AIでポテトチップスのデザインモックアップ作ってみたら、めちゃくちゃ良かったというお話——Substackはフォロワー500人が見えてきました!
こんにちは、Johです。
今日も平日雑談会です。Substackの近況報告と、昨日話したカルビーのパッケージ問題の続きを。後半はAIでモックアップを作る話になって、デザインの入口が変わってきたなという実感を話していきます。
Substackの話——数字より「楽しんでいる」かどうかが大事
まずSubstackの近況から。いよいよフォロワーが469名、登録者が22名になり500名が見えてきました。本当にありがとうございます。
結局でも深く考えすぎると「なぜやるのか」という問いがどんどん重くなってしまうんですよね。個人的には、楽しんでしまえば問題ないんじゃないかという気持ちでいて。フォロワーの数はあくまで指標でしかなくて、「繋がっている人が多い方が見てもらえる確率が高い」というそれだけの話なのですよね。
有名な方は7000人来ましたという方もいらっしゃるし、ウミノさんなんてどんどん先に行かれている。でもそれと対抗してもしょうがないんですよね。自分は自分のペースで、自分の発信を聞いてくださる方に届けられればいい。それだけだと思っています。
ただ今はこのスタート時期で、同じ気持ちで参入している方が多い黎明期でもある。ここで繋がりを作っておくというのは、すごく価値があることだと思っていて。理由とか考えるよりまず楽しんで行動、というのが今の気持ちです。
カルビーのパッケージ問題・続報——「版を作り直してる」という気づき
昨日のカルビーのパッケージ問題について、昨日はあのあとスーパーデザイナーのロコヒーさんと話す機会があって、面白い気づきがあったので共有したいと思います。
昨日の話をざっくり振り返ると——カルビーが中東情勢によるナフサ高騰を受けて、ポテトチップスのパッケージを白黒(スミ1色)で出してきた。「白黒2色」という表現はそもそも印刷業界では使わない言葉だし、コスト削減のためとはいえデザインとしての意図が見えない、というのが昨日の話でした。
でもロコヒーさんと話していて、よくよくパッケージを見ると「石油原料節約パッケージ」という文言が加わっているということがわかって。これ、つまりパッケージに新しいテキストを入れているということは——版を作り直しているということなんですよ。
版というのは印刷の話で、CMYKの4色で刷るカラー印刷と、スミ1色で刷るモノクロ印刷では版が違う。でも今回カルビーは、元の版を使い回したわけではなくて、「石油原料節約パッケージ」という文言を追加するために版を作り直している。
だとしたら、同じコストをかけて版を作り直すなら、最初から「スミ1色で美しく見えるデザイン」に作り変えれば良かったんですよね。元のカラーデザインをそのまま白黒にしましたという感じではなくて、タイポグラフィーを中心にしたミニマルなデザインで、スミ1色でも成立するものを新しく作る。それができたはずで。版もフィルムも作り直しているなら、コスト的には大差なかったはずなんですよ。
「コストがないから白黒で出した」という話だったとしても、「版を作り直しているなら同じコストでちゃんとしたデザインにできた」ということになる。ロコヒーさんと話していて「やっぱり、そういうことか」と腑に落ちた瞬間でした。
AIでポテチのパッケージを作ってみた
そこで今日、「じゃあ実際に自分がイメージするカルビーのパッケージを作ってみよう」と思って、AIを使って10パターンほど作ってみました。
Xやいろんなメディアでも、みんな好き勝手にポテトチップスのパッケージ案を作って出しているのを見かけていて。よくよく考えたらAIを使うとモックアップがすごく簡単に作れるようになったんですよね。
モックアップというのは、実際の商品画像を使ってどう見えるかを確認するための見本画像のことです。以前はこれを作るのが大変で。Canvaにもモックアップ機能はあって、決まったテンプレートの画像に当てはめることはできたんですが、その画像を探したり、微妙にサイズが合わなかったりと、一手間二手間かかっていた。
それが今、ChatGPTのImage 2.0やGeminiのNanoBanana2などを使うと、「ポテトチップスの袋に白背景と黒タイポグラフィーのデザインを施して」と伝えるだけで、商品として見えるモックアップ画像が数十秒で出てくる。10パターン作るのが、以前だったら数時間かかっていたところが、1時間もかからず終わってしまう。
AIで出したモックアップから、実際の入稿データへ
ただここで一つ大事な話があって。AIで出てくるモックアップは、あくまでイメージ確認のためのものです。実際の印刷に入稿するためのデータとしては、まだそのまま使えないわけです。
AI生成の画像は解像度が足りなかったり、フォントが微妙に変わっていたり、色の正確な指定ができなかったりする。Canvaのマジックレイヤーで分解しようとしてもフォントがずれてしまう問題も、前に話しましたよね。
だから「AIで作ったモックアップ→IllustratorとかAffinityで入稿用データを作る」という2段階のフローになるわけです。
でもここが重要で——「どういうデザインにしたいか」のイメージを固めるところ、つまり一番時間と試行錯誤がかかっていた部分を、AIが大幅に短縮してくれるようになった。IllustratorやAffinityが使えるデザイナーなら、モックアップさえあればその通りのデータを作るのはそんなに難しくない。むしろ「最初のイメージを固めるフェーズ」が一番大変だったわけで、そこがショートカットできるのは本当に大きい。
「アイアンマンのパワースーツ」としてのAI
これ、うまい表現だなと思うんですが——AIは「アイアンマンのパワースーツ」だと思っていてw
アイアンマンって、中に人間が入っていてその人間の判断で動くじゃないですか。スーツが優秀でも、中にいる人間の判断力がなければ意味がない。逆に言えば、優秀なスーツを着た人間は、素の状態よりはるかに強くなる。
AIも同じで、使う人間のデザイン力や判断力がベースにあって、そこにAIという「脳の拡張」が加わる。自分のスキルと掛け合わさることで、今まで一人ではできなかった量と速度で、アイデアを出したり確認したりできるようになる。
だから「AIがあれば誰でもデザイナーになれる」ではなくて、「デザインの知識と判断力を持った人がAIを使うと、桁違いに仕事が速くなる」という話なんですよね。
今回10パターン作って1つ選んで出してみた体験が、まさにそれで。10パターン選ぶためには「どれが良くてどれが悪いか」を判断する目が必要で。その目がない状態でいくらAIに作らせても、「なんとなくいい感じ」で終わってしまう。逆に判断力のある人が使えば、10パターンから最適解を選んで、そのまま入稿用データに落とし込むところまで、信じられないくらい速く進められる。
でも何度もになりますが、AI使ってもプロのデザイナーになれるわけではないので、そこは本人のスキルアップはやっぱり有りきです。
デザインの入口が変わった——興味あるけど難しそうと思っていた方へ
最後に少し、デザインに興味があるけどハードルが高いと感じていた方へ。
今まで「デザインを始める」というのは、IllustratorやPhotoshopを覚えることから始まる、という印象があったと思うんですよ。でも今は、AIでモックアップを作る→気に入ったものをベースにする、というフローから入れるようになっていて。ソフトの操作から始めなくても、「作りたいものをイメージしてAIに出させてみる」ところから始められる。
もちろんそこから先、印刷に使えるデータを作るためにはソフトの知識は必要になってくる。でもその前の「こういうものが作りたい」というイメージを持つための練習として、AIでモックアップを作りまくるというのはすごく有効だと思っていて。
デザインに興味があるなら、まずカルビーのパッケージを自分で作ってみるところから始めてみてはいかがでしょうか。今それが一番楽しいトレーニングかもしれませんよ。
それではまた。
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