公明党の誤算〜自民大勝で消えたキャスティングボート〜
1月28日、私は斉藤鉄夫氏の「自民連立も」発言について記事を書いた。比例名簿で公明系が上位を独占した理由を、選挙後に旧立憲を切り捨てて自民と組む布石だと分析した。
あれから1週間。状況が変わった。
各社の情勢調査が出揃った。自民党の大勝が予測されている。中道改革連合は小選挙区で10議席台という数字も出ている。公明党の計算が狂った。
想定していたシナリオ
斉藤氏が描いていた絵図はこうだったはずだ。
自民党は過半数を割る。維新と合わせても届かない。そこで中道改革連合が、あるいは公明系議員だけが「現実的な判断」として連立入りする。キャスティングボートを握り、与党に復帰する。
比例上位を独占したのは、このシナリオのためだった。公明系28人は比例で当選が確約されている。選挙後に党が割れても議席は残る。旧立憲を切り捨てても困らない。
26年間与党だった公明党。野党転落の危機に、起死回生の策を打った。新進党の教訓を活かし、今度は振り回される側ではなく振り回す側になる。そういう設計だった。
現実
自民党が大勝する。
この一点で、すべてが崩れた。
自民が単独過半数を大きく超えれば、公明党を連立に入れる必要がない。キャスティングボートは存在しない。握るはずだったカードが紙切れになった。
高市首相からすれば、これまで足を引っ張られてきた公明党をようやく切り離せた。わざわざ呼び戻す理由がない。創価学会の影響力を排除した自民党政権を実現できる。むしろ好機だろう。
斉藤氏が「自民と連立を組むこともあるかもしれない」と言った時、自民党側にその気があることが前提だった。自民党は、もう公明党を必要としていない。
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