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愛器#01:Ibanez AR300 AV(1980年製)

*注) 愛器#は手持ちの中で入手の古い順に付けています

初めて自分で弾くために中古で買ったエレキギター、Ibanez AR300 AV(1980年製)
45年以上経った現在もPU周りはオリジナルのままの状態でガリもノイズもなく鳴っている。
*Ibanezはアイバニーズと読む現在とは違い、イバニーズと読んでいた。

Ibanez AR300 AV(1980年製)

Ibanez(イバニーズ) AR300 AV購入

本来であれば高校在学中のバンド活動中に購入を検討していたのだが、私には少々高額(¥95,000)であったために断念。
*そもそもエレキギターを長く弾くとは思っていなかったので、あまり執着していなかったこともある。

しかし卒業後の1984年、たまたま愛読していたYoung GuitarあるいはGuitar Magazineの売買欄(今と違ってネット経由ではない)に載っていた連絡先に往復葉書で連絡を取り、たしか愛知の方だったと思うが、たしかソフトケース付き送料込みで¥45,000くらいで譲ってもらったと思う。

これが始まりの1本となった。

Ibanez AR300 AV

基本構成

ボディカラーは茶から黒へのグラデーションが深いAV(=Antique Violin)。
本当はCS(Cherry Sunburnt)が良かったのだが、それは手頃な中古の1本に求めてもしかたなく妥協した。結果的にそれで良かったと思っている。

メイプルトップのマホガニーボディは重いが良く鳴る。
メイプルネックにエボニー指板。
指板にはアバロン貝と白蝶貝のスクエアのコンビインレイが施され、その他ゴールドパーツで構成されて見た目豪華な感じが特徴。

ピックアップはSUPER 58 x2でフロント、ブリッジ各々のトライサウンドスイッチ(ハムバッカー/シングル/パラレル)により多彩なサウンドバリエーションが選べる。

ボディ下部が大きく丸みを帯びているのも特徴のひとつだと思うが、全体のバランス感覚が素晴らしいと思う。
1980年代のクラフトマンシップ溢れる芸術品のようにも見える。

テールピース後方のIbanez刻印入りプレートは取り外したまま

荒削りな透明グリーンのピックガードは自作。
*今思うとバスクリン・カラーだと思う。

Argus SHIFT 2001というビブラートユニットを取り付け、その後わずか1年ほどで元のトレモロレスに戻した。

オリジナルの状態に戻す際、テールピース後方のIbanezのプレートは戻さず、またナット後方に取り付けた各弦独立のロックナットは、取付時にトラスロッド・カバーを削られてしまっていることもあってそのままに残した。

特徴あるサスティーン

ナットはハーフ・ブラス/ハーフ・ボーンという特徴的なナット。
開放弦とフレットを押さえた時の音のトーンバランスをとるための工夫とサスティーンもプラスされるとか。

ブリッジはアジャスタブルなジブラルタル・ブリッジ。
またブリッジしたにはサスティーン・ブロックが埋め込まれていてロング/サスティーンに寄与している。
まぁ、このサスティーン・ブロックが重さの要因ではあると思うが…

ハーフ・ボーン/ハーフ・ブラスナット
Argus SHIFT 2001のロックナットが残っている
アーチドトップにジブラルタル・ブリッジ
ブリッジ下にはサスティーン・ブロック

ボリューム/トーンコントロール&トライサウンドスイッチ

このSUPER 58 + トライサウンドスイッチで切り替えるサウンドは、手持ちの中のギターのタップ切換で出せるどのサウンドよりもバリエーションが顕著に、切換がハッキリと聞き分けられるような気がする。

トライサウンドスイッチがフロント/ブリッジ共に独立してコントロールできるという点と、ハムバッカー/シングルの切り替えだけでなくパラレルも選べる(Tri Sound)という点が、幅広いジャンルに用いられる理由だと思う。

Ibanez AR300/305 コントロール
Ibanez AR300/305 Tri Sound

弾きやすさ

ダブルカッタウェイと丸みを帯びたセットネックのヒール加工でハイフレットへのアプローチがし易い。

エボニー指板なので表面が非常に滑らかで、チョーキングやスライドがスムーズに行える。
またサウンド的にも音の立ち上がりが非常に速く、輪郭のハッキリしたクリアなトーンを生み出し、ハーフ・ボーン/ハーフ・ブラスナットとサスティーン・ブロック付きのブリッジによるロングトーンが魅力的。

Ibanez AR300 AV
ヒール加工

特徴的なヘッドデザインとマークのクワガタ(?)

ヘッドのデザイン形状は多少変化をしながらもAR(Artist)シリーズの証として受け継がれています。

ヘッド裏には"Crafted in Japan"の刻印とその上方にシリアルナンバーが記されています。
ちなみにシリアルナンバーは"L804041"で1980年富士弦楽器製造(現フジゲン)製ではないかと推察されます。

ヘッド

細部へのこだわり

セットネックのヒール加工もそうですが、バックプレートの刻印やコントロールキャビティ内部の丁寧なシールドもこだわりが詰まっています。

コントロール・キャビティ

1980年当時のカタログ(抜粋)

Ibanez 1980年カタログより
Ibanez 1980年カタログより
Perri'sレザーストラップ

最初の1本を紹介させていただきました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では、また。

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