文徳高校OB🍛カレー色の真珠🍛大喜利〜激辛仕立て〜
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劇場・控え室
開演まで、まだ少し時間がある。

高梁が長椅子に腰を下ろし、スマホを見ている。
画面には、noteのページ。
──
文徳高校文芸部大喜利研究会
スクロールが止まる。
少し戻って、また読み直す。
高梁は何も言わない。
ただ、親指だけがゆっくり動いている。
そこへ、三谷がコーヒーを片手に戻ってくる。
三谷
「……何見てんの?」

高梁
「心春ちゃんのnote
読んでくれって」
三谷
「へえ」
スマホを差し出す。
三谷は立ったまま画面を覗き込み、
そのまま腰を下ろす。
スクロール。
止まる。
もう一度、最初に戻る。
三谷
「……あいつら、漫才してるやん」
高梁
「自然にな」
少し沈黙。
三谷
「いやあ、なんか悔しいなあ」
高梁
「……」
三谷
「うちらも、やっとく?」
高梁
「何を?」
三谷
「何をって」
「大喜利や」
高梁は、鼻で小さく笑う。
高梁
「大喜利……」
三谷
「文徳いた頃、やったな」
高梁
「……あんなん、お遊びやった」
三谷
「でも、今に繋がっとる」
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三谷
「『彼氏に詰められた。
仕事と僕、どっちが大事!?』」
高梁
「彼女が詰めるんや」
「……令和やな」
三谷
「さあ、来い!」
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💍 大喜利①(高梁)
高梁
「もちろん、あなたよ」
一拍。
高梁
「はい。お揃いのダイヤ💎」

三谷
「おぉ……」
「男前! いや……女前!?」
高梁
「退職金で買ったわ」
「これからも、よろしく」
三谷
「わお!」
「ビーンボール!!」
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💍 大喜利②(三谷)
三谷
「……どちらも、いらない」
高梁
「へ?」

三谷
「養育費と退職金」
「あなた、どっちが大事?」
高梁
「鬼の返しやな!」
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💍 大喜利③(高梁)
高梁
「そんな問いかけをするなんて」
「……自己肯定感が低いわ」
一拍。
高梁
「……そんなあなたは」
間。

高梁
「朝起きたら、モーニングページ」
「朝活は、自分会議」
「夜は、アファメーションを」
少し微笑んで。
高梁
「おすすめするわ」
三谷
「出た!」
「現代の南無阿弥陀!!」
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💍 大喜利④(三谷)
三谷
「17時に仕事が終わるから」
「18時に、迎えにいくわね?」
一拍。

高梁
「……幼児扱いやん!」
三谷
「……そりゃそうやろ」
「仕事か僕かなんて
いい大人が言うセリフじゃない」
高梁
「……それを言うと
もう大喜利出来ないんよ」
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放課後の部室
心春とつむぎが、
机を挟んでスマホを覗き込んでいる。
画面には、
文徳高校OB カレー色の真珠
大喜利〜激辛仕立て〜
の文字。
少しスクロールして、止まる。

つむぎ
「……どこが大喜利やねん!」
心春
「……」
つむぎ
「これ、完全に漫才やないか!!」
心春は、画面から目を離さず、
小さく息を吐く。
心春
「……でも」
一拍。
心春
「激辛で、面白いです」
つむぎ
「そこ認めるんかい!」
心春
「はい」
「流石です」
つむぎは大きく息を吐く。
つむぎ
「……確かにな」
つむぎはノートを開く。
「うちらはうちらの笑いでいくで」
心春は頷く。
大喜利は、まだ終わらない。
おわり
👇
三谷
「僕らの漫才はこちらをクリック」

高梁
「お前!」
「街で頭ツンツンされたら
どないしてくれるねん!!」
三谷
「え?」
「どうぞ、煮卵です〜」
(差し出す)
高梁
「俺はおでんちゃうわ!!」
三谷
「ちなみに僕らの漫才はこちら」
