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定額の言語モデルAPIサービス


「OpenRouterサーイキョ!でも、従量課金痛いなあ」

「そうだよね。特に高性能なモデルは高いし、小規模なモデルでも回数重ねればやっぱり痛さが出てくる」

「ところで、最近、定額で使えるサービスも出てきたらしいんだよね」


色々な言語モデルを試したい、ローカルに環境がない、あるいは、速度が欲しい。様々な理由で便利なのが、言語モデルAPIサービス。いわゆるLLMプロバイダーです。

OpenRouterは今や600を超えるモデル、60を超えるプロバイダーを束ねる定番ルーティングサービスであり、おすすめしてきましたが、OpenRouterや、各種大手のAI直営プロバイダーに共通なのが「従量課金制」。

これはつまり、トークン数で課金される仕組みです。

会話なら履歴が伸びれば課金額が嵩むし、エージェントなら1回のタスクでたくさんのコンテキストを抱えてさらに課金額が嵩む。

もっと手軽に試したいなあ、と思っていましたが、最近は選択肢が増えているようです。

注意

ここから、各種サービスを紹介しますが、残念ながら筆者はどれも使ったことがありません。(その前にローカル環境を整えてしまったため)

追記: いくつかのサービスは実際に試してみたので記事にしています。そちらをご参照ください。

後々、ローカル環境で収まらない物を使うためのメモ書きの代わりにこの記事を書いています。基本的に公式サイト、それとRedditの評判がベースです。ご利用の際は、各自で詳細に調査してからご利用ください。

LLMアグリゲーター(仲介業者)と、プロバイダー(自営業者)をあまり区別して掲載していません。2025年12月時点の調査情報です。

まず定額制を検討する前に

先に、OpenRouterを使うなり、あるいはそのモデル価格をもとに、必要そうな値段・コストを検討してみてください。
使用頻度が低い場合は、従量課金制のほうが安く済む場合もあります。

無料で使えるところ

制限付きで無料プランを提供しているところもあります。
(ただしモデルに制限があったり、入力が記録されたりします)

  • OpenRouter (プロンプトが記録される制限付き)

  • Gemini Developer API (プロンプトが記録される制限付き)

  • 他後述するもの

Ollama Cloud

ローカルLLMソフトウェアの定番であるollama。
少し前から、こちらがクラウドサービスを開始しています。

利用可能なモデルは、主に規模の大きい(普通のPCで動かすには大きすぎる)オープンウェイト系ですが、何故か最近gemini 3 ProやGemini 3 Flashの提供も始めたようです。定額で使えるの?

料金プランは

  • Free (上限不明)

  • Pro (上限不明、Freeより多い) (20ドル/月)

  • Max (上限不明、Proの5倍) (100ドル/月)

規制単位は、1時間単位のレート制限と、週単位のレート制限です。
無料でも、プライバシーが守られることが謳われています。

追記: 実際に使ってみたので記事にしました。

NanoGPT

SillyTarvernコミュニティでよく名前を見かけるLLMプロバイダー。
運営元がロールプレイ用途を把握しており、精力的にサポートしているようです。どのくらいかと言うと、公式サイトのチャット機能にキャラクターカード読み込み機能があるくらい。

利用可能モデルにも特徴があり、GPTやGemini、Claudeなどのクローズドから、GLM 4.6などのオープンウェイトモデル。そして、ロールプレイ特化モデルや、何故かオープンウェイトモデルの規制解除版までやたらホストしています。

また、テキストのみならず、動画、画像、音声生成も提供しているようです。

料金プランは

  • Pay as you go (従量課金) (※全モデル利用可能)

  • Pro (8ドル/月) (※オープンウェイトモデルのみ)

規制単位は、1日当たり200リクエスト、あるいは、月6万リクエストのどちらか(切り替え可能)
上限に引っかかった場合は、従量課金で継続することも可能です。
無料でも、プライバシーが守られることが謳われています。

