俺にTHE HIGH-LOWSを語らせてくれ (4×5編)
こんにちは。俺にハイロウズを好き勝手に語らせろ。今回で第3回ですね。よろしくお願いします。自分でつけたタイトルなのにいまいち覚えきれなくてすごいです。
前回の最後にも書きましたが、今回は存在をすっかり忘れていたハイロウズのミニアルバム「4×5」について語っていきます。罪深いですね。読み方はフォーバイファイブで、意味は「5人で4曲やってる」。ストーンズでも「12×5」ってアルバムがありますが、それも同じ意味合いです。

個人的にハイロウズは3rdアルバム「ロブスター」でそれまでとは明らかに違うベクトルに向かっていくんですが、このミニアルバムはロブスターの前日譚ってわけではなく、どちらかというと2ndアルバム「Tigermobile」の延長線上ある作品に思えます。
早速曲解説に行きます。4曲なのであっという間に終わります。ついてこい!
1.虫 (作詞作曲:甲本ヒロト)
ミサイルマンやロッキンチェアーに負けないくらい殺傷能力高めのリフ。さいこ〜。のっけから語彙量がなくなる〜。歌詞もめちゃくちゃ適当な感じですが、もう演者が気持ち良くやりたいから歌詞も二の次な感があります。
ねえ いいじゃん いいじゃん
ねえ いいじゃん いいじゃん
2.ハートブレイカー (作詞作曲:甲本ヒロト)
中南米のラテンロックと日本のGSが絶妙に融合したような不思議な雰囲気の一曲。あと特徴的なのはヒロトがハイロウズでちょくちょく出してくる、下ネタを暗示させる歌詞ね。
俺のズボンにちょっと触ればわかる
俺のズボンにちょっと触ればわかる
ひきずり出してくれないか
3.キャブレターブルース (作詞作曲:真島昌利)
ここから2曲はマーシーによる楽曲に。初期ハイロウズお得意のブルージーなガレージロックな一曲。そしてヒロトのブルースハープが炸裂してます。
4.ブラブラブラ (作詞作曲:真島昌利)
マーシーによるサイケポップなナンバー。他の3曲と違いザラザラした感触は控えめで、マジでブラブラブラという擬音がぴったり当てはまる曲調なんですが、気づいたらこの曲、なんやかんやで7分以上あるんですね。全然気にならなかった。後半にかけて音数やコーラスが増えたり。あとはベースが終始クソかっこいいです。
あー詐欺師のような 言葉あふれる今日この頃
チョー楽しいことを思いついたよ えらいぞ俺 いいぞ
そしてこのアルバムのリリース後、ハイロウズは1997年7月26日に第1回フジロックフェスティバルに出演します。ご存知だと思いますが、フジロックとは新潟の苗場スキー場を舞台に、毎年夏に開催されている日本最大級のロックフェスのことです。
第一回は苗場ではなく文字通り富士山の麓で二日間に渡って行われました。ハイロウズの他にもRed Hot Chili Peppers、Rage Against The Machine、Aphex Twin、The Yellow Monkey、Foo Fightersなど国内外のめちゃくちゃイカついメンツが揃った気合の入ったイベントだったんですが、不運にも台風が会場を直撃。会場は大混乱に陥り、なんと2日目は中止に追い込まれてしまいます。ちなみに2日目の出演予定者はGreen Day、Weezer、Massive Attack、Beckとかです。やっぱりイカつい。
筆者も2018年、2019年に妻と2人で各年二日間ずつ参加したんですが、2018年の初日以外、ずっと雨降ってましたね。4日中3日が雨ですよ。しかも2019年は台風まで直撃しました。もう笑うしかねー。その時はテントで宿泊したんですが普通に浸水して満足に眠れず、テントの外に水をかき出しながらなんで俺はこんな大雨の中で野宿みたいなことしてんだ?と思いましたが、我に返ったら負けだと思ってそのまま無理やり寝ました。
そんで朝起きたら快晴、近くのコンビニで替えのパンツとカップヌードル買って食ったら、それがもう泣けるくらい美味いんですよ。あれ超えるカップヌードルって一生食えない気がします。
まあどっちにしろ暴風雨の時にライブを観るって体力的にも精神的にもきついものがあるんですが、この第一回フジロックはその最上級みたいなイベントだったんですね。参加者もTシャツに短パンみたいな近所にライブ観に行くかってくらいの軽装も多く、もはや死人が出るんじゃないかというくらい壮絶な現場だったんですが、その中でもハイロウズはきっちりと自分たちの演奏をかまします。
あらためて観ても雨もヤバいし風もヤバい。ステージと客席の間になんかめちゃくちゃゴミ落ちてるし。ヒロトは上裸でズボンはずり落ちそうだし、マーシーは淡々に見えてめちゃくちゃ鬼気迫る感じでギターを弾いてます。そしてそれに呼応するかのようにヤケクソ気味にとんでもなく盛り上がる観客。個人的にロッキンチェアーでマーシーがリフを弾き始めて、それに死ぬほどぶち上がってる観衆がマジで漫画みたいなんですよね。

そしてこのライブを見たFoo FightersのDave Grohlがインタビューにて
「僕たちの前のバンドはなんだ?」
-THE HIGH-LOWSです。
「HIGH-LOWSか!彼らも最高にクールだぜ!Deep Purpleで歌がIggy Popみたいだ。気に入ったよ。面白い形容だと思うけどね」
と「あいつらなんやねんヤバすぎる!」みたいなコメントをしていたんですが、それから28年後の2025年の秋。Foo Fightersが来日した際、MCでこれまで交流してきた日本人バンド(少年ナイフ、ボアダムス、ギターウルフ、おとぼけビ〜バ〜、ら)に感謝の念を述べた際、ハイロウズに対しても「フジロックで俺たちの前に出てたんだけどマジで信じられないくらい最高だったよ」ということを語っていたらしく、20年以上経ってもフジロックでのハイロウズの衝撃の強さを忘れてないところになんかグッときました。
そして楽屋ではマーシーがなんとThe ClashのJoe Strummerとまさかの遭遇。最初で最後の対話をするという胸熱エピソードも。ここら辺はマーシーの著書「ロックンロール・レコーダー」に詳しく書いてありますので是非読んでみてください。そしてヒロトも
「が、楽屋にジョー・ストラマーがいました!充分です…以上!」
と語ってましたが、そりゃ楽屋にジョー・ストラマーがいたらもう充分ですよね。
今回はここで終わりにします。次回はハイロウズ最初の転換期となった3rdアルバム「ロブスター」と、1998年頃のハイロウズについて好き勝手に語っていきます!じゃあね〜。
