コインの暴落は設計書に書いてある 〜見えない胴元と、崩れ方の三つの型〜 仮想通貨とは第4稿
前回、暴落は詐欺の証明にならない、と書きました。危険な商品が危険な通りに崩れただけなら、そこに罪はない。
では、その「危険な通り」とは、どういう通りなのか。今回は暴落そのものを見ます。コインの崩れ方には型があります。そして多くの場合、崩れることは事後に判明するのではなく、売り出しの初日から、誰でも読める場所に書いてあります。
見えない胴元
賭け事には、胴元の取り分という数字があります。
宝くじは、売上のうち当選金として戻るのが5割弱。残りの使い道は法律で決まっていて、自治体の財源になります。競馬はおよそ7割5分が戻り、控除分の一部は国庫へ納められる。パチンコは8割を超えるとされる。数字の正確さに幅はあっても、どの賭場も胴元がいくら抜くかは制度や相場として公然と知られていて、客はそれを承知で座ります。
ではコインの胴元は、いくら抜いているのか。取引所の手数料を見ると、1%前後です。数字だけ並べれば、宝くじよりパチンコより、はるかに良心的な賭場に見える。
見えるだけです。コインの胴元は、手数料で稼いでいるのではありません。本当の取り分は、別の場所に置いてある。
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