追記: 実際に使ってみたので記事にしました。

Arli AI

珍しく公式サイトが日本語対応しています。
こちらもロールプレイチャットを利用想定に入れたLLMプロバイダーの様子。

利用可能モデルは、オープンウェイトのモデルのみをサポートしているようです。ロールプレイ用のファインチューニングや、規制解除版もリストにあります。

料金プランは

  • 無料 (遅延入り) (Gemma3-27Bのみ)

  • スターター (10ドル/月) (106B, 16Kコンテキスト, 1並列)

  • コア (15ドル/月) (355B, 32Kコンテキスト, 1並列)

  • アドバンス (25ドル/月) (355B, 200Kコンテキスト, 2並列優先)

  • プロフェッショナル (75ドル/月) (355B, 200Kコンテキスト, 6並列優先)

  • アルティメット (250ドル/月) (355B, 200Kコンテキスト, 20並列優先)

  • 連続 (500ドル/月) (355B, 200Kコンテキスト, 20並列最高優先, 速度低下なし)

  • 連続2 (1000ドル/月) (355B, 200Kコンテキスト, 40並列最高優先, 速度低下なし)

  • エンタープライズ (専用GPU)

と盛りだくさん。(年払いにするともう少し安い)
現在提供されているモデルの最大規模が355Bなので、コア以降は速度と並列のためのものになるようです。

規制単位はなし。(並列数と遅延で制御)
無料でも、プライバシーが守られることが謳われています。

Z.AI

追記: Z.AIのプランは規約上、コーディング専用とのこと。

GLM4.5, GLM4.6とかの開発元。いわゆる直営系のLLMプロバイダー。
ただ、OpenAIとかと異なり、定額でのAPI利用が提供されています。

当然直営なので利用可能なモデルもGLM純正系(GLM-4.5-Air, GLM-4.5, GLM-4.6)のみ。
主にコーディング向け(Claude代替)で話題になりますが、ロールプレイとかでも定評があります。

料金プランは

  • Lite (3ドル/月) (5時間あたり約120エージェントリクエスト)

  • Pro (15ドル/月)  (5時間あたり約600エージェントリクエスト)

  • Max (30ドル/月)  (5時間あたり約2400エージェントリクエスト)

四半期価格、年間価格はガッツリ割引されます。
規制単位は5時間単位でのトークン量制限です。

他LLMプロバイダー

めちゃめちゃあります。好みのを探してみてね。
ただし、どこも海外サイトなのでクレジットカード情報の入力にはお気をつけて。必要なら、Vプリカなどで自衛してください。

最初は良くても、人気が出たあとから品質劣化することもままあるようです。中には、日本でも海外でも全然評判が出てこないやつもあったりする (なんならスパム撒き散らしているプロバイダーもある)ので、リサーチの際はご注意を。

https://www.reddit.com/r/SillyTavernAI/comments/1oytthm/all_providers_ai/?tl=en

オープンウェイトのモデルって何使えばいいの?

とりあえず、

  • GLM-4.5, 4.6

  • Qwen3-235B-A22B, Qwen3-235B-A22B-Instruct-2507

  • Qwen3-Next-80B-A3B-Instruct

  • DeepSeek V3系

  • Kimi K2系

などを試してみてください。
個人的にはQwen3-Nextが程よく詩的で好きです。

なお、海外で評判の良いモデルだからといって、日本語能力が高いとは限りません。

推論(Reasoning/Thinking)機能がある場合はオフにして試してみてください。(特にロールプレイ用途では推論が品質劣化の原因になることが知られています。)

余談1

調査中に見つけたやつ。最近はこういうのもあるのか…

余談2

OpenAIからgpt-4oのAPI提供が終了すると聞いて驚きましたが、あくまで"chatgpt-4o-latest"の終了で"gpt-4o"は残るみたいですね。

APIサービスで提供されてるchatgpt-4o-latestは研究・評価用のものと明記されていて、商用向けではないので終了できるのでしょう。
(gpt-4oを終了すると、世の中広く動いているAIシステムが大変なことになるので多分止められないです)

余談3

ChatGPTからデータインポートできるLLMフロントエンドあるみたい。



「需要があればサービスがあるんだねえ」