けない。そんな政府が、自分たちの「役に立つ」組織にしようという浅はかな考えで学術会議に介入する。日本を壊すことにだけ必死。 #NewsPicks https://t.co/94ITe51DnJ
— 平野啓一郎 Keiichiro Hirano (@hiranok) February 22, 2023
ちょっと脱線したが、今日は今回のノーベル賞報道をChatGPT5に分析してもらった。
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