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過去の愛器:YAMAHA X'ART STUDIO 100(1986年製)

中学でアコースティックギターを弾き始め、高校時代にはエレキギターを弾くようになり、バンド活動もし始めたとはいえ、根本はさだまさし氏を敬愛、師事する陰キャタイプの私…

近年では妙に親近感を覚える『ぼっち・ざ・ろっく!』のぼっちちゃんこと後藤ひとり。

『おじさんも、あんな感じだったかなぁ~…』
(押し入れでギターは弾きませんでしたが)

高校在学時に考えていた鍵盤楽器。
ピアノは無理でもポータトーン(YAMAHAのポータブルキーボード)とかなら邪魔にならないし鍵盤の練習に使えるかなとか。

……ところが、実際に我が家へやって来たのはDX100一台だけではありませんでした。

購入経緯:

中学で覚えたギター、鍵盤の経験。
高校でカジったドラムス。
高校卒業してからは、「一人でバンドのようなことができないだろうか」と考えていました。
(物理的に同時には独りで演奏はできないのだが)

大学入学後も音楽サークルではなくテニスサークルに入ったこともあって、バンド活動は休止中。もっとも活動の意欲は弾き語り陰キャな私には持ち合わせていない。

そんな折、ようやく自分に合ったシンセサイザーが見つかった。KORG POLY-800(¥99,800)とYAMAHA DX100(¥69,800)である。
どちらも49鍵のコンパクトなデジタルシンセで両脇にエンドピンが付いていてストラップを使ってショルダーキーボードとしての演奏が可能。

Digital Synthsizer DX100
KORG POLY-800

RolandのJupiterなどと比較検討したが、値段が安価であることと、TOTOのSteve Porcaroが使っていたYAMAHA DX7の末っ子的存在であることも重要な決めてとなり、YAMAHA DX100(¥69,800)を選択する方向で考えていた。

その頃行きつけになりつつあった、島村楽器某店舗に見積もり等の相談をしに行ったところ、見つけたのがYAMAHA X’ART STUDIO 100だった。

YAMAHA DX100を中心とした省スペースでDTMを実現化するためのセット。
陰キャ生活を送る私にはうってつけだった。
価格は失念したが、半円形の別売専用スタンドも用意されており、約30万円で陰キャ生活がバラ色に変わる(?)

何度か通った末、購入に踏み切った。

「X’ART100」システムの構成機材このシステムは、以下のコンパクトな黒い筐体の機材で統一され、すべてMIDIやオーディオケーブルで連動するよう設計されていました。

推奨セット

スペック:

  • シンセサイザー:DX100 システムの核となる49鍵ミニ鍵盤のFM音源シンセサイザーです。あの有名な「FMベース」などの音色を担いました。

  • シーケンサー:QX21 演奏データを記録・再生する、コンパクトな2トラックのMIDIシーケンサーです。DX100やドラムマシンを自動演奏させる司令塔でした。

  • ドラムマシン(リズムマシン):RX21 リアルなPCM音源の打楽器サウンドを搭載したデジタルリズムマシンです。後期プランでは「RX17」に変更された構成もありました。

  • マルチトラックレコーダー(MTR):CMX1 ヤマハ初となる、4トラックのミキサー内蔵カセットMTRです。各機材の音を混ぜてカセットテープに多重録音(オーバーダビング)できました。

  • キーボードアンプ(スピーカー):KS10 デジタルサウンドをクリアに再生するためにセットに組み込まれた、コンパクトなパワードスピーカー(個人用モニター)です。

追加機材

  • 専用スタンド

  • MIDIコンバーター:YAMAHA YMC-10 MIDI信号をFSK方式のテープシンク信号に(またその逆に)変換するMIDIコンバーター。主に、MTR(マルチトラックレコーダー)などのアナログテープ機器と、リズムマシンやシーケンサーといったMIDI機器を完璧に同期

  • データバックアップ:カセットテープ式

こだわりの変更点:

  • ドラムマシン(リズムマシン):Roland TR-505

    1. 推奨セットのドラムマシン(リズムマシン)はYAMAHA RX21でしたが、パッドが使いやすいと思ったので、私はRoland TR-505に変更して購入しました。

何をしていた?

オリジナル曲を作ったり、デモテープを制作したりもしました。数曲は自分でも納得のいくものができましたが、多くは「もうひと息かな」と思う出来栄えでした。

一番多くの時間を費やしたのは、バンドスコアをもとにMIDIへ打ち込み、マイナスワン音源を作ることでした。

まずMIDIで作成した伴奏をステレオで録音し、その上にギターのバッキングとソロを重ねて一度ミックスダウン。さらに空いたトラックへコーラスを録音して再びミックスダウンし、最後にボーカルを録音して完成という流れです。

4トラックしかないカセットMTRだったので、ミックスダウンを繰り返しながら少しずつ曲を完成させていく作業は手間も時間も掛かりました。

それでも、この頃ほど自分の演奏に酔いしれながら音楽を楽しんでいた時期はなかったかもしれません。

今ではパソコン1台で簡単にできてしまうことばかりですが、当時は限られた機材を工夫しながら、一歩ずつ音楽を形にしていく。

今思えば、アナログ時代にできることは、ひと通りやっていたのかもしれません。手間は掛かりましたが、その手間も含めてDTMの楽しさだったように思います。

気に入っていたところ:

カセットテープに録音するマルチトラッカーCMX1は4チャンネル同時録音が可能だったので、ステレオのカラオケトラックにギターのバッキング、リードトーンを別トラックに録音して、最終的にミックスダウンなどができてなかなか上質なデモテープが仕上がったこともあった。

現状:

手元に残っているのはYAMAHA DX100とCMX1のみ。
CMX1はテープレコーダー部が不動状態。
シーケンサー、リズムマシンは後に購入したYAMAHA V50内蔵機能に置き換えられたため処分した。

小冊子:

1986年グッドデザイン賞受賞:

YAMAHA X’ART STUDIO 100

X'ART STUDIO 100

YAMAHA X'ART 100 CM


最後までお付き合いただきありがとうございました。
それでは、また。

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