尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の失脚の波紋が旧統一教会にも及ぶ-一昨年に失脚したユン・ヨンホ氏が前大統領夫人に6千万ウォン(約6百万円)のネックレスを提供?

内憂(米価の高騰、他)外患(西にはプーチン大統領、東にはトランプ大統領)への対処に忙殺される中、政府は韓半島発祥の新興宗教をなかなか本国へ押し返せずにいますが、日本海の向う側では尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領失脚の波紋が旧統一教会にも及んでいるようです。
(※ お急ぎの方は、韓国の各社の報道を端折って先へ進んでください。)
統一教会元幹部、巫俗人を通じて尹前大統領夫婦と会いカンボジア事業に関与した疑い
2025.04.25
韓国検察が、統一教会の元高位関係者が巫俗人(シャーマン)の「コンジン法師」チョン・ソンベ氏(64)さんに請託して尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府でカンボジア公的開発援助(ODA)事業を推進しようとしていたと判断して捜査している。統一教会の元世界本部長ユン氏(48)はコンジン法師に数億ウォンの金品を渡し、金建希(キム・ゴンヒ)前大統領夫人の贈り物用に数千万ウォン台のダイヤモンドネックレスも届けた容疑がもたれている人物だ。検察は統一教会のカンボジアODA事業受注のための請託ではなかったかとみて調べている。
24日、法曹界によると、ソウル南部地検仮想資産犯罪合同捜査部(部長パク・ゴヌク)はユン氏がチョン氏に渡した金品が統一教会のカンボジアODA事業推進と関連があるとみて捜査を進めている。検察はユン氏が「尹前大統領と単独面談し、国家単位のODA連帯プロジェクトに同意した」という趣旨で話したことを確認した。検察関係者は「関連の疑惑を詳しく調べている」と説明した。
検察は2022年3月、ユン氏が当時大統領就任を控えていた尹錫悦氏と妻の金氏に引継委員会で会った後、このような事業推進しようとしたのではないかと疑っている。統一教会関係者などによると、統一教会は同年メコン川の核心敷地に「アジア太平洋ユニオン本部」を建設する事業を推進していた。ユン氏はフン・セン(Hun Sen)当時カンボジア首相ともこの事業を議論していたが資金不足で遅延していた状態だったという。
だが、ユン氏は2022年5月、ある統一教会行事で「3月22日に大統領と会って1時間の単独面談をしながらこの国が進むべき方向について話をし、暗黙的同意を求めたことがある」と話した。続いて「ODAは非政府組織(NGO)ファンディングが可能で国が支援する」と話した。同じ月、別の行事では「統一世界のためには財源の確保が重要だ。その方式がODA」としながら「尹大統領と会った時に話をし、合意という表現は適切ではなく、同意があった」と主張した。
検察はこの直後である2022年6月に企画財政部が第4回韓国・カンボジアODA統合政策協議でカンボジアに対する対外経済協力基金(EDCF)借款支援限度額を従来の7億ドル(現レートで約1000億円)から15億ドルに増やす基本約定を締結した点に注目している。限度額が増えれば中期候補事業承認手続きが簡素化されるなどODA事業が受注しやすくなるためだ。ほぼ同じ時期に金建希氏がNATO(北大西洋条約機構)歴訪当時に着用した6000万ウォン(約600万円)台のVan Cleef & Arpelsのネックレスに関連し、財産申告漏れ問題が持ち上がり、ユン氏がチョン氏に「金夫人に、借りずに(これを)しなさい」と伝えてダイヤモンドネックレスを渡したものと検察はみている。
それから約5カ月後の2022年11月、尹前大統領夫妻は東南アジア歴訪過程でカンボジア・プノンペンを訪問した。この時、金建希氏は公式プログラムではなく現地韓国政府の支援を受けた2カ所の病院を訪問して患者と韓国人医療スタッフを激励した。また、心臓病を患う14歳の子どもの家庭を訪問して写真を撮影したが、過去にオードリー・ヘップバーンのソマリア飢餓児童の写真と似ていて演出問題が取り沙汰された。
検察は尹錫悦政府当時、統一教会が実際にカンボジアODA関連事業で特恵を受けたかどうか調べていることが確認された。ユン氏が翌年2023年5月、統一教会行事で「国家単位のODA連帯プロジェクトとして行われる『メコン・ピースパーク・プロジェクト』はすでに実体的建設のための大航海が始まった」と言及した事実も確認した。
ただしユン氏が同年、内部葛藤で世界本部長を解任されてODA受注および本部設立は取りやめになったとみられる。検察は近くチョン氏などを再び召喚して調査を行う予定だ。これについて統一教会関係者は「ユン氏が尹前大統領に会ったという話は聞いたが、2年前に統一教会を辞めた」とし「具体的にカンボジアODA関連事業が進展したものはなかった」と説明した。
「金建希夫人への贈り物用」統一教の元幹部、尹錫悦前大統領側近の易者にダイヤネックレス渡す
2025.04.23
「乾真法師」として知られている易者チョン・ソンベ氏(64)が金建希(キム・ゴンヒ)氏(尹錫悦前大統領夫人)に対する贈り物の名目で、統一教の幹部から高価なダイヤモンドのネックレスを受けた状況が捕捉された。検察はチョン氏を呼んで実際に金建希氏にネックレスを渡したかどうか追及したが、チョン氏は「失った」と話したという。
