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初めての夢小説の書き方①心構え

夢小説を書くにあたって、まずは心構えのようなものを書いておこうと思います。
この心構えが創作のベースとなるので、正直、一番大切なことであると言えます。

始めたての頃は、上手く書かなきゃと気負ったり、(ネットに投稿していく場合は)SNSのフォロワーの目が気になったりするかもしれません。
でも、夢小説の執筆は本当に楽しい活動なのです。
これから書く内容は、そんな楽しい執筆に対して精神的に重く辛くならないようにするコツみたいなものでもあります。




▶誰かのためではなく、自分のために書く

夢小説を書こうと思ったとき、つい「どう思われるか」を考えてしまうかもしれません。
変じゃないかな、引かれないかな、下手だと思われるかな……。
でも、それを考え始めた瞬間に、一気に気が重くなってしまうものです。

夢小説は誰かに評価されるためのものではなく、「自分が感じたい体験」をかたちにするものです。

評価を求めて書くと、投稿したSNSで期待した反応が得られなかったときに落ち込んだり、これではダメだ、もっと上手くならなきゃ、と自分を追い込んだりして辛くなってしまいます。
比較と競争にのまれ、筆を折ってしまう事態にも繋がりかねません。
そんなの楽しくないし、情熱を自ら握りつぶしてしまうようで、とてももったいないことです。

夢小説は、完全に自分のためでいいと私は思います。
いっそのこと誰にも見せなくてもいいし、公開したとしても誰にも理解されなくていい。
「お相手とこの瞬間を体験したいな」と思えるシーンを、自分が読みたいから、書く。
自分の、自分による、自分のための、夢小説。
それで大正解なのです。

そこから始まったものが、結果として後から誰かに届いていくことがあるのだと思います。




▶初めはうまく書けなくて当然!長文でなくてもいい!

夢小説を書こうとして、こんな経験をしたことはありませんか?
頭の中でははっきりとシーンが浮かんでいるのに、いざ書こうとすると止まる、文章が続いていかない、ぴったりな単語が思いつかない……。
思っていたよりずっと言葉が出てこなくて、絶望する人もいるかもしれません。
私もそうでした。

でも、最初からうまく書ける人はいません
これまでの人生の中で小説を書いたことがないなら、その悩みが出てくることは本当に普通なのです。
だって脳みそが執筆する仕様になっていないのだから。
それが「最初の状態」ですし、みんながその状態から出発しています。
(もし「初めてだけど全然書けました」という人がいましたら、それは素晴らしい才能なのでぜひともガンガン書いていってくださいね)

それに、小説なんだから文字数が少ないと格好がつかない、長文を書かなきゃ、なんて思っていませんか?
夢小説に文字数は関係ありません
公募などに応募する小説なら規定があるかもしれませんが、趣味で書く小説は自由です、なんでもあり。
Xのポストに収まる140字でも、立派な夢小説になります。

だから気負わなくて全然大丈夫。
「書けた」という体験を作ることが大切です。

ちなみに、私が初めて個人サイトに投稿した短編は2,124文字でした。
今読み返すと、同じ単語を何度も使っているし、日本語もどこかつたない。
それでも苦労して書いた夢小説が完成したとき、すごくすごく嬉しくて、もっと書きたくなって執筆にのめり込んでいったのでした。




▶まずやってみることが大切

当たり前のことですが、考えているだけではいつまでも書けません。
私も「頭の中のストーリーを自動で書き出してくれる装置がマジで欲しい」と思ったことは数千回ありますが、残念ながら今の技術では難しいですね。

こればかりは、自分で書かなけれなばなりません(AIに頼む手もありますがこの件は後述します)。
でも、少しでも手を動かすと不思議と流れが生まれ始めます。
そこからスラスラと物語が進むことも、よくあることなのです。
書く前の段階で悩んでいる人は、まず1文字でも書いてみることをオススメします。

先述した2,124文字の夢小説の1文字めを書き始めなければ、今の私はここにいません。
書き始めたからこそ、楽しい趣味として10年以上も続き、同人誌も出し、夢小説仲間と出会い、このnoteを書くに至っています。

下手でもいいから書いてみる。
まとまってなくてもいい、見切り発車でもいいから書いてみる。
セリフだけでも並べてみる。

その一歩を、私は心の底から応援しています。




▶起承転結がなくてもいい!1シーンだけでもそれは夢小説!

