オサラン
オサランは紀伊半島、四国、九州南部から沖縄、台湾の常緑広葉樹の樹幹や崖の岩上に着生する多年草で6月下旬から7月に白い花をつける。
基部には偽球茎(バルブ)があり、これから根を出して着生する。春になると前年にできたバルブから新しいバルブを出し2枚の楕円形の葉をつける。葉の間から花茎を出し、1~2個の花をつける。冬には葉を落とし休眠する。バルブが連なっている様子を筬(オサ)に見立てた名前となっている。1つのバルブから出る新しいバルブは1個の場合が多く、2個出た場合にはそこで枝分かれする。マメヅタランが一緒についていることも多いようだ。



花は白色でクリオネのような形となる。唇弁は3裂し中央裂片の先端は黄色、側裂片は小さく上を向く。赤い斑紋が入る。側萼片は白色で斜め上に伸びやや開く。側花弁、背萼片も白色で柱頭を雨から守るように上に並んで着く。開花期間は5日程度のようだ。








筬(オサ)とは織機の部品で経糸をコントロールするもので算盤玉のない算盤の竹ひごを密に配置したようなもの。オサランの名前の由来になっているのだがどこが似ているのかよくわからない。
環境省 絶滅危惧II類
熊本県 絶滅危惧I類
宮崎・鹿児島 絶滅危惧II類
沖縄県 絶滅危惧I類
ラン科 オサラン属
オサラン Eria japonica