法曹界によると、ソウル南部地検仮想資産犯罪合同捜査団は20日、チョン氏をユン元統一教世界本部長から数億ウォンを受けた容疑(斡旋収賄)で取り調べ、ユン氏からダイヤモンドのネックレスを受けた経緯も集中的に追及した。その前に検察はユン氏に対する取り調べで「金建希氏への贈り物の目的で渡した」という供述を確保したという。
これに先立ち2022年6月、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の就任後の最初の海外訪問でNATO首脳会議に出席した当時、金建希氏が着用した6000万ウォン(約600万円)台のヴァンクリーフ&アーペルのネックレスに関連して財産申告漏れという声が出てきた。大統領室は「借りたもの」と釈明した。その後、ユン氏がチョン氏に「金建希氏に贈るものであり、借りるべきでない」という趣旨でネックレスを渡したと検察は把握した。
検察はこの贈り物が尹前大統領夫妻との対面の斡旋、統一教の事業、検察・警察人事と関連した要求の見返りではないかと調べている。実際、ユン氏が尹前大統領夫妻と会った状況が表れたからだ。ユン氏は2022年5月の統一教の公式行事で「私は3月22日に大統領を訪れ、1時間ほど単独面談した」と述べたという。
検察が確保したチョン氏の携帯電話によると、ユン氏が2022年12月にチョン氏に「大きな絵を共に作ってみよう。PF(プロジェクトファイナンシング、不動産開発関連の融資)をめぐり産業銀行なども議論の対象になり得ると意見を交換する」というと、チョン氏は「金融界はユン某議員が解決することができる」と答えたりもした。また、統一教関連の捜査を担当する検察・警察人事に対する履歴書がチョン氏の携帯電話から発見されたりもした。
検察は金建希氏が実際にこのネックレスを受けたかどうかも捜査するとみられる。ユン氏は最近、検察の調査過程でこうした疑惑を認めたが、チョン氏は「なくした」と疑惑を否認したという。統一教の関係者は「ユン氏は2023年以降、統一教の業務をやめている。ユン氏個人のこと」と説明した。
2018年の地方選挙公認献金疑惑で始まった乾真法師の各種利権介入疑惑は統一教側の金品授受疑惑に広まっている。検察はチョン氏の2022年地方選挙公認介入、大統領室人事介入なども捜査中だ。ユン議員はSNSで「公認要求や人事請託を聞き入れる位置にいなかった」と釈明した。
尹錫悦政権でカンボジアODA事業請託疑惑…統一教会から官邸移転業者まで関連か
2025-04-28
易占術師の「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏(64)を検察が捜査する過程で、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の幹部が、前大統領夫人のキム・ゴンヒ女史に「6000万ウォンのネックレス」を渡そうとした事実が明らかになり、チョン氏とキム女史の緊密な関係が注目されている。統一教会幹部とチョン氏の対話では、キム女史の会社を後援し、大統領官邸の移転事業を担当した「ヒリム総合建築事務所」(以下、ヒリム)の名も上げられている。検察は、韓国政府のカンボジア公的開発援助(ODA)事業をめぐり、これらの間で請託がなされたのではないのかと疑っている。
27日の法曹界と旧統一教会関係者らの説明によると、ソウル南部地検仮想資産犯罪合同捜査団(パク・ゴヌク団長)は、前統一教会世界本部長のY氏(48)が2022年12月、チョン氏に「大きなビジョンを作ろう」として「ヒリムの代表にも一度お目にかかる」と送ったショートメッセージを確保したことがわかった。これに先立ち、Y前本部長は、チョン氏にキム女史への贈り物用として6000万ウォン(約600万円)相当のネックレスを渡したが、チョン氏は検察の調査で「紛失した」と述べたという。
Y前本部長は、2019年からカンボジアで38年間長期政権を握っていたフン・セン上院議長と特別な関係を結び、カンボジアに旧統一教会の「アジア・太平洋ユニオン本部」を設置する作業を主導していたという。この過程で、韓国政府の公的開発援助(ODA)事業に編入され支援を受けるために、チョン氏を通じてキム・ゴンヒ女史に接近しようとしたというのが疑惑の核心だ。
高価なネックレスを渡すほどキム女史と親しい人物としてチョン氏を指定し、チョン氏との関係に力を入れていたということだ。Y前本部長は2022年5月、ODAに言及し「大統領と1時間の単独面談を行った」と明らかにしたが、旧統一教会の内部からは、Y前本部長は尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領よりもキム女史との関係をより重視したという話も出ている。
特に、Y前本部長とチョン氏が対話する過程で建設事務所の「ヒリム」が言及されたことは注目すべき大きな問題だ。ヒリムはキム女史とチョン氏それぞれとの長年の付き合いだと噂されていたためだ。ヒリムは、2015年・2016年・2018年にキム女史が代表を務めた「コバナコンテンツ」が主催した展示会に後援者として名前を連ね、大統領執務室と官邸の移転の過程で設計・監理の業務を担当した。また、ヒリムは2017年12月に設立された「憐憫福祉財団」に1億ウォン(約1000万円)を出資したが、2019~2020年に財団理事として登録されたヘウ僧侶はチョン氏の師匠として知られている。ある旧統一教会の関係者は「Y前本部長がキム・ゴンヒ女史、コンジン法師、ヒリムの関係を利用し、カンボジア事業を準備したと疑われる」と述べた。
実際にヒリムは、カンボジアの空港、病院、大学などの様々な建築事業に参加し、その一部は韓国政府が支援したODA事業だった。ヒリムは2021年に始まったKOICA(韓国国際協力団)の「カンボジア高等人材養成、王立プノンペン大学環境工学科設立事業」において、170万ドル(約2億4000万円)が投入された建造物構築事業を受注した。また、2022年に開始されたプノンペンのUHS大学病院の建設事業に参加している。
ヒリム側は、旧統一教会関連の事業は行ったことがなく、尹錫悦政権とも関係がないとする立場をとっていることがわかった。旧統一教会側は「Y前本部長は2023年5月に本部長を辞任し、(アジア太平洋ユニオン本部建設)事業は実施されることなく整理された」と述べた。
キム・ガユン記者、イム・ジェヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
統一教会から法師に「韓国大統領夫人へのプレゼント名目でダイヤモンド授与」疑惑捜査
2025-04-24
尹前大統領が大統領選を開始した直後に、公認や人事の依頼を受けていた状況
易占術師の「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏(64)が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領夫人のキム・ゴンヒ女史へのプレゼントの名目で、旧統一教会幹部からダイヤモンドのネックレスを受け取った経緯を韓国検察が捜査していることがわかった。
ソウル南部地検仮想資産犯罪合同捜査団(パク・ゴヌク団長)は20日、チョン氏を被疑者の身分で呼び出して取り調べた。検察は、チョン氏の携帯電話、いわゆる「法師フォン」のデジタル・フォレンジックの過程で、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の元幹部のY氏から「キム女史へのプレゼント」として高価なネックレスを受け取った経緯を追及したことがわかった。チョン氏は取調べで「ネックレスは紛失した」と主張したという。旧統一教会の世界本部長を務めたY氏は以前、旧統一教会内部のイベントで、尹前大統領と2022年3月22日に会って1時間の単独面談を行ったと主張したことがある。
検察は、チョン氏が2022年の大統領選の際、現与党「国民の力」の大統領選選挙対策本部の組織である「ネットワーク本部」での顧問活動と前後し、公認と人事を依頼された情況を調査している。検察は昨年12月17日、チョン氏のソウル江南区駅三洞(カンナムグ・ヨクサムドン)にある法堂と、瑞草区良才洞(ソチョグ・ヤンジェドン)の自宅などの家宅捜索を行い、現金1億6500万ウォン(約1700万円)などを押収した。依頼を受けた疑惑を持たれている国民の力のユン・ハンホン議員は18日、SNSで「チョン氏の公認や人事の依頼を聞き入れる立場にはなかった」と主張した。
チョン氏は、第7回全国同時地方選挙を控えた2018年1月、自由韓国党(現与党「国民の力」の前身)の慶尚北道永川市(ヨンチョンシ)市長予備候補から、公認を得られるようにするとして違法な政治資金1億ウォンを受け取った容疑で起訴された。チョン氏側は「2018年当時は政治活動を行う人ではなかった」として容疑を否定している。
イム・ジェヒ記者
韓国ファーストレディにネックレス贈与?…旧統一教会と韓国政界をつなぐ疑惑の人物
2025年4月24日
韓国の地方選挙への介入疑惑で公判中で、シャーマン「乾真法師」として知られるチョン・ソンベ被告(65)が2022年、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領(当時)の妻キム・ゴニ(金建希)氏への贈答品名目で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部から6000万ウォン(約670万円)相当のネックレスを受け取ったとの疑惑が浮上している。
ソウル南部地検がチョン・ソンベ被告の携帯電話を捜索する過程で、統一教会世界本部の元本部長が2022年に「キム・ゴニ氏への贈り物」としてダイヤモンドのネックレスを渡していたことを示す記録が確認されたという。
元本部長は検察の取り調べに対し、キム・ゴニ氏への贈答を目的にネックレスをチョン・ソンベ被告に渡したことを認めている。しかし、チョン・ソンベ被告は「ネックレスを紛失した」「キム・ゴニ氏には渡していない」と供述しているとされる。
検察はまた、ユン・ソンニョル氏が大統領に当選した後、チョン・ソンベ被告が与党内の公認や人事に関して請託行為をしようとした形跡も把握しており、疑惑はさらに広がっている。
チョン・ソンベ被告は2018年の地方選挙で、慶尚北道永川市の市長選挙に出馬を予定していた予備候補陣営から、1億ウォン(約1100万円)を受け取った罪で今年1月に在宅起訴された。
チョン・ソンベ被告はまた、2022年の大統領選挙ではユン・ソンニョル候補の選挙キャンプでネットワーク本部の常任顧問を務めていたとされる。当時、裏の影響力を持つ「非公式アドバイザー」としての疑惑が浮上したが、ユン・ソンニョル候補は「党関係者から紹介されて挨拶をしたことがあるが、私は僧侶だと思っていた」と関係を否定し、その後、ネットワーク本部は解体された。
さらに、検察はチョン・ソンベ被告の携帯電話の通話記録から、昨年9月から12月までの間、キム・ゴニ氏の母親と計10回通話していたことも確認したとされる。チョン・ソンベ被告は過去に、キム・ゴニ氏が運営していた展示企画会社「コバナコンテンツ」で顧問を務めていた経歴もある。
疑惑浮上 旧統一教会側が金建希前大統領夫人にダイヤのネックレス贈ったか?