「ちゃんとした物語にしなきゃ」と思うと、急にハードルが上がります。
でも夢小説は、必ずしもきちんとしたストーリーがある必要はありません

ボーイズラブ、いわゆるBLのジャンルは、昔は801(やおい)と呼ばれていました。
やおい、これは「ヤマなし・オチなし・イミなし」の略になります。
夢小説も「ヤマなし・オチなし・イミなし」でまったく問題ないと私は思います。
書きたいシーンだけ書く!
言われたいセリフとその前後だけ書く!
それでもいいじゃないですか、だって書いてる自分がこの場面を読みたいのだから。

例えば、

  • ・夜景を見ながら名前を呼ばれる一瞬

  • ・不意に手を引かれる瞬間

  • ・ふと目が合って、微笑み合うシーン

胸キュンなシーンですね。
このシチュエーションが短くても文字でつづられていたら、それだけでもう夢小説です。

昔、私の好みな文章を書かれる小説書きさんの個人サイトに、足しげく通っていた時期がありました。
2,000字前後の小説が多く、一つのシーンだけをつぶさに描写していて、特にストーリーはありませんでした。
しかし、こだわりの詰まったその2,000字に私のハートは射抜かれ、何度も何度も読み返していました。
読み手としては、起承転結がなくても「これを書いていただいてありがとうございます(合唱)」という気持ちでいっぱいでした。

読む側としてもこんな感じだったりするので、本当にストーリーについてあまり気負わなくて大丈夫です。
もし書いていってこだわりたくなったら、シナリオを丹念に作り込んでいく書き方を、ぜひ楽しんでみてください。




▶AIも書いてはくれるけれど、自分で書く楽しさは別次元

テクノロジーの進歩はめざましく、今はAIを使えばすぐに創作ができます。
お手軽に夢小説も生成できます。
ちょっと読みたいからAIに書いてもらう、そんな楽しみ方も私はありだと思います。

でも、間違いなく、自分で書くときにしか味わえない感覚があるのです。
文章にのめり込んでいく没入感。
キャラが勝手に動き出したときの筆のノリ。
いい感じの言葉が降ってきたときの高揚感。
完成したときの達成感。

そして何より、(これは─はじめに─の記事でも書きましたが)執筆中は常に推しのことを考えていると言っても過言ではないので、常に幸せです。
これらの感覚は、一度味わったことのある人なら「そうそう、そうなんだよね」と頷いてもらえるかと思います。

AIは便利なので、ネタ出しなどのサポートとして使ってもいいかもしれません。
でも、ぜひぜひ自分で書いてみていただきたい。
そこにしかない楽しさが、きっと分かってもらえると思います。




▶二次創作であることを理解しよう

夢小説は、漫画やアニメなどのキャラクターをお相手にしていることがオーソドックスかと思います。
版権キャラを使って創作したなら、その作品は二次創作ということになります。
二次創作は、元の作品やキャラクターがあってこそ成り立っています。
本来は著作権の侵害にあたるところを、公式が黙認してくれているから私たちは二次創作ができる。
その前提は、しっかり認識しておきましょう。

そして二次創作をするにあたって、自分の意見や解釈を他の人に強要しない、ということも大切です。
ネット上では、夢やHLにBLなど、様々なジャンルを好む人が星の数ほど入り乱れて存在しています。
同じジャンルであっても人それぞれ地雷(生理的に受け付けないカップリングや設定など)があります。
そんな世界で平和に活動するために、「うちはうち、よそはよそ」の精神でお互いのために住み分けるようにしましょう。

  • 公式のガイドラインを守る

  • 創作するジャンルの界隈以外の人の目に触れないように検索避けする

  • 特殊な設定やR18作品はその旨を明記し、読み手が選択できるようにする

  • 自分の解釈を他人に押し付けない

こういったルールやマナーは、二次創作するすべての人が常に気にかけておきたいところです。




▶ここでの書き方はあくまで一例です

これから紹介していく夢小説の書き方は、あくまで私のやり方なので、ただの一例です。
こうしなければならない、という縛りは一切なく、正解はありません。

むしろ夢小説の書き方は千差万別。
書きやすい順番も、人によって違います。
プロットを細かく書き出す人もいるし、すべて頭の中で組み立てる人もいます。
セリフから書く人もいれば、地の文から入る人もいます。

色々と試しながら、自分にとって自然な書き方を見つけていってください。




たくさん羅列しましたが、とにかく最初はあまり気負わず、「まずは気軽に書いていいんだな」と思っていただけたら嬉しいです。
次の記事から具体的な執筆のステップを踏んでいきますので、お付き合いいただけたら幸いです。

※アナウンス※
この「初めての夢小説の書き方」シリーズはマガジンにまとめていきます。
もし今後の記事も読んでみたいと思ってもらえましたら、以下のマガジンをフォローしていただくと更新を追いやすいかと思います。


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