【ネタバレ】 ディクスン・カー『火刑法廷』の感想
カー『火刑法廷』を読み始めた。
この作品について知っていることといえば本格推理というより怪奇色が強いこと、最後にどんでん返し?があることくらい。
僕はテキストだけより図表というか犯行現場の見取り図(家系図はNG)等のついたミステリーに惹かれやすいたちだが、ざっと見た感じ見取り図はないようで残念。
まあカーのことだからあちこちに伏線をめぐらし一捻りも二捻りもした話なんだろう。
では早速スタート。
一行目から意味深な出だし、、これは何かの伏線か?
最後まで読み終えて、なるほどなと思うようなそれなのか?
よいミステリは冒頭からだましに来るから用心しないと。
このスティーブンズという男はなかなか読者目線の人物で話に惹き込まれる。
固有名詞がどんどん出てきて煩しく感じがちなのにそうでもないのはさすがカーである。
立て続けに3つの謎。
掴みはOK、、、で最後にドカン💥
何コレ?
どういうこと?
追記(ネタバレあり)
夜更かしして読了。
それほど面白かったのだが「どんでん返し」のラストに呆然。
結局彼女は不死者だったいうこと?
もしそうなら怪奇によりすぎでしょ。
自分は怪奇小説を読みたかったわけではない。
まだ頭が混乱して感想がまとまらないが、少なくともすぐに傑作名作だのとはいう気にはなれない。
他の人はどう思ってるのか調べたら思いの外好評のよう。
目立ったのは「ミステリとオカルトの融合」云々の賞賛。
「融合」なんてしてるかなあ。
それをいうならうまく「両立」できてるかどうかではないか。
しかし両立以前にここまで引っ張っといてやはりなんでもありのオカルトでしたのオチはどうかと思った。
オセロで白が圧倒的優勢の最中、最後の一手でたちまち盤面が黒一色に変わるようなもので、作者はしてやったり、なのかもしれないがとにかくすっきりしなかった。
じゃあ具体的に何をどうしてたらカタルシスを味わえたのかを考えるのは面白いけど、それは割愛させていただきます(おい
完成度だけではかれない「開かれた」魅力があって後人に大きな影響を与えたのは確かでしょう。
でも僕の求めてる「ミステリ」とは違った、、、特に「三つの棺」を読んで感銘した直後だったので。
結構荒削りなところがあると感じたが、融合だの絶妙のバランスだの妙に物分かりの良い評が多くそこは自分と決定的に違うなあと。
読み終わって、一番印象に残ったのは探偵役の人物デザイン。
こんな不快な「名探偵」は初めてだった。
外見はオカルトな世界から抜け出てきたような人物なのに頭は極めて現代風の合理主義。
この小説の性格をそのまま体現してるような人物だ。
怪奇のヴェールを祓い謎を解明した後死んでしまうが、これで再び闇の世界へ戻ったと解釈すれば非常にシンボリックな死である。
おそらくこうした解釈含めて誤読してるところも多々あると思う(それもまたよし)のでいずれ読み直したい。
最後に一つだけ。
あの部屋のトリックには図解が必要でしょ。
文章だけではわからないよあれ。