2025年4月23日
旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)の関係者が、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の夫人、金建希(キム・ゴンヒ)氏にダイヤモンドのネックレスを贈ったとの疑惑が23日、浮上した。韓国複数メディアが報じた。
報道によると、3年前の大統領選で尹錫悦陣営の「ネットワーク本部」顧問を務めたチョン・ソンベ氏を介して贈った可能性がある。
ソウル南部地検仮想資産犯罪合同捜査団は20日、チョン・ソンベ氏を被疑者の身分で出頭させ捜査。同氏の携帯電話を調べる過程で、統一教会の元幹部から「金夫人への贈り物」として高価なネックレスを受け取ったやりとりを把握した。チョン氏は調べに対して「(もらった)ネックレスを(大統領夫人に渡す前に)なくした」と主張し、金建希夫人に渡したことは否定しているという。
一方、韓国の総合紙ハンギョレ新聞は23日「統一教会の世界本部長を務めた元幹部は、統一教会内部行事で、尹錫悦前大統領に22年3月22日に会い、1時間も単独面談したと主張している」と報じている。
統一教会が尹錫悦前大統領夫人に贈ったダイヤのネックレスはカンボジア利権絡み?
辺真一 ジャーナリスト、コリア・レポート編集長
2025/4/26
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が罷免、失職し、政権の座から転がり落ちるや尹夫妻にまつわる風聞が次から次に出てきた。
その一つが、数日前から韓国のTV「MBC」と「JTCB」が競って報じている統一教会と尹大統領夫妻との浅からぬ関係である。
「MBC」と「JTCB」は尹政権に批判的な報道で知られているが、奇しくも同じ22日に「MBC」は「尹錫悦―統一教会 単独面談の斡旋?・・・『暗黙の了解があった』」の見出しを掲げ、また「JTCB」は「『金夫人への贈り物』・・・易者を通じて『ダイヤモンドネックレス』を贈った統一教会」の見出しを付け、それぞれ1報を伝えていた。
「JTCB」は翌23日にも「クリスチャンディオールバックの20倍『物議のネックレス』波長・・・金女史の捜査不可避」の見出しの下、続報を流していたが、「MBC」も負けじと、昨日(25日)、「単独面談とダイヤ・・・統一教、易者を通じてカンボジア事業の特恵を企図?」と、統一教会が高額のネックレスを金夫人にプレゼントした謎に迫っていた。
このスキャンダルの発端は検察が前回の大統領選挙で尹錫悦陣営の選挙対策本部で活動していたいわゆる巫俗の「乾真法師」として知られる易者、チョン・ソンベ氏と尹夫妻との関係を調査している過程で明るみに出たことによる
検察が家宅捜査で押収した易者の携帯電話から統一教会の関係者から送られたとみられる札束の写真とともに不動産開発プロジェクトについて話しあったような状況が捕捉された。また、その統一教会の関係者が当時、教会NO.2だった尹英鎬(ユン・ヨンホ)世界本部長だったことも判明した。
さらに調査を進めると、尹世界本部長が2022年5月に開かれた統一教会創立記念行事で尹前大統領の名前を突然持ち出し、「3月22日に大統領当選者にお会いしました。1時間1対1で話しました。多くのことを話しました」と語っていたこと、具体的には「朝鮮半島サミットと今後、この国が進むべき方向について話しあい、暗黙の同意を求めた」と語っていたことも明らかになった。
しかし、尹本部長はこの時点では「暗黙の同意」が何かを明らかにしなかったが、「直ぐにも政府関係者と会うことになった」と述べ、後続の協議があることを示唆していた。
尹本部長と易者は尹錫悦大統領選挙キャンプが発足した2021年12月から連絡を取り合っており、検察は易者が尹本部長から数億ウォンの紹介料を受け取り、尹前大統領とのプライベートの会談を斡旋したとみている。
検察は易者が尹本部長から「金夫人への贈り物」として6000万ウォン相当のダイヤモンドネックレスを受け取ったことを確認しているが、易者は検察に「ネックレスを受け取ったが、紛失し、金夫人には渡さなかった」と述べている。
金夫人は2022年6月、NATO首脳会議の開催地、スペインに高級ブランド「ヴァンクリーフ&アーペル」の6000万ウォン相当の高価なネックレスを身に付け現れ、韓国国内で物議を醸したことがあった。当時、夫人は「知人からの借り物」と答えていた。検察は統一教会が贈ったものとは別物とみているようだが、価格は同じだ。
統一教会が易者に仲介料を払い、さらには金夫人に高額なネックレスをプレゼントした理由について「MBC」は25日の放送で「統一教会がカンボジアでの開発事業を請託しようとしたのではないかとの疑惑が持ち上がっている」と伝えていた。当時、統一教会はカンボジアで事業を推進しており、同じ時期に政府はカンボジア協力基金を大幅に増額し、尹前大統領もカンボジアを訪問していたからだ。
ここでは「MBC」の報道をそのまま引用する。
「当時、統一教会側はカンボジアのメコン川近くに『アジア太平洋連合本部』の建設を進め、偶然にも政府は2022年6月にカンボジアに対する対外経済協力基金の借款支援限度額を7億ドルから15億ドルに大幅に引き上げていた。政府の支援が増えれれば、ODA事業の規模も拡大し、その分、統一教会が財政支援を受ける可能性も高まる。支援を増額した同年11月、尹前大統領夫妻は東南アジア歴訪のためカンボジアを訪れていた」
「MBC」の報道によると、尹大統領のカンボジア訪問直後の2022年12月17日、尹前本部長は易者にテキストメッセージを送り「一緒に大きな絵を描きましょう」「韓国産業銀行なども不動産開発ローンの議論の対象になるかもしれない」と述べていた。そして、翌年の2023年5月、ODAを活用した統一教会の発展計画が具体化された。
「MBC」によると、尹前本部長は2023年5月に「メコン平和公園プロジェクトは実質的に建設に向けてすでに壮大な航海が始まっている。国家単位ODA年代プロジェクトとして行われるこの事業は・・・・」と語っていたそうだ。
検察は大統領との面談後、尹前本部長が2022年12月頃、不動産開発事業に言及し、「韓国産業銀行とも話しをすることになる」との趣旨の発言を行い、易者は与党「国民の力」の尹漢洪(ユン・ハンホン)議員との親交を引き合いに出し「尹議員ならば解決できる」と答えていた状況も把握している。
慶尚南道の馬山出身の尹漢洪議員は2022年の与党の大統領予備選挙では尹大統領支持に回り、尹大統領当選後の政権引き継ぎ委員会では青瓦台改革TFチーム長として大統領府の竜山移転を推し進めたことで知られる、尹大統領の側近の一人で、「孟太均(ミョン・テギュン)事件」の主役である孟太均氏に尹大統領夫妻が選挙に介入している証拠となる録音テープを流さないよう口止めをした当事者である。
韓国産業銀行の釜山移転は尹前大統領の大統領選挙時の公約であり、偶然にも尹漢紅議員は韓国産業銀行を担当する国会政務委員会の与党の幹事を務めていた。
なお、統一教会側は「尹前本部長と尹前大統領との対面についてはわからず、尹前本部長は2023年以降、教会を去っている」と説明している。
尹大統領の背後に「占い師」が! お告げで政治を?
辺真一 ジャーナリスト、コリア・レポート編集長
2024/12/18
大統領選挙期間中に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領候補の陣営で活動していたいわゆる巫俗(ふぞく、ムーソク、무속)の「乾真法師」として知られている易者、チョン・ソンベ氏が検察に2018年の地方選挙で某候補から億ウォン単位の不法政治資金を授受した容疑で今朝、逮捕された。
チョン容疑者は尹大統領が検察総長時代から政治などについて様々な助言をしていたことで知られている人物である。
検察はチョン容疑者の逮捕と尹大統領との戒厳令布告とは関係がないと説明しているが、チョン容疑者は大統領選挙時には選挙対策本部傘下の「ネットワーク本部」と呼ばれる組織で活動し、尹大統領が遊説する際には度々同行していたことで知られている。当時、尹大統領候補がソウルの選対本部事務室を訪問した時にチョン容疑者が案内している場面が写っている映像が流れ、対立陣営から問題にされたこともあった。
チョン容疑者は尹大統領の夫人、金建希(キム・ゴンヒ)氏が経営していたインテリア関連会社「コバナコンテンツ」の「顧問」の肩書も持っていた。チョン容疑者は大統領夫妻との親交を誇示し、利権をあさっていたとの疑惑が早くから提起されていた。
この件とは別に尹大統領夫妻の身の上相談役と噂されている占い師(イ・チョンゴン)が今朝、自身のユーチューブに登場し、弾劾された尹大統領を正面から擁護する発言というか、占いを行い、話題を攫っている。
白衣をまとった占い師は「尹大統領は天が授けた大統領である」とか「天は尹大統領に世界の力を結集してくれるだろう」とか、「尹大統領は天の助けで状況を反転することができる」と述べ、尹大統領を持ち上げ、励ましていた。
韓国には易者や女性のムーダンなど占い師のお告げ(シャーマニズム)に依存する政治家が多いが、尹大統領も金夫人の影響を受け、占いに凝っているものとみられている。尹大統領が大統領選挙期間中に左手の手の平にゲンを担ぎ「王」の字を書いて出てきて対立候補から「お告げで政治をしているのか」と批判されたことがあった。
また、大統領府を鐘路区の北岳山の麓から竜山に移したのも「方角が悪い」との占い師の忠言に基づいていると早くから言われていた。
非常戒厳令が失敗した尹大統領は12日に国民に向けて「私の任期を含め今後の政局安定方策はわが党に一任する。法的、政治的責任問題を回避しない」と「謝罪談話」を出していたが、5日後には一転、「非常戒厳令の宣布は統治行為である。司法審査対象にはならない。内乱とみなせば、憲法を危機にさらすことになる。私を弾劾しようが、捜査しようが、堂々と受けて立つ」と30分にわたって強気な発言に転じたのはもしかしてこの占い師の「助言」かもしれない。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏と金建希(キム・ゴンヒ)夫人には(前者は検察総長まで務めた人物であるにも関わらず)大統領選挙に立候補する前から黒い噂が絶えませんでしたが、一昨年に失脚した旧統一教会の尹鍈鎬(ユン・ヨンホ)元世界本部長が前大統領に接触していたことは以前の記事でもふれました。
大統領選挙後(現大統領の当選後)間もない2022年3月22日に(昨年失脚した)ユン・ヨンホ氏が大統領候補と1時間ほど面談したそうです。(大統領選挙中に100億ウォン(約10億円)を提供した(諸説あり)とも噂されています。)
一昨年5月に突然失脚した後、執筆活動を続けながら、昨年4月に鮮文大学の副総長に任じられたユン・ヨンホ(尹煐鎬)氏の自宅と勤務先(鮮文大学)に、昨年末(12月27日)、背任や横領の容疑で地方検察庁が捜査に入ったと報じられています。
韓国は職を辞した歴代大統領とその家族を徹底的に追い詰めてきましたが、本件の捜査は旧統一教会にも飛び火するでしょうか。(旧統一教会は無関係(ユン・ヨンホ氏とは一昨年ないし昨年末にエンガチョした)を装っているそうです。)
韓鶴子の側近で教団ナンバー2だったユン・ヨンホ
— 毒性女🏺鶴子 (@tsuboTSURUKO) April 22, 2025
ユン・ソンニョル大統領選で金を渡した容疑で昨年末に家宅捜索、取り調べで容疑を一部認めたそうだけど
統一教会は「教会の資金ではない」と切ったもようhttps://t.co/SHOF0Liblj
どんだけ尽くしても都合が悪くなると「勝手にやった」とされる💩組織 pic.twitter.com/w5lLg8B8rI
前大統領の前途に大きな不安要素はなかった一昨年に、既にこのような事態を予見してユン・ヨンホ氏を更迭していたとすれば、たいしたものだと思いますが...
さて、2024年2月1日に開催されたセゲイルボ(韓国の世界日報、1989年2月1日創刊)の創刊35周年記念イベントに前大統領は祝辞(ビデオ・メッセージ)を寄せました(創刊30周年記念イベントには文在寅元大統領が祝辞(ビデオ・メッセージ)を寄せました)が
尹錫悦(ユン・ソンニョル)元検察総長が大統領に就任する前、セゲイルボは大統領候補(前大統領)夫妻のシャーマン依存をこき下ろしていました。
こき下ろされてから祝辞を寄せるようになるまでに(セゲイルボと前大統領の間に)何があったのか...大統領選挙期間中に旧統一教会から100億ウォン(約10億円)が提供されたという噂についても、この機会に、検証されるでしょうか?
【韓国からの通信】
— 有田芳生 (@aritayoshifu) December 30, 2024
最近まで韓国家庭連合のナンバー2であり、現在は鮮文大学の現職副総長である尹煐鎬(ユン・ヨンホ)を対象に、金融界の「死神」として知られるソウル南部地検が突然の家宅捜索を実施しました。… https://t.co/xyRKWvhFH5
【韓国からの通信②】
— 有田芳生 (@aritayoshifu) December 31, 2024
統一教会関係者から尹錫悦候補側に渡そうとした資金の額など少し異なる情報が寄せられました。いずれにせよ日本から送られてきた莫大な金の行方として見なければなりません。以下、紹介します。
22年韓国の大統領選挙当時、… https://t.co/WWuA1GDsNo
尚、統一教(통일교)で検索すると
https://news.google.com/search?q=%ED%86%B5%EC%9D%BC%EA%B5%90&hl=ko&gl=KR&ceid=KR:ko
多数の記事が掲載されていますが、世界平和統一家庭連合(세계평화통일가정연합)で検索すると
先日行われた天苑宮天一聖殿入宮式や合同祝福結婚式等のニュースしか表示されません。世界平和統一家庭連合という名称は韓国でも一般には知られていないのかもしれません。
追記


スノーフレイク ペンダント・スモールモデル
(18K ホワイトゴールド+ダイヤモンド)

https://www.vancleefarpels.com/jp/ja/collections/high-jewelry/classic-high-jewelry/snowflake/vcarpjed00---snowflake-pendant-small-model.html
https://www.vancleefarpels.com/jp/ja/collections/high-jewelry/classic-high-jewelry/snowflake/vcarpjkk00---snowflake-pendant-large-model.html
https://www.vancleefarpels.com/jp/ja/collections/high-jewelry/classic-high-jewelry/snowflake/vcaro9tk00---snowflake-pendant-small-model.html
https://www.vancleefarpels.com/jp/ja/collections/high-jewelry/classic-high-jewelry/snowflake/vcaro9tj00---snowflake-pendant-large-model.html
6000万ウォンは約600万円なので、大統領夫人への贈り物としては少し安価な気もしますが、贈られたネックレスは旧統一教会の関連会社であるクリスティーナ・ハン(Kristina Han)の紛い物ではなかったようです。
尚、現在、韓国における価格は7400万ウォン(税込み)に値上がりしています。(日本における価格は 8,118,000 円(税込み)です。)
https://finance.yahoo.com/quote/KRWJPY=X/

追記
一介のシャーマンにすぎない崔順実(チェ・スンシル)氏を頼って振り回された果てに朴槿恵(パク・クネ)元大統領が弾劾・罷免されたことは記憶に新しいですが、前大統領の尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏とキム・ゴンヒ夫人も、大統領選挙に立候補した当初から、シャーマンに依存していると非難されてきました。

一例をあげれば、大統領に就任した途端(公約通り)に官邸である大統領室(大統領府を改称)を前国防部(本館)庁舎(ソウル市龍山区梨泰院路22)へ移転し、青瓦台(旧大統領府)を公開しましたが、これはシャーマンのお告げに従った措置であったと伝えられています。
外遊に1千万の宝石…韓国・大統領夫人「申告漏れの苦しい言い訳」
2022年09月07日
ヴァンクリーフ&アーペルのネックレス(約620万円)、ティファニーのブローチ(約268万円)、カルティエのブレスレット(約155万円)――。
大統領夫人が6月の北大西洋条約機構(NATO)歴訪時に身につけていたアクセサリーが、韓国国内で物議をかもしている。3点の総額は1000万円近く。8月30日に開かれた国会運営委員会全体会議で、野党議員はこう追及した。
「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が申告した資産に、(夫人がつけていた)宝石類はなかったようだが確認したのか。申告漏れではないのか」
この追及に、大統領夫人側は苦しい対応を強いられた――。
ファーストレディ金建希(キム・ゴンヒ、49)氏の人気はうなぎ上りだ。昨年12月には、ファンサイト「ゴンサラン(建希愛している)」が発足する。当初、会員数は3万人ほどだったが尹氏が大統領に就任した今年5月以降9万人を突破。現在は、10万人に迫る勢いを見せている。
「ファーストレディになっても、繁華街の市場で食事をテイクアウトするなど庶民的な言動が支持されています。私生活も自身のインスタグラムで気軽に公開しています。インスタに載った愛用の白いサンダル(約3500円)やスカート(約5500円)が話題となり、各ショップで完売に。韓国の大手通販サイトで『金建希』と検索すると、2500件以上がヒットするほどの人気ぶりです」(韓国紙記者)
虚偽の経歴で謝罪
一方で反発の声も強い。火種になっているのは、大統領選挙期間中に発覚した自身のスキャンダルだ。
「昨年12月、経歴詐称疑惑が明るみになり謝罪に追い込まれています。画家でもある金夫人は07年に私立大学の客員教授に応募した際、虚偽の経歴を志望書に書き込んでいたそうです。彼女は罪を素直に認めて頭を下げ、騒動は一旦終息しました。
しかし5月、韓国警察は虚偽経歴で金夫人を書面調査すると発表します。わざわざ、ソウル警察の長官が『無嫌疑を前提にしていない』と述べてです。『無嫌疑』とは不起訴になる場合の理由の一つ。金夫人がファーストレディとなり権力を手中にしたから、罪を逃れられたんだという憶測が国民の間に広がっています。ネット上には『夫人には失望した』という書き込みまであるんです」(同前)
冒頭の野党議員の追及に戻ろう。外遊で身につけていた高価なアクセサリーが申告漏れしているのではという指摘に対し、大統領室総務秘書官が夫人を代弁し、こう答えている。
「アクセサリー3点のうち2点は、夫人が知人から借りたものだ。もう1点は業者から購入したが、少額なので資産申告対象にならない」
だが秘書官は「知人」とは誰なのか、借用書の有無などについて明らかにしていない。野党側は猛反発する。
「ファーストレディが、わざわざ身につけるアクセサリーを知人から借りますか? ウソをつくから、疑惑が数珠つなぎのように次から次へと出てくるのではないですか? 素直に『申告漏れしたのは私の過ち』と謝れば、問題は大きくならずにすむんです」
夫人側の説明に納得がいかないのは、野党議員だけではない。国民からも「真実を話してほしい」という声が、日に日に大きくなっている。
次々と公開される金建希ファッション . . . 5万ウォンのスカート、32万ウォンのアンクレットの秘密
2022.07.07
称賛にしろ批判にしろ、うんざりするほどあふれる金建希(キム・ゴンヒ)夫人のファッション関連の記事。そのほとんどは題名だけを見てスルーしてきたが、もし内容まで几帳面に読んだことがあれば、誰でも一度くらいはこのような疑問を抱くのではないだろうか。忠清北道(チュンチョンブクド)にある救仁寺(クインサ)を訪問した時に着用した平凡な黒スカートがある特定ショッピングモールの5万4000ウォン(約5600円)の製品なのか、どうして分かったのだろうか。いや、何よりも非公式日程なのでカメラマン1人いない席だったはずなのに、一体どんな読者がこのように近接距離で金夫人を撮影した後、写真を言論に提供したのだろうか。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫妻の初の海外訪問の途で、金夫人が足首にしていたアンクレットが国内スタートアップによる32万7000ウォンのものであるということをどうしてまたそんなにすぐ確認することができたのか。青瓦台(チョンワデ、旧大統領府)の開放を記念して開かれた「公開音楽会」観覧当時に着たディオール(DIOR)のジャケットは該当ブランドが今回のシーズンに掲げている主力新商品なので簡単に見分けはつくが、何の変哲もない黒いスカートと見過ごしてしまいそうなアンクレットの情報がどうしてこのように詳しく出てくるのか。
答えは「兄」だ。タイプミスではない。金建希夫人の兄が親密な数人の記者に直接金夫人の写真やファッション情報などをテレグラムを通じて伝えてきた。「金夫人の素朴なファッション」--この手の記事が次々と公開された背景だ。すでに何度も議論になった金夫人の個人ファンクラブも非常に非正常的だが、何の職責もない大統領夫人の家族が記者に対して選別的に大統領夫妻に関する情報を伝えてきたという事実は信じ難いほど非常識だ。
烽下村(ポンハマウル)を訪問する公式日程に金夫人が私的な縁の知人を同行して秘線実勢(陰の実力者)論争を巻き起こすわずか1カ月前だ。反省と共に公的な席が与える重さがどれくらい重いのか、十分に教訓を得たはずだったが、どうしたことか、大統領夫人とその家族はこのように大胆に公と私の線を越えるので国民の一人として戸惑ってしまう。ただ金夫人の周辺が公使の区別を間違えて侵してしまったのだという嘆きで曖昧に次に移るような事案ではない。大統領夫人を担当する第2部属がないので「はい、そうですね」といってすんなり済む話でもない。尹大統領本人は言うまでもなく、大統領室がこれを知らなかったとすれば無能で、知っていしても目を閉じているのなら明らかな職務放棄ではないのか。
今は支持率下落程度に終わっているが、この先がもっと大きな問題だ。統制不能の大統領側近の不適切な行動はいつも政権の危機に続いていたではないか。今すぐにでもそのような危機の兆候を断ち切るべきなのに状況は正反対に展開している。大統領家族の些細なファッション情報の流出を越え、スペイン歴訪時は金夫人と普段親交のある民間人のシンさんが同行し、しかも帰ってくる時には大統領専用機で一緒に帰国した。これ自体でも非常に不適切だが、シンさんが政府部署とさまざまな利害関係が絡まるかもしれない有名漢方病院財団理事長の娘である上に、大統領側近である李元模(イ・ウォンモ)大統領人事秘書官の妻という点で事案が非常に深刻だ。それでもメディアにこの事実が公開された後の大統領室の説明は安易なことこのうえない。「行事企画と事前実地調査業務を任せるために我々が助けを要請した」とし「民間人でも外務部長官の決裁を通じてその他随行員に分類することができる」とした。最初から非常識的なことがあってはならないが、すでに事が起きて批判が提起されたとすれば謝って正すべきだ。ところがこれは何の詭弁か。メディアに出ている履歴だけ見ると、シンさんは父親が理事長の財団傘下Jメディカルアカデミーのグローバル委員長、Jバイオ代表を歴任し、海外のいくつかの機関と協力関係を結んだ程度だ。ところで大統領室と外交部がそのような経歴の民間人になぜ歴訪日程の助けを要請したのか、大統領室は必ず明らかにしてから次に進むようにしてほしい。
共に民主党が5年で政権交代を迫られたのは国民をあからさまに下に見たためだ。ただチョ・グク前法務部任命のことだけを指しているのではない。任期初めの金正淑(キム・ジョンスク)夫人の衣装代論争の時もそうだった。任期初めに贅沢論争が盛んに行われた時に正しておいたらよかったものを、スーツ1着が10万ウォン台の安いホームショッピングを利用するといった真実と距離とは程遠い広報で一貫した。その場は切り抜けられたかもしれないが、問題は徐々に大きくなり、結局退任の時まで大統領の足を引っ張った。今、その時のことが思い出される。金建希夫人の周辺がいくら32万ウォンのアンクレットで国民の目を隠しても、見る目のある国民はその日足ではなく胸に付けていたブローチが2610万ウォンのティファニーのアイベックス・クリップ・ブローチであることを知っている。5万ウォンのスカート云々といっても、実際にはスペイン在住韓国人懇談会の時に着用したグリーンのプラダのスカート価格が450万ウォン、その日首につけていたヴァンクリーフ&アーペルのスノーフレイクペンダントがサイズにより少なくとも6000万ウォン台から1億ウォンのものだとし、反感を買うばかりだ。不適切な家族の介入も問題だが、誠意が欠如したこのような軽薄な言論プレイは結局逆風だけをもたらすことになる。
アン・ヘリ/論説委員
追記
鳥取の小さな神社で総裁選へ出馬表明されても
新年に伊勢神宮に参拝されても
靖国神社へ真榊を奉納されても
敬虔な4代目クリスチャン(母方)・2代目政治家(父方)でいらっしゃる石破茂首相が、韓国の大統領のように怪しいお告げに耳を傾けられることは決してなさそうです。
