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女の子だから赤っていう時代じゃないのよ【母に取り憑いた妖怪】

こんにちは。物騒なタイトルですみません。
怖くないですよー、考える赤柴です。

先日書いた本当にあった地味~な話の続きを書こうと思っていたのですが
気が変わったので今日は昔の話を。

*  *  *

「そんなの、からかうほうが悪いんだから気にすることないでしょう。今はもう女の子だから赤っていう時代じゃないのよ」


遠足から帰ってきた私に母が投げた言葉だ。
小学校1年生、初めての遠足。
私は母が選んだ青いリュックで参加していた。
外のポケットのところに白いうさぎのアップリケの付いた
真っ青なリュック。

昭和50年代というのは多様性を大事にする時代とはいえなかった。
女の子は赤かピンク、男の子は青か黒。
持ち物には当然のように性別によって色が割り振られ
そこに選択の余地はほとんどなかった。

案の定クラスの男子たちに
「女のくせに青いリュックって変なの~。こいつ、男だ、男」

とからかわれ 嫌な気持ちで帰宅した私は
帰るなり
「青いリュックは嫌だ」と母に言ったのだ。

そこに冒頭の母の言葉。

母は自分や娘に当然のように貼り付けられたラベルをむしり取ろうと
孤軍奮闘していたのかもしれない。
同じころ、補助輪なしで乗れるようになった私に
母が選んだのも 当然のように青い自転車だった。

「きょうだいみんなで使えるように」と言って。

持っているものの色をあげつらってからかうなんて
確かにクラスの男子は何てくだらないんだろうと思ったし
きょうだいみんなで使えるようにという気持ちは分かる。

だけど
残念ながら私には見えてしまったのだ。

女は赤 というラベルを必死ではがし、
振り払ったはずの母の背中に

「男の子は青」という妖怪
べったりとおおいかぶさっている姿が……。

「日常に潜む青い影」はGeminiの創作です。
青い影とは…先入観か、剥がしたはずのラベルの下から現れる二重のラベルか…示唆的ですね。
念のため、昭和50年代の母は洋装です
面白いのでこのまま載せます


ちなみに私のきょうだい構成は
姉、私、弟、妹である。当時弟はまだ2歳。

目を細めてよく見ると
「男の子は青」妖怪の背中には
「長男は優遇」という子鬼も
見える気がしなくもない。

弟が赤でいいじゃん

母が怖くてそれ以上は言えなかった。

私には妖怪が見えるけど
見えるだけで退治する力は持ちあわせていない。

母という家庭内絶対権力者の前に
6歳の子どもなど無力なものであった。

*  *  *

この話は続きがありますが、それはまた別の機会に。

あなたの日常にも潜む青い影……(って何)
お気をつけください。

あ、弟はかわいいです。

母という理不尽シリーズはこちら


